カメはペットとして一般的になってきましたが、飼育ケージ内に水場と陸地を作ってあげる水棲寄りのカメの場合、水が汚れやすいため掃除を頻繁に行なったり、臭いが気になりやすい難点もあります。

そんな中、リクガメという種類のカメなら水場といっても体が入るくらいの水入れを用意するだけでいいので掃除しやすく、ほとんど陸地にいるため臭いも気になりません。

リクガメといっても種類は多く、それぞれに特徴的で可愛らしかったりミステリアスだったりと、魅力も十分兼ね備えていますよ!

そこで、ペットとして飼育されているリクガメの中でもアカアシリクガメという「美人なカメ」と呼ばれる美しいカメについて、飼育方法などご紹介したいと思います。

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生態は?

アカアシリクガメは名前の通り、足の色が赤味がかっているカメです。

似た名前のカメでキアシリクガメというカメも存在していますが、こちらのカメも飼育可能ですが、アカアシガメよりも大きくなるので注意してください。

ここまで名前が揃っているとアオアシリクガメやクロアシガメなどがいないのかな?と調べてみましたが、残念ながらアカアシガメとキアシガメだけのようです。

生息地は主に中南米で、パナマやアルゼンチン、ブラジルなどの湿度の高い森林や、サバンナで生活をしています。

このような暖かい地域で生きているため、冬眠はせず、寒さには非常に弱いです。

幼体のアカアシリクガメの甲羅は丸く、緑色をしていますが、成長していくとオスのアカアシリクガメだけは甲羅の両脇がヘコみくびれてくるため、ひょうたんのような形になるのが非常に特徴的です。

甲羅の大きさは最大50cm近くなるため、かなり大きなカメに成長しますが、飼育下ですとそこまで大きくなることは稀なようです。

リクガメというと草食性というイメージが強いですが、野生のアカアシガメは草や果実などの他にも昆虫や動物の死骸、キノコなど多様なものを食べるため、草食寄りの雑食性という感じです。

飼育方法や必要なものは?

アカアシリクガメ アカアシガメ リクガメ



アカアシリクガメの飼育は、基本的にホシガメと同じような飼育方法で大丈夫です。

乾燥地帯に生息しているリクガメとは飼育方法が異なりますので、注意しましょう。

飼育ケージ

飼育ケージは水槽や、衣装ケースなどを利用して飼育する方が多いですが、できれば爬虫類用ケージを使用してあげると、アカアシリクガメのストレスを軽減させてあげることが可能です。

というのも、水槽タイプの飼育ケージは真上からお世話をすることになるため、慣れない環境で見えない頭上から手を入れられている、というのはストレスを感じやすく、ときには驚いてしまうこともあるでしょう。

爬虫類用ケージは横からや、真正面から手を入れることができるため、ストレスを感じにくいというメリットがあります。

大きさに関しては、60cm水槽ほどのスペースのもので飼育は可能ですが、成長するにつれて、手狭になってきますので、最終的には90〜120cm水槽ほどのスペースを確保できる飼育ケージが必要です。

飼育を始める際に新しく飼育ケージを購入するのであれば、初めから大きなサイズを選んだ方が無難でしょう。

ケージ内の環境設定

温度設定は25〜30℃と、高めに設定して、低温にならないように気を付けてください。

寒さには非常に弱いので18℃を下回らないように、しっかりとヒーターを使用して温めてあげましょう。

湿度設定は60〜80%とこちらも高めで、急激な乾燥は体調を壊しやすいです。

水を撒いたり、霧吹きなどを吹きかけてあげるなどして乾燥しないように注意してください。

特に、ヒーターなどの暖房器具は空気を乾燥させやすいので、しっかりと湿度を保てるように吸水性の高いものを底面に敷くなどの対策が必要です。

その他には、紫外線ライトを当ててあげることと、保温球を使用して飼育ケージ内温度よりも高いホットスポットを作ってあげましょう。

アカアシリクガメは自分で温度調節ができないので、飼育ケージ内に寒暖差をつけることで体温を調節できるようになります。ケージ内全体が一定の温度ですと、体温調節ができませんので注意してください。

その他のケージ内の設置物

飼育ケージ内には飲み水用の水入れと、体全体を浸すことのできる水の入った容器が必要です。

体を水に浸すことで乾燥を防ぐことができるため、全身が入るほどの深さではなくても大丈夫ですので、必ず設置してあげましょう。

これらの水は毎日交換して新鮮な状態で、飲んだり浸かったりできるようにしておいてください。

また、定期的に温水浴も必要なので、ケージの外で容器に入れたぬるま湯にアカアシリクガメを入れてあげてあげてください。

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具体的な餌や与える頻度は?

