春になると花壇の周りや畑、又は野原などには様々な昆虫が集まります。

中でもモンシロチョウは身近な昆虫である事から、生態や生活環を学習する教材にもなっています。

小学校の時はどのクラスにも飼育係が設けられており、採取してきたモンシロチョウの卵から成虫になるまでの過程を観察した記憶があり生き物の生死について子供心に深く考えさせられたものでした。

今回は、そんなモンシロチョウの幼虫の飼い方や餌について詳細に解説したいと思います。

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目次

モンシロチョウの生態

知っているつもりでもモンシロチョウの奥深いところまではご存知ない方は多い少と思います。

そもそもモンシロチョウとはどんな昆虫なのでしょうね!

モンシロチョウとは、チョウ目・アゲハチョウ科・シロチョウ科に分類されるチョウの一種であり、全世界の温帯・亜寒帯に広く分布し、春や秋ごろに農作物などのある畑など極身近な環境で多く見られる昆虫です。

卵から幼虫時代を経て4~5回脱皮しながら蛹となり、蛹から羽化して成虫となり、成虫は3月~10月までの長い期間に渡って観察できるとされています。

また、モンシロチョウの寿命は、産卵をひかえているメスはオスよりも長く生きられますが、だいたい20日ほどで、オスは10日程度だとされている事から決して長くはない一生である事が分かりますよね。

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モンシロチョウの幼虫の飼い方

モンシロチョウ 幼虫 飼育



飼育する場合は、成虫であるモンシロチョウは難しい為、出来れば卵を採取して孵化から様子を観察することが望ましいです。

①必要な環境は?

青虫にとってストレスの少ない、出来るだけ自然に近い環境が必要になります。

その為、成長に必要な物をしっかり準備してあげましょう。

○飼育ケース
○蛹を造る為の木の枝
○卵を孵化させるためのタッパー
○ガーゼやテッシュ
○餌となる野菜を入れる小さな瓶、脱脂綿、ラップ、水

これらの物を準備して飼育を始めます。

②飼育方法は?

飼育方法としては、卵の場合だと、乾燥すると孵化できない場合もある為、ケースに入れる前にタッパーのような容器に卵が産みつけられていた葉と一緒に入れて蓋をして空気の乾燥を防ぎ孵化を待ちます。

青虫は、繊細であり人間の手でつかむと青虫の腹部にある気門が指の脂肪で塞がれてしまい、窒息することもある為、出来るだけ割り箸などを使うようにします。

また、青虫だと思っていたら蛾の幼虫だったと言う事もある為、違いに気が付いたら早めに外へ出すようにします。

孵化して間もない幼虫は糞に水分が多い為、飼育ケースの下にテッシュペーパーを敷いて小まめに取り替えるようにすることが大切であり、細菌やウイルスの感染を防ぐためにも飼育ケースは常に清潔にしておきましょう。

更に病気に感染している青虫を早めに見つける事も大切な事です。

・青虫の身体の色がおかしい
・体液をまき散らしている
・ウジ虫や他の虫に寄生されている

これらの状態がみられた場合は、生存率も低い為、諦めて早めに外へ出す事が大切です。

これらの事が整ったら、蛹を作る為の木の枝などを立てて、直射日光の当たらない涼しい場所にケースを置いて観察します。

③餌はどんなもの?

モンシロチョウはアブラナ科の葉の裏に産卵する為、青虫はキャベツの葉や、ブロッコリーの葉などが大好物です。

その他には、大根の葉、カブの葉、ナズナ、水菜の葉を良く好んで食べます。

また、葉物は直ぐ萎れてしまうため、新鮮さを保つ為にも小瓶に水を入れて摘んできた野菜を茎毎挿し、隙間は脱脂綿などで塞いでその上をラップで覆うようにすることで2~3日は新鮮な葉が食べられます。

モンシロチョウの幼虫の食事シーン

モンシロチョウの幼虫はどこで手に入る?

モンシロチョウの幼虫は、所謂青虫と言われるものであり、私たちの極身近なところで見かける事が多く、畑ななどのキャベツの葉やアブラナ科の葉を食べて生長している為、探してみてはいかがでしょうか。

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モンシロチョウの幼虫を飼育する際の注意点は?

餌などを与える場合は、出来るだけ新鮮な物、又は無農薬の物を与える事が大切ですが、スーパーで販売されている物は人間には安全量の農薬でも青虫にとっては致死量になる事もある為、良く水洗いしたものを与えるか外の葉は捨てるようにしましょう。

また、葉物は直ぐ萎えてしまうため、水に漬けるなどの工夫も必要です。

更に青虫は外見上、健康に見えていても寄生蜂(アオムシサムライコマユバチ)に寄生されている場合もある為、注意が必要です。

この寄生蜂に卵を産み付けられたアオムシは、だいたい2週間後に寄生している幼虫に体を食い破られて繭を作られ、そこから孵化します。

当然、青虫は息絶えてしまうわけですが、この寄生蜂は夏ごろになると一気に増えるため、夏場はアオムシの90%近くが狙われると言われています。
その為、アオムシの飼育は春ごろが良いとされています。

また、アオムシは一生のうちで4回も脱皮を繰り返して蛹になりますが、その脱皮の際に触れると脱皮に失敗して死んでしまう事もある為、静かに見守るようにして観察しましょう。

羽化に成功した場合は、ケースの蓋を外して外へ出してあげましょう。

まとめ

モンシロチョウ 幼虫 飼育



モンシロチョウの飼育方法、いかがでしたか?遠い昔を懐かしく感じたのは私だけでしょうか!

孵化したアオムシを採取して飼育する方法も良いですが、できれば数個の卵から何匹のアオムシが孵化できるのかなどを観察することも楽しいのではないでしょうか。

全てが孵化したとしても、その中で何匹が羽化して大空へ飛び経っていかるのかなどを子供さんと観察することは命に対して深く見つめる良い機会になると思われます。

以上、モンシロチョウの幼虫の飼い方や餌についてわかりやすくの解説でした。

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