ペットと言えば、昔から犬や猫がポピュラーなところですが、これは好き好きの問題であり、中には鳥を飼う人も少なくはありません。

鳥の中には言葉を話すインコのようなものもおり、ただ可愛いだけではなく言葉を真似るインコに癒しを感じたりする人も多いようです。

しかし、どんなペットでも一生健康で過ごすと言う事は稀な事であり、言葉には出さなくても具合が悪いときもあるはずですよね。

その症状からいち早く気付いてあげられるのも飼い主としての責任でもあります。

今回は、そんなセキセイインコがかかる病気の症状や原因について解説したいと思います。

スポンサーリンク

目次

セキセイインコはどんな動物?

セキセイインコは、オウム目・インコ科・セキセイインコ属に分類される鳥です。

オーストラリアを原産国として、オーストラリア内陸の木が疎らに生えた乾燥地帯の原野に生息しています。

小型の鳥である為、ペットとしては人気が高く、名前の語源としては日本に来た最初のセキセイインコの背が黄色と青だった為、「背黄青鸚哥」と名付けられたとされています。

また、コセイインコやホンセイインコのように緑色を基調とするあめ、青インコと名付けられたグループがあり、背中に黄色と黒の縞を持つ本種は分類上異なるものの背黄青鸚哥となったと言う説もあります。

セキセイインコは、群れをつくる習性があり大小疎らな群れで行動し、地上で植物の種子を食べ草食性の鳥類です。
また、セキセイインコの品種は多く色や模様のバリエーションは5,000種以上もあると言われています。

良く知られている事ですが、インコの中には100種以上の単語を話す個体が記録されているほど話す事を得意とするものもおり、中には昔話「桃太郎」の話を覚えて話す鳥もいるようです。基本的にはメスよりもオスの方がよく話すとされています。

スポンサーリンク

セキセイインコがかかる病気にはどんなものがある?

セキセイインコ 病気



セキセイインコは比較的丈夫だと言われていますが、寿命は7~8年とそれほど長くはなく、様々な病気などもあります。

飼い主の管理次第では寿命も12~14年と生きられるインコもいる事から、異変に早く気付くことも寿命を長引かせるコツかもしれませんね。

その主な病気と症状は以下のようなものになります。

① 目の病気の原因と症状

・結膜炎

不衛生な環境下で飼育すると細菌の感染などで結膜炎を発症し、更に痒み為に後足でかく事から雑菌が入って重症化してしまうと言う事になります。

目の周りが赤くなり涙の為に目の周りの毛が濡れて症状のある目をいつも閉じていると言う症状がみられた場合は早めに病院で診てもらう事が大切です。

② 羽の病気の原因と症状

・サーコウイルス症(PBFD)

感染した鳥の糞、又は感染した親鳥からの感染が原因です。

生えかけの羽が抜ける他に下痢や食欲不振などが症状として見られます。

感染する年齢や時期、又はウイルスの量、インコの免疫力などの関係から重症化することもあり、最悪の場合は死に至る場合もあります。

・ポリオーマウイルス(BFD)

ポリオーマウイルスに感染したインコの糞や羽などから感染します。

症状はサーコウイルス症とよく似ています。

免疫力の低下している成鳥やヒナに感染することが多く死亡率が高い病気です。

③ くちばしの病気の原因と症状

・カイセン症

トリヒゼンダニの寄生虫の感染が原因と考えられています。

口ばしなどに小さな穴を開けて寄生し痒みがある為、口ばしなどを網に擦る仕草をする事が多く、その後に口ばしの表面が白く乾燥したようになります。酷くなると変形が起きるため早めに病院に行くことが大切です。

・出血斑

脂肪肝や栄養不良、又は感染症などが原因で起きる場合もあります。

口ばしに黒いあざのような物が出来たときは出血斑、内出血を起こした後で、肝臓の働きが悪くなって出血しやすくなっている状態が考えられます。

④ 足の病気の原因と症状

・カイセン症

トリヒゼンダニが足に寄生した事が原因です。

痒みのため足を籠や網に擦ったりしているうちに皮膚の表面が白く乾燥したようになり酷くなると変形もあります

⑤ 鼻の病気の原因と症状

・気道炎

細菌やウイルス、真菌などの感染によっておこる病気です。

気温が低すぎたり、タバコの煙などによる空気の汚れなども原因として考えられ、初期には頻繁な鼻汁、又はくしゃみがおき、ひどくなると口呼吸をする為、気管が粘膜で狭くなりズーズーと呼吸の度に音がします。

・クラミジア

クラミジアトラ子マチスと言う菌が感染することで発症します。

ケージの下でうずくまったり、下痢やくしゃみ、羽の脱落、食欲不振など、様々な症状が現れます。

人へ感染する為、注意が必要です。また、逆に人からも感染する病原菌です。

・風邪

人と同じようにインコも風邪をひきます。

風邪のウイルスが原因であり人からインコへうつる場合もあります。

止まり木の上で羽を膨らませる事が多くなり鼻水やくしゃみなどの症状が現れます。

・鼻炎、副鼻腔炎

ウイルスや細菌の感染が原因です。

くしゃみ、鼻水などの他に眼がショボショボになり涙目で目の周りの毛が濡れたりと結膜炎に似た症状があります。


セキセイインコの病気から回復までの動画↓

その他の病気は?

・痛風

インコの場合も人と同じように痛風になる事もあるようです。

足の関節部分に白い節ができたり、尿が上手く排泄できなくなるなどの症状が現れます。

キャベツなどの野菜を摂る事で予防できると言われる為、インコの餌の他にキャベツを用意してあげましょう。

・ビタミンB1欠乏症

脚気や脚弱症、ケアミン欠乏症、多発性神経炎などを起こす事もある為、注意が必要です。

初めは足のしびれや筋肉の痛みが現れる為、びっこの症状があり、片足から両足と次第に進行します。

最終的に痙攣をおこして死に至る為、初めの段階で気付くことが大切であり早めに病院を受診することが必要になります。

・ビタミンD欠乏症

ビタミンDが欠乏するとカルシウムの吸収が上手く行われなくなるため成長不良や骨軟化症、又は骨折、骨祖鬆症などが起きてしまいます。

良く日光浴をさせてあげましょう。

スポンサーリンク

セキセイインコが病気になった場合の対策は?

セキセイインコ 病気



ウイルスや細菌の感染が原因である場合は早めに獣医を訪ねるのが一番良く、その他の病気の場合は、日常の食事が影響していると考えられます。

例えば、気道炎や鼻の粘膜の病気の場合はビタミンAが不足しないように餌などに含まれていない場合は混ぜて与えるか、青菜、又はキャベツなどを別に与えるなどの工夫が必要です。

また、骨が弱っている場合は、日光浴をさせる事でビタミンDの補給が出来るため、時々鳥籠などを明るい窓辺に置くなどの工夫が必要です。

まとめ

セキセイインコのかかる病気にはウイルスや細菌、又は原虫によるものが多いですが、人から移るものもあり、また逆に人に感染するものもあります。

ペットとして飼う以上は責任もある為、毎日の状態をしっかり観察して異変に気づいたら早めに病院に連れて行くことが大切です。

また、人と同じように食事内容にも気を配り、与えている餌の内容分もしっかりチェックして足りない栄養素は野菜などで補うようにしましょう。

以上、セキセイインコがかかる病気の症状や原因についての解説でした。

関連記事:フクロモモンガの飼い方についてわかりやすく解説

スポンサーリンク



「自分だけのブログ」を作って月に5万円ほど稼ぐための
「健全すぎる」教科書はこちら↓