主食はリクガメ用の人工飼料が販売されていますので、そちらを利用してもいいですし、小松菜やチンゲンサイなどの葉のものの野菜をメインに与えても良いでしょう。

ただし、主食のみだと栄養バランスが崩れるため、果物やコオロギなどの昆虫なども与えてあげて、偏らないように注意しましょう。

中でも甘みのあるカボチャやサツマイモ、バナナなどの野菜や果物を好む傾向があるので、混ぜてあげると喜んでくれるはずです。

餌の頻度は成体であれば、1日1回程度で問題ありませんが、幼体などの成長期の個体であれば1日2〜3回くらいの頻度で給餌してあげてください。

販売価格や販売場所は?

アカアシリクガメはペットショップなどで取り扱っていることもありますが、確実に入手したいのであれば、爬虫類専門店もしくは亀専門店や、インターネット通販を利用すると販売されている確率が高いです。

アカアシリクガメの中でもチェリーヘッドと呼ばれる、通常のアカアシリクガメよりも広範囲に赤味がかっている個体は非常に人気で、値段も高めですが、流通量も少ないようです。

一般的なアカアシリクガメの幼体での販売価格は2万円くらいと、ちょっと値段は張りますが、病気などで死んでしまわない限り、長生きしてくれるので、飼育をトータルで考えると妥当な値段ではないでしょうか。

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平均寿命は?

アカアシリクガメ アカアシガメ リクガメ



アカアシリクガメの寿命は、やはりカメですので非常に長寿で30〜40年ほど生きるようです。

野生下では50年近く生きる個体もいるようですが、飼育下では短くなる傾向が強いです。しかし、飼育環境によっては、このくらい長生きすることも可能です。

最低でも30年近く生きるため、安易に飼育を始めるのは飼いきれなくなる可能性があるので、最後までお世話をしていけるかよく考えて、お迎えするようにしましょう。

産卵・繁殖は可能?

アカアシリクガメの繁殖は、不可能ではありませんが非常に難しく、また成功したとしても、生まれた個体を最後まで面倒を見られるのか、という問題があります。

引き取り先があるなど、明確になっている上での繁殖でなければ、いづれ飼いきれなくなったり、飼い主さんが先に亡くなってしまうとも限りません。

また、アカアシリクガメの繁殖が難しい点の一つとして、幼体での性別の判断が難しいということです。

大抵販売されているアカアシリクガメは、幼体のものが多く性別のが判断できないためペアで購入するということができません。

また、うまくオスとメスであったとしても、必ず交尾するとは限らないため、確実に繁殖させるのであれば、飼育数を増やして確率を上げるしかありません。

一般の家庭で、アカアシリクガメを数匹以上飼育するのは、かなり困難ですから、繁殖目的の飼育というのは難しいでしょう。

ですが、ペアで飼育できていると、稀に産卵することもありますので、卵が孵化した後のことで目処が立たないようであれば、安易に孵化させずに淘汰させることも必要となります。

残念ではありますが、成長して飼いきれなくなる方が、もっと問題ですのでよく考えて孵化させるかどうか判断してください。

飼育する際の注意点は?

アカアシリクガメは臆病なところがあるため、基本的にはスキンシップを楽しむというよりは、鑑賞がメインになります。

また、隠れ家となるシェルターを設置してあげると、ストレスを感じにくくより安心して過ごせるようになるでしょう。

臆病な性格ではありますが、慣れてくると手から餌を食べるなど、スキンシップも取れるようになるので、より飼育が楽しくなってきますので、焦らず根気強く、お世話をしていってみてください。

まとめ

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アカアシリクガメの飼育はとにかく高温多湿をキープすることが重要ですので、しっかりと温度計や湿度計を使用して管理していってください。

また、非常に長寿ですので、飼いきれなくなったからといって川へ放流するのは絶対にやめてください。

生きていけるという保証はありませんし、万が一繁殖してしまったならば日本の生態系を壊す原因となります。飼いきれなくなるかもしれないと思うのであれば、購入するのは考えた方がいいかもしれませんね。

長寿ということは、ずっと一緒に居てくれるということでもありますので、心から飼育したいと思うのであれば、是非アカアシリクガメの飼育を楽しんでみてください。

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