ここ数年で色々な種類のペットを飼育されている方が増えてきましたが、「イモリ」もジワジワと人気が出ている事をご存知でしょうか?
今回は「イモリ」にスポットを当てて皆様にご紹介していきたいと思います。
目次
イモリはどんな生き物
イモリって名前は聞いた事があるけど詳しくは知らないって方の為に、サクッと説明していきましょう。
イモリとは有尾目イモリ科イモリ属に分類され、日本国内に於いて「イモリ」と言われている種類は「アカハライモリ」の事を指す事が多いです。
種類毎のご紹介に関しては下記にてご紹介していきますが、イモリをよく知らない人の中には「ヤモリ」と区別が付かずごっちゃになっている人も多いのでは無いでしょうか?
イモリとヤモリの違い
大前提としてイモリは両生類に分類されヤモリは爬虫類に分類されます。
イモリは両生類に分類されていますので、カエルの仲間になり水陸両方で暮らしています。
それに対しヤモリは爬虫類なので陸上で生活をしていますね。
分類上等で分けるとこんな感じですが、頭では分かっていても見た目も似ているのでその点での判断も難しいですよね。簡単な見分け方としては体色の違いが挙げられます。
(種類により体色は異なるのですが、今回は冒頭でお伝えしたように日本国内ではアカハライモリの事を「イモリ」と呼ぶ場合が多いのでアカハライモリを「イモリ」と呼んで、ご説明します。)
イモリはお腹が赤く背の部分は黒っぽい色をしているので見た目ですぐにわかります。ヤモリはお腹の部分も背中の部分も体色は同じです。
ざっと、ではありますがイモリとヤモリの違いはこんな感じです。
他にイモリと言えば毒がある事をご存知でしょうか?
フグと同じ成分の毒で「テトロドトキシン」と言う毒を持っています。
我々人間が生命を脅かされる程では無いですが、イモリを触った手そのままで眼をこすると炎症を引き起こすので注意して下さい。
そんなイモリですが、日本には3種類存在しています。
では下記よりそれら3種類を含めて、それぞれの特徴等をご紹介していきましょう。
イモリの種類① アカハライモリ
特徴
冒頭からお伝えしている様に、日本国内でイモリと言えばこのアカハライモリを指す事が多いです。
日本の固有種であり、その名の通り、お腹が赤いのが特徴的です。
本州~四国~九州に掛けて生息しているのですが、面白い事に地域によっては同じアカハライモリでもお腹の色が若干異なります。
販売価格
500~1,000円迄の範囲内。
大半は500円前後で販売されている事が多いです。
寿命
20~25年前後と結構長寿です。
→アカハライモリの餌の種類・頻度・与え方について解説
イモリの種類② シリケンイモリ
特徴
沖縄諸島に生息している「オキナワシリケンイモリ」と奄美諸島に生息している「アマミシリケンイモリ」と分ける場合がありますが、本項では「シリケンイモリ」とまとめてご紹介します。
アカハライモリと異なりお腹がオレンジ色をしている点が特徴です。
オスよりもメスの方がサイズが大きいのが特徴(オスは14㎝前後、メスは18㎝前後)。
販売価格
1,000円前後くらいが平均販売価格になります。
寿命
アカハライモリ同様、20~25年前後。
イモリの種類③ イボイモリ
特徴
名前の通り、背中にゴツゴツしたイボがあり上記2種は全体的なフォルムから可愛らしい感じを受けるが、イボイモリはどちらかと言うと「武骨」なイメージが強いです。
「生きた化石」とも言われているようです。
生息域である沖縄県及び鹿児島県で天然記念物に指定されている。
販売価格
上記理由により販売不可です。
寿命
20年前後と言われています。
イモリの種類④ ミナミイボイモリ
特徴
中国の雲南省に生息しているミナミイボイモリ。
胴体部分は黒褐色っぽい色をしており、他の部分はオレンジ色をしていて綺麗なカラーリングです。
背部分真ん中に1本のオレンジラインが入っており、その両脇にオレンジ色のイボが点々としています。
販売価格
平均的な価格は10,000円前後が多いと思われます。
寿命
15~20年前後が平均的な寿命と言われています。
イモリの種類⑤ ハナダイモリ
特徴
名前の「ハナダ」とは色の事を指しており、漢字で書くと「縹(はなだ)」で藍色~薄い青の様な色の事みたいです。
その名の通り繁殖期のオスは尾が青色に変化します。
販売価格
1,500~2,000円くらいで販売されています。
寿命
10年前後が平均的な寿命みたいです。
まとめ
イモリの国内種及び海外(中国種)についてご紹介させて頂きましたが、他にもイモリの種類は存在しています。
1つだけ追加でご紹介させて頂きたいのが「アシナシイモリ」と言う生物なんですが、衝撃的なフォルムをしています。
分類上は両生類で無足目(本項で紹介しているイモリは有尾目)と言うグループになるのですが、まあ、何というか世界って広いなって思います。
検索してみるかどうかはお任せしますが、中々な見た目をしています。興味がある方だけ検索してみて下さい!
以上、イモリの種類・生態についての 解説でした!