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カエルアンコウはどんな生き物?
見た目のインパクトが強烈なカエルアンコウは、とても珍しい海水魚で、魚なのに泳がずに歩く姿が面白いので、ペットとしての人気も高いです。
飼育の難易度は高めですが、機会があれば飼育してみたいと思っている方も多いでしょう。
今回はカエルアンコウについてご紹介したいと思います。
カエルアンコウという和名ですが、実はもともとはイザリウオという名前の魚でした。この名前の「イザリ」は、足の動かない人を差別するときに使う言葉でもあったため、現在のカエルアンコウという名前に変更されました。
日本の伊豆諸島や沖縄県などの水深75m付近の海底付近で生息を確認することができます。
体長は約10~20cm程度で、前ビレが手のように進化しており、それを使って歩くように移動する面白い特徴があります。
そのように移動するので非常に動きは遅いですが、胸ビレの鰓孔を使うと吸い込んだ水を一気に噴射し、素早く動くこともできます。
泳がないカエルアンコウですが、もちろん魚でアンコウの仲間です。アンコウは食用として有名ですが、カエルアンコウは食用ではありません。
提灯アンコウのように、口の上には「エスカ」と呼ばれる疑似餌が付いています。これを使って魚を呼び寄せ、近づいてきたものを捕食するのです。
普段はゆっくり前ビレを使って移動するカエルアンコウですが、捕食のスピードは物凄く早く、一瞬で魚を丸呑みしてしまいます。
地球上にいる脊椎動物の中では、最も短い食事時間とも言われているそうです。
カエルアンコウの飼育方法や必要なものは?
カエルアンコウは飼育は非常に難易度が高く、はっきりとした正しい飼育方法は確立されておりません。
しかし、最低限のこととして水質は清潔なままで保ち、水流も程よくあり、掴むことができる障害物や、消化のいい餌を食べさせてあげることが最低ラインとなるでしょう。
そのためにも。水槽はある程度大きなものを用意し、水質が悪化しずらい環境を作ってあげて、もちろんろ過装置は設置してください。
水替えは最低でも1ヶ月に1回は行うようにして、水質の維持には徹底的に行ってくださいね。
水流は運動させるためにも大切なので、流れを起こす装置も導入したほうが良いでしょう。ゆったりとした穏やかな水流がカエルアンコウには適しているので、そうなるように設定してあげましょう。
自然界の個体のカエルアンコウは潮が良く通っている場所に生息していることが多いので、そのことからも、水がキレイで餌が豊富、そして水流があることが分かります。
この状態になるべく近づけてあげるのが長生きさせるコツではないでしょうか。
カエルアンコウの具体的な餌は?
餌の目安として、5cmくらいのカエルアンコウン場合なら、エビやハゼなどを3~6匹程度を週に1度ほど与えれば問題ないです。
大きいサイズだとうまく消化できず吐き出すこともあるので、小さなものを与えると良いでしょう。
カエルアンコウは捕食の瞬間が特徴的なので、ついつい与えすぎてしまいがちです。消化器官もあまり発達していないので、たくさんの食べ物は上手に消化することができません。
また、食べ過ぎは寿命を早める可能性が高いので、適度な量を食べさせてください。
カエルアンコウの捕食シーン
カエルアンコウの平均的な寿命や販売価格は?
カエルアンコウはネットショップやアクアリウム専門店で購入が可能ですが、大体の相場は1匹あたり15000円ほどです。
割と高額ですが、うまく飼育できても1年くらいで死んでしまうことが多いです。
少しでも長生きしてもらえるよう、水質など小まめチェックして1年以上生きられるよう努力が必要になりますね。
カエルアンコウを飼育する際の注意点は?
カエルアンコウはうろこがありませんので、他の魚よりも水質の悪化に非常に敏感です。水替えなどのお手入れが、頻繁に行える方でないと飼育は難しいでしょう。
一般的な魚のように泳ぐことが無いので、掴まれるものを水槽内に入れてあげて少しでも動けるようにしてあげましょう。
その際に、水流も重要になるので水槽内のレイアウトや装置をを工夫してあげましょう。
サンゴとの混泳はできませんのでご注意ください。
まとめ
カエルアンコウは種類も割と多く、色もカラフルなので水槽が華やかになりますが、その反面手間もかかります。
ですが、飼育の難しいものに挑戦するのも、アクアリウムの楽しみ方のひとつだと思います。
長生きさせてあげる努力をできる方なら、もし失敗して死なせてしまっても、努力したことは残りますので、次の個体へと生かされていくでしょう。
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