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ウミウシの生態は?

『ウミウシ』って生物の名前を聞いたり・見たりした事ありますか?

スキューバダイビングをしている方たちにはメジャーな生物なのですが、一般的に見て余り見たり接する機会は少ないと思います。

その上、まだ詳しく生態等も解明されていない部分も多々あり謎に満ちた生物なのですが、今回はそんな『ウミウシ』に関して種類や生態についてご紹介していきましょう!

ウミウシとは「後鰓類(こうさいるい)」と言うグループに属し、そこから「裸鰓目(らさいもく)」に分類され、またそこから種類により細かく枝分かれしていきます。

こういう分類で説明すると少しややこしく思われるかも知れないので、凄くザックリと簡潔に説明すると、貝殻が小さくなったり、体内に埋没または消失した貝の仲間の事を指します。

とても種類が多く世界中で見ると約3,000種以上と言われていますが、海洋生物は謎が多く比較的新種が発見される事が多いので今後さらに種類が増える事が予想されています。

ちなみに日本近海でも約500種は存在していると言われています。

体長は種類により様々なのですが、小さい種類で約数㎜程度の大きさで、大きい種類になると約30㎝程度の大きさになると言われています。

海の中でも比較的浅い所や岩場に生息している種もいるのでシュノーケリングをしている時に見かける事が出来るかも知れません。

ウミウシの餌は種類により異なり肉食性の物から植物性の物まで様々です。

そしてウミウシの最大の特徴と言うべき点が、その見事なまでの体色の鮮やかさでは無いでしょうか?

原色に近い色の種類やビビッドなデザインをしている物等、目を惹く種類がたくさんいて、そんなウミウシの事を「海の宝石」と例えられたりもしています。

ではそんなウミウシを種類別にご紹介しましょう。

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ウミウシの種類① ウデフリツノザヤウミウシ

ウミウシ 生態

特徴

別名「ピカチュウ」と呼ばれており、ポケットモンスターに出てくるピカチュウに容姿が似ている事からダイバーさん達に人気がある種類のウミウシになります。

ウデフリツノザヤウミウシはフジタフミウシ科に属しており体色が山吹色~黄色の様な色をしており、体長は約4~5㎝です。

触角の先端は黒色で背部分の突起(二次鰓)は黒縁で先端が青白くなっており、このカラーリングでピカチュウに見えてしまうのでしょうね。

生息地

インド洋・西太平洋等に分布しています。

水深10m前後で見つかる事が多く日本では伊豆大島や奄美大島、屋久島等で見る事が出来るようです。

ウミウシの種類② セトリュウグウウミムシ

ウミウシ 種類

特徴

一度見たら忘れられない様なカラーリング、どうやったら進化の過程でこうなるんだろうと考えてしまうような配色になっています。

薄いクリーム色をベースに黒~茶褐色系の太いラインが縦に入っているのが特徴。

触角と背中の突起部分(二次鰓)は根元は紫っぽい色で先端が赤くなっています。

そして触角の後方及び背中の突起部分(二次鰓)後方にオレンジ色っぽい斑があるのも特徴です。

生息地

日本(伊豆大島や和歌山以南等)やフィリピン・インドネシア近海に生息しています。

体長5㎝前後と比較的小さめではあるが、ダイバーさんでもよく見る人と余り見ない人に分かれるそうです。

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ウミウシの種類③ アオウミムシ

ウミウシ 種類

特徴

数あるウミウシの中でも有名な部類に入るウミウシ。

見た目的に「色鮮やかなナメクジ」と言えば分かり易いでしょうか?

綺麗な青地をベースに体の真ん中に黄色く太い縦ラインが入り、両脇部分にも同じく黄色いラインで縁どられている。ただこのラインは個体によって斑点になっていたりしており個体差があります。触角はオレンジ色をしている。

生息地

日本(九州~本州)の浅い海底等でよく見られます。

ただ沖縄ではまだ発見されていません。

日本以外では香港で見る事が出来る様です。

ウミウシの種類④ シロウサギウミウシ

ウミウシ 飼育

特徴

その名の通り「シロウサギ」にそっくりな姿をしているのが特徴的なシロウサギウミウシ。

可愛さ満点でずっと見ていたくなるウミウシの一種では無いでしょうか?

乳白色っぽい色をベースに触角の先端が赤っぽくなっており、写真だけ見たら和菓子と見紛いそうなフォルムをしています。

生息地

インド洋・西太平洋・南太平洋。日本では沖縄方面に生息しています。

体長は1㎝あるかないか、と言うくらいのサイズなので海中で見つけられるか!?

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ウミウシの種類⑤ シンデレラウミウシ

ウミウシ 種類

特徴

メルヘンテイスト漂う名前が付けられていますが、名前負けする事無く綺麗な体色をしています。

淡い紫色をベースに白く縁どられており、紫色と白色の境目が細かなドット模様になっています。

触角及び背中の突起部分(二次鰓)が根元は体色と同じ紫色で上部が黄色~橙色の様な色になっています。

生息地

西太平洋・インド洋等。

日本では沖縄や和歌山以南他、で見る事が出来る様です。

体長は平均的に5㎝前後ですが、大きい物は10㎝にもなる様です。

まとめ

ウミウシに関してビビッドな色合いの物と可愛らしさ溢れるウミウシをご紹介しましたが、冒頭でも触れた様に約3,000種いますので一部分も一部分です。
他にももっとエキセントリックな種類のウミウシや和名が面白いウミウシ等多種多彩って感じでいっぱいいます。

少しだけ紹介すると、「インターネットウミウシ」と言った名前がついているウミウシや「アオミノウミウシ」と言うウミウシは従来のウミウシのフォルムとは異なり、かなりカッコいいウミウシが存在しています。

一部分だけの紹介になってしまい申し訳ないですが、興味を持たれた方がいらっしゃれば是非色々なウミウシを検索してみて下さい。

珍名もそうですし、特徴的なフォルムをしたウミウシがたくさんいます。

以上、ウミウシの種類・生態について解説でした!


様々なウミウシについて動画でどうぞ

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