蛸は日本人にとって馴染み深く、日本の食生活に深く根付いています。

その関係は古く、弥生時代の遺跡から蛸壺形の土器が複数出土したことでも分かります。


しかし、欧米では悪魔の魚として忌み嫌う民族もいるようです。

今回は、そんな蛸に耳や歯はある?雌雄の見分け・悪魔・何類かどうかについて解説いたします。

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目次

蛸の種類

蛸は海洋棲の軟体動物で世界中の海に約300種類以上棲息している事が確認されており、インドネシア近海に棲息するメジロダコは、軟体動物の中で唯一道具を使う蛸としてその知能の高さに驚かれています。

また、タコの多くは墨の成分に毒素を含み、ヒョウモンダコなどは唾液にテトロドトキシンと言う猛毒を持つ事で知られており、日本でも2009年頃から相次いで確認されています。


蛸の容姿は複数の吸盤がついた8本の蝕腕(足)を持ち、丸くて大きな頭のような物は実は胴体であり、切り離された触腕(足)はしばらくの間生きている事からグロテスクな生き物でもあります。

中でも日本海に棲む蛸は10種類以上と言われており、特に日本の代表的なタコの種類は4種類ほどで、マダコ、ミズダコ、ヤナギダコ、イイダコなどは有名です。

・マダコ

体長が60cm

産卵期は6~9月

一般的にタコと呼ばれている物がこの種類で日本の各地で見られますが日本海には少ないようです。近年では漁獲量が激減しています。

・ミズダコ

大きなものでは3m、重さが20kgもあり世界最大種のタコである事から別名をオオダコと呼ばれる事もあります。

日本海、北部太平洋、アラスカ湾などで見られる事があり、日本では主に北海道で捕れます。

秋から冬にかけて一生に一度だけ産卵し、オスが精子の入ったカプセルをメスに受け渡します。

・ヤナギダコ

体長が120cm

北海道から三陸で主に捕れ日本海には少ないとされています。

・イイダコ

体長が10~20cmと小ぶりでヌメリが少ないです。

北海道以南、日本各地で見られ産卵期は春です。

国内で最も愛されているタコになります。


また、韓国で人気が高いテナガタコは、体長が70cm前後で蝕腕(足)は胴の5倍とも言われています。

日本ではあまり人気がなかった種類ですが韓国料理の影響から近年では日本でも多く食べられるようになったと言われています。


あ、開けちゃう!!?

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蛸に耳や歯はある?

蛸の頭のように見える丸い部分は胴体であり、その胴体から8本の蝕腕(足)が出ている形になりますが、では蛸の口などはどこにあるのでしょうね?

実は蛸の口は、蝕腕(足)の付け根部分の真ん中にあり、歯の代わりに歯舌と呼ばれる物があります。

蛸 耳 歯 雌雄 悪魔 何類



この歯舌はヤスリのようになっており、エビやカニを食べるときは歯舌から毒を出して麻痺させ、殻をすりつぶして軟らかい身を食べています。

その為、タコを見つけた時は口に手を入れると危険なので注意が必要です。


また、人間は乳歯から永久歯に生え変わりますが、タコの場合は喉の奥から次々と新しい歯舌が造られる為、古くなった歯舌はどんどんなくなっていきます。

つまり、常に新しい歯舌で餌を食べる事ができるため使い捨ての歯とも言えますよね。


また、蛸の耳に関しては耳と呼ばれる外部器官はありませんが、内部器官の平衡胞で音を感じ、優れた視覚で聴覚を補っているようです。

しかし、近年では深さ5千メートルの深海で像の耳を思わせるヒレを持つ新種が発見されています。


これは、ディズニー映画に登場する空を飛ぶ子象に因みダンボタコと呼ばれるタコの仲間で、9種類確認されているうちの一種類であると言われています。

要するに、耳のように見えるだけで泳ぐためのヒレと言うわけです。

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雌雄の見分け方は?

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蛸にもオスメスがありますが、皆さまはその見分け方を御存知ですか?

実は、蛸の蝕腕端(足先)を見ると判ると言われています。


蛸のオスは8本ある蝕腕(足)のうち1本が交接器になっており、その先端には吸盤がないので区別がつきます。

また、吸盤の並び方でも見分けがつくと言われており、スーパーなどでパック詰めされたタコの雌雄を簡単に見分ける事ができます。


雄の吸盤は、雄同士の縄張り争いの際の喧嘩に関係しており、吸盤の大きさが大小様々で雑然と並んでいます。

一方、雌の場合は吸盤の大きさは小さ目で同じ大きさが2列に整然と並んでいる為、区別しやすいです。


蛸の場合、雄は身が引き締まっており硬めに対して雌は軟らかいと言われている事から、食べるときの目安になるのではないでしょうか。

欧米では悪魔と呼ばれるってホント?

蛸は古くから日本人にとって馴染み深い食材として多くの人に愛されてきましたが、欧米では悪魔と呼ばれ忌み嫌われてきました。

その大きな理由にはユダヤ教の戒律にあり鱗のない魚は食べてはいけないと言う食の禁忌から来ていると言う説があり、後に貝やエビ、カニなどは禁忌を破って食べていましたがイカやタコだけは姿かたちがグロテスクな事から最後まで悪魔のまま残ったようです。


また、大航海時代以降になると北欧ノルウェー沖合の北極海周辺に出没する巨大なタコやイカの姿をしたクラーケンと呼ばれる化け物が伝説になっております。

天地創造から世界の終りまで生き続けたクラーケンは海の底に船を引きずり込むと言われた事から悪魔の魚と恐れられたようです。

まさに海賊映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場してくる、顔がタコの蝕腕(足)で覆われたディビー・ジョーンズそのものと言う感じですが、日本では様々な食材にも使われており、その美味しさに舌鼓をならす観光客が増えている事は確かなようです。

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蛸は何類なの?

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蛸は、どんな隙間にも入ってしまい自由自在に体を変えられる事から無脊椎動物であり軟体動物である事は確かですよね。

実は、蛸のように身体が胴、頭、足に分かれており、足も多数に分かれており、触角などがないけど神経系や筋肉が発達しており運動能力に優れている物は頭足類と呼ばれています。

イカ、蛸、オウムガイ、コウモリダコ、アンモナイトなどは仲間になります。

生き物としては得体の知れない生き物と言う感じですが、初めて蛸やイカを食べた人は勇気のある人ですよね。

まとめ

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蛸は、頭足鋼_蛸形亜鋼_八腕形上目のタコ目に分類される軟体動物であり、どんな狭い隙間にも形を変えて入り込み、保護色によって自由自在に体色も変えられる不思議な生き物ですよね。

そんな蛸の種類は多く世界中に約300種もいると言われ、その中で日本近海に棲む蛸は10種類以上とも言われています。


私達がよく食べているマダコやミズダコ、イイダコ、ヤナギダコは日本では代表的なタコになります。

その美味しさに舌鼓を鳴らす人は多く、欧米では悪魔と呼ばれ忌み嫌う民族もいますが、近年では観光客の中でもよく食べられているようです。


しかし、墨には毒素を含み蛸の中にはフグと同じ猛毒を持つ種類もいるため、注意が必要です。見つけた場合でもむやみに触れる事はやめましょう。

以上、蛸に耳や歯はある?雌雄の見分け・悪魔・何類かどうかについての解説でした。


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