日本における蜘蛛の種類は、約1000種ほど知られていますが、中でも日本に古くから棲みついている地蜘蛛はご存じでしょうか?

捕まえて頭胸部を腹部に折り曲げると自分の腹を顎で切ってしまう事から、別名ハラキリグモ、又はサムライグモとも呼ばれており、空中に張り巡らすような巣をはらず、地中に巣をつくる事が特徴的です。

その個性的な生態などから子供たちにも親しまれ、古くから飼育対象として見られてきたようですが、毒の有無や飼育方法などが気になります。

今回は、そんな地蜘蛛の飼育方法や巣のでき方、又は毒の有無などについて解説したいと思います。

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生態は?

地蜘蛛は、節足動物門クモ網・クモ目・ジグモ科のジグモ属に属する地上性の蜘蛛であり地面の下に巣穴を掘って生息しています。

体長は雄が10~17mm、雌が12~20mmとやや大きめであり、雌は雄よりも腹部が大きく、突出する上顎を加えると23~26mmにもなります。

捕まえて手のひらに乗せ上顎を腹部に近づけると自分の腹を切ってしまう事から、ハラキリグモ、又はサムライグモなどの別名があります。

地面を歩き家の軒下の壁や柔らかい土などに巣穴を掘り糸で袋状の巣を造って潜み獲物を捕まえると言うような、ハエトリグモやジョロウグモの中間を合わせたような面白い生態を持つのが特徴的です。

地蜘蛛は毒を持っている?

蜘蛛と言えば、タランチュラなどのように殺傷能力の高い毒を持つ蜘蛛は有名であり、世界にはこのような猛毒を持つ蜘蛛が多く存在すると言われています。

日本では猛毒を持つ蜘蛛は存在しませんが、人間に害を及ぼさない程度の毒は持っていると言われています。

その毒性のほとんどは、獲物を麻痺させる程度の毒だとされています。

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地蜘蛛の巣はどうやってできるの?

地蜘蛛は、家の軒下の壁土台や柔らかい土、又は木の根元などの地面に10cmくらいの縦穴を掘り、その中に糸で先細りで袋状の巣を造ります。

袋状の巣は地中から地上に繋がり、細長く出た部分は家の土台や木などにはりついた状態で土やホコリなどがかぶり分からないようにカモフラージュされています。

昆虫が気付かず巣に触れた場合、その振動が巣の中に潜んでいる地蜘蛛に伝わり、巣の中から上顎で噛みつき引きずり込まれます。
その後、毒を注入された獲物は動くことが出来ないまま体液を吸い取られます。

また、吸い取られた獲物の亡骸などは、糞と同じように速やかに巣の外に捨てられるか、巣の下の空間に捨てられるため、地蜘蛛の巣の中は常に掃除が行き届いた状態のようです。

飼育方法や必要なものは?

地蜘蛛 飼育



地蜘蛛は一旦巣を造ると巣から出ない為、飼育をしていても姿を見る事は出来ませんが、捕食した昆虫の亡骸や自分の糞、又は脱皮後の抜け殻などを巣の外に放り出す為、その生態を楽しむ事が出来ます。

飼育する際に必要な物は以下のようなものになります。

・プラスチックケース

昆虫などを入れる大きさのもので十分です。
その中にやわらかい砂や土をプラケースの3分の2ほど入れ、深さは巣が造りやすいように10cmくらいにします。
また、壁や木の根元などを立てて巣が造りやすいように確保します。

・餌

生きた昆虫を入れますが、少し弱らせた昆虫をピンセットなどでつまみ、巣の上を刺激するだけでも良く、そのまま地蜘蛛が引きずりこんでくれます。

・地蜘蛛

地蜘蛛を採取してきてケースに入れます。


プラケースの中に捕まえた地蜘蛛を入れておくだけで巣を造り始めるため、あとは、生きた昆虫を入れるだけで良いですが、寿命が4年~5年と比較的長い事から、外に放してあげる事が一番良いと思われます。

具体的な餌や与える頻度は?

地蜘蛛は、ワラジムシやダンゴ虫、アリなど歩行性の生きた昆虫を捕食します。

その頻度は、毎日与える必要はなく週1回でも十分と言われています。

入手方法や飼育時の注意点は?

地蜘蛛を入手する方法は簡単です。

軒下の家の壁や土台、又は柔らかい土の部分に糸で細長く袋状の巣を造る為、この部分を刺激することで餌と勘違いをして巣の下から上に登ってきます。

その時、袋状の巣毎引き上げると簡単に捕獲できます。


地蜘蛛を捕まえる様子!!



注意点としては、ケースに入れた場合、逃げられないように蓋をする事が大切であり、土は湿りすぎず乾燥しすぎず、置き場所は日陰が良いでしょう。

また、ジョウゴクモ科に次いで気が荒く人間に対しても攻撃的である為、素手で扱う場合は上顎に注意する必要があります。

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まとめ

地蜘蛛 飼育



地蜘蛛は他の蜘蛛と違い空中に網目状の巣を造る事はなく、地面に穴を掘り糸で袋状に造った巣を壁や木の根元に細長く括り付けます。

地表上に出た巣の一部はセンサーの役目をしており、昆虫が通る振動で地蜘蛛が巣の下から上に這出て来て昆虫引きずりこみ体液を吸って生きています。

その為、一度巣を造った地蜘蛛はほとんど姿を見せる事はない為、飼育しても大変地味なペットになるようです。

しかし、養分を吸い取った昆虫の亡骸や脱皮の抜け殻、又は自分の糞などを巣から放り投げる為、その生態などに触れる事は出来そうです。飼育する際は、巣が造りやすいように10cm以上の土を入れて巣をはりつけておく壁や木の根元などのようなものを確保することが必要です。

また、餌などは歩行性節足動物などの生きた昆虫を与え、1週間に1度位の頻度で与えても十分とされています。更に地蜘蛛は人に害を及ぼすほど毒性は強くないとされていますが、攻撃的で気が荒い事から素手で捕まえる場合は上顎に注意が必要です。

以上、地蜘蛛の飼育方法や巣のでき方、毒の有無についての解説でした。

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