穴の中から顔を出す様子が非常に可愛らしいチンアナゴは、水族館で観察する生き物と思われがちですが、実は自宅で飼育することも可能です。飼育の難易度は決して簡単ではありませんが、大変だからこそやり甲斐もあるでしょう。

熱帯魚の飼育に慣れてきて、ちょっと難しい個体にチャレンジしたいという方や、とにかくチンアナゴが大好きだから毎日観賞したいという人も、飼育する前にはまず、飼い方を知っておくことが大切です。

これからチンアナゴの飼い方についてご紹介しますので、まずは飼育のイメージを固めていきましょう。

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生態は?

最近の人気ぶりからチンアナゴの認知度が高いため、その姿はご存知だとは思いますが、小さく細長い姿をしています。アナゴと名前にある通り、アナゴの仲間ですので魚ではありますが、大きなヒレなどはないため、魚っぽくないところが非常に特徴的です。

チンアナゴはインド洋や西太平洋などの熱帯域に主に生息していますが、実は日本周辺の海でも確認することができます。やはり水温が高い場所を好むのか、高知県から琉球列島にかけて分布しています。

流れの強い珊瑚礁の外縁部の砂底などでよく見られ、体の半分から下を砂の中へ入れており、上半身だけを出して、潮の流れに乗ってやってくるプランクトンを食べて生きています。

普段は体を伸ばしているチンアナゴは、他の生き物がやってきたりして危険を察知すると穴に引っ込めて身を守り、基本的には穴から全身を出すことはありません。そうなってくると穴の中に糞などが溜まってしまわないのか、と思いますよね。

実は、チンアナゴの肛門は砂の中に隠れている部分にあるのではなくて、外に出ている部分にあるため、穴の中が糞だらけになることはありません。ちなみに肛門の具体的な場所はお腹の辺りにある大きな黒い斑点模様の真ん中です。

砂から出ている部分が短いため小さな魚だと思われがちですが、実は全長40cmほどあり、砂の中には外に出ている長さの2倍以上はあります。

飼育方法や必要なものは?

チンアナゴの飼育でちょっと大変なのが水槽で、たくさんの数を一度に飼育しないのであれば小さな水槽でも飼育は可能ではあります。

ただし、水槽には15〜20cmほど砂を敷き詰めなくてはならないため、普通に魚を飼育するよりも少ない水量で飼育しなければならないので、水質が悪化しやすいです。また、餌による水質悪化も著しいため、ある程度は広いものを使用した方が無難でしょう。

目安として、45cm水槽で1〜2匹、60cm水槽で3〜6匹、90cm水槽で10〜15匹くらいとなっております。

水槽選びのポイントはもうひとつ、砂を入れるため水槽が重くなる、ということも考えなくてはなりません。広ければ広いほど砂の量が増えますので、水槽の重さもどんどん増えてしまいます。

床が抜けてしまう、なんてことにならないように、設置する場所はしっかりした硬い場所や、補強をした土台などが必要になります。砂の重さも考えた上で水槽を選び、その後に飼育数を決めていくと良いでしょう。

適正水温は23〜25℃くらいですので、温度管理を行うためにも水槽用にクーラーやヒーターが必要になりますので、必ず設置しましょう。チンアナゴは水温の変化には非常に弱いので、季節の変わり目などは特に注意して適正温度を維持するようにしましょう。

先ほど少し触れましたが、チンアナゴは砂に潜って生活をする習性がありますので、底砂はもちろん必要です。砂の厚みも大切ですが、砂の粒や質も注意しないと、巣穴を掘る時に怪我をしてしまう可能性もあります。

選ぶ目安としては、細かすぎず荒すぎないものが良いとされています。といってもどれにしたらいいか分からない、という方はサンゴ砂のパウダータイプを使用してみてください。また、水槽の水を汚しやすいチンアナゴの飼育にはバクテリア付きの砂も非常に有効です。

水槽の清掃の際は、砂を掘り返すような感じで掃除してあげる必要があります。その際に出てきた異物や糞はネットなどで拾い、砂の中も水質同様に清潔に保つようにしてください。

チンアナゴの飼育で1番気をつけなくてはならないのは水質の維持です。できれば、強力な浄化力のある装置を設置して、水が汚れないように気をつけてください。

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具体的な餌や与える頻度は?

チンアナゴ 飼育



チンアナゴの飼育で難しいとされているのが、給餌です。一般的に、餌としては使用されているのがブラインシュリンプですが、必ず食べるとは限りません。その他に、人工飼料なども販売されていますので、食べてくれる餌を探してみてください。

餌を探すのは結構大変ですので、ショップで購入した際に与えていた餌を聞いておくと良いでしょう。

チンアナゴが食べなかった餌は、どんなに飢餓状態にさせても絶対に食べませんので、そのままにしておくと餓死してしまいますので、早めに食べてくれる餌を見つけてください。

給餌は朝晩に1回づつ、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。チンアナゴは砂の上に落ちた餌は食べないので、ゆっくりえさを与える必要があります。

ちょっと手間がかかりますが、水質の維持のためにも、なるべく食べ残さないように時間をかけて給餌してください。

販売価格や販売場所は?

流通量も多いのでアクアリウム専門店やペットショップなどで取り扱いも多く、入手しやすいです。また、チンアナゴとよく似たニシキアナゴも売られていることも多いので、一緒に購入することもできます。

価格は1500〜3000円くらいで、特にオスとメスで価格の違いは無いようです。ちなみに、インターネット通販の方が実店舗での販売よりも安価な場合が多いようです。

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飼育する際の注意点は?

とにかくチンアナゴの水槽は汚れやすいので、頻繁にメンテナンスが必要になります。砂の上に食べ残しや糞を見つけたら小まめに除去したり、砂自体も清掃してあげて清潔な環境で飼育してあげてください。

汚染された環境では皮膚病となってしまったり、寿命を縮めてしまうことみありますので十分気をつけましょう。

まとめ

チンアナゴ 飼育



水族館などで何十匹も同じ水槽にいるチンアナゴは個性があって非常に面白いので、真似してみたくなりますが、一般的な家庭ではなかなか難しそうですね。

飼育できる環境を整えれば不可能でありませんので、他に手間やお金を注ぎ込める方はチャレンジしてみてください。

大抵の方は数匹でかなり苦労すると思いますので、初めてのチンアナゴ飼育は無理をせずに2~3匹から始めて、水質の変化に気を付けてなるべく長生きさせてあげましょう。

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