サンショウウオは種類によっては絶滅が危ぶまれているものから、捕獲や飼育が可能なものまで存在しています。
体が黒っぽいイメージですが種類によって違いがあったり、また種類の数も意外と多いです。そんなサンショウウオの種類をまとめてみたので、いくつかご紹介したいと思います。
目次
サンショウウオは何種類程いるの?
サンショウウオは日本の固有種だけと思いきや、中国や台湾、アメリカなどにも生息しています。日本に生息している種類は22種ほどで、イモリなどのサンショウウオ目として数えると26種います。
普段見かけることもないせいか、あまりたくさんの種類がいないイメージですので、20種以上もいるなんて驚きですよね。
種類によっては絶滅に瀕している種類もいますが、そこまで危機的でなくても全体的に野生のサンショウウオの生息数は減っています。もし、野生のサンショウウオを見つけてもそっとしてあげて下さいね。
サンショウウオの種類① 【エゾサンショウウオ】
北海道で比較的見ることができるサンショウウオです。ほかのサンショウウオに比べて、幼体のサイズが大きく、更に成体になった状態もやはり大きいのが特徴です。
現在は土地開発などで環境破壊が進んでいることや、アライグマによる捕食で生息数が減っており、環境省のレッドリストに載っています。
サンショウウオの種類② 【クロサンショウウオ】
クロサンショウウオは、東日本の山地などに生息しており、比較的広い範囲で見ることができるサンショウウオです。
他のサンショウウオよりも手足やしっぽが長めで、見た目も黒いこともあり割とスラっとしているのが特徴的です。
クロサンショウウオは飼育も可能で、ネットやペットショップで販売されています。購入できる個体は幼体のものが多いようです。
サンショウウオの種類③ 【トウキョウサンショウウオ】
トウキョウサンショウウオは、主に群馬を除く関東全域の山間の水田地帯などに生息していることが多いです。
人里近くで生息している個体も多いため、土地開発などで生息地を追われてしまったり、環境の変化で住み続けられなくなることが多いようです。
地域によっては保護の対象となっており、捕獲が禁止されていることもあるので注意が必要です。
サンショウウオの種類④ 【ヒダサンショウウオ】
ヒダサンショウウオは関東地方の西部や、中部地方、近畿地方、山陰地方で確認されています。生息している場所は標高200~1000mの森林などです。
夜行性なので、昼間は石や落ち葉のしたに隠れて過ごし、夜になると餌を捕獲しに動き出します。
ヒダサンショウウオの体は紫がかったような黒褐色をしており、黄色っぽい斑点がある見た目にも美しいサンショウウオです。
サンショウウオの種類⑤ 【ブチサンショウウオ】
ブチサンショウウオは本州の鈴鹿山脈より西側の地域や、四国、九州などに生息しており、謎が多いサンショウウオとして知られています。
体は黒っぽい褐色ですが、その名の通りブチ模様のような斑点があります。幼体は非常に白っぽいので、サンショウウオっぽくない姿です。
すみかとしている場所は河川の源流域などが多く、人が立ち入り辛いため見つけるのはなかなか難しいです。繁殖期になれば見られる確率が上がりますが、それでも探すのは困難でしょう。
まとめ
どのサンショウウオも個体数が減っており、今後これ以上減らないようにしたいですよね。捕獲できる種類のサンショウウオもいますが、できれば野生の個体はそっとしてあげた方が良いでしょう。
飼育されたものを繁殖し、販売されているものは野生のものと異なるため、山や川へ放すのはやめましょう。
これ以上生態系が壊れないようにして、絶滅危惧種のサンショウウオが減ると良いですね。
関連記事:サンショウウオの飼育方法・餌・販売価格について解説