アカハライモリに魅了されてくると、繁殖させてみたくなってきますよね。アカハライモリは繁殖も比較的容易で、健康体のオスとメスの個体がいれば自然と生殖行動へ移ります。
他にも繁殖の際に大切なことをご紹介しますので、参考にしてみてください。
目次
アカハライモリを繁殖させたい!
アカハライモリは飼育も比較的容易なので、初心者でもすぐに慣れてしまうため、ちょっと難易度が高いことをしてみたくなるものです。
アカハライモリの繁殖もそんなに難しくないので、やりごたえは薄いかもしれませんが、幼体から成体へ育て上げるのはちょっと難しいです。ここでは繁殖方法にだけ触れていますが、卵があればもちろん小さな赤ちゃんが生まれ育てていくことになります。
産卵の先に待っていることも踏まえつつ、飼育していける方は是非挑戦してみて下さいね。
アカハライモリのオスとメスの見分け方は?
成体のアカハライモリであれば、性別を見分けるのは容易です。メスの場合は縦に潰れたような形をしており、オスは逆に横幅があるしっぽで、横に潰れているような形をしています。
幼体のものや、成長途中の個体は性別が判別しづらいので、成長するまで待つしかないようです。
多頭飼いで気をつけることは?
アカハライモリは縄張り意識はそんなにないので、多頭飼いは問題ないでしょう。ただし繁殖時期などはメスの奪い合いも考えられるので性別は揃えることが可能ならば、そのほうが安全です。
数が多いという事は飼育ケージも大きなものが必要となります。多頭飼いの場合は、それぞれが動き回れる広いスペースで飼育してあげて下さいね。
繁殖方法と繁殖に必要な物は?
アカハライモリの繁殖時期は4~6月頃で、水草に卵を産み付けますので水槽内に、水草を設置してください。良く使用されている水草はオオカナダモやウィローモスなどです。
ちなみに人工の水草でも産み付けてくれるので、水草がすぐ枯れてしまう場合や、お掃除のしやすさから選ぶなら断然、人工の水草です。ただ、見栄えが良くないのが難点です。
繁殖時期に成熟した健康体のオスとメスのアカハライモリを水槽内に入れておけば、あとは交尾と産卵を待つだけです。
発情期の目安として、オスの頭やしっぽの辺りが青紫色に変色するので、別々に飼育しているなら、そのサインを見て、同じ飼育ケージに入れてみて下さい。
またアカハライモリの交尾は特殊で、オスが精子の入った袋をメスが拾いそれを体内へ入れて受精を行います。あとは卵を産むのを待ちましょう。
卵を産み付けたら卵と親は別の水槽に移し替えてください。そうしないと、卵を食べてしまう危険があります。すべて孵化させないのであれば、わざと残して淘汰させるのもひとつの手段です。
繁殖する際に気をつけることは?
かなりの数の卵を産むので、いくつかは処分しなくてはならないかもしれません。というのも生まれてくる個体が全て健康体とは限りませんし、飼育していくうちに体の大きさも違いが出てきます。
弱いものは死んでしまい、強いものは生き残るのは自然でごく当たり前に起こっていることです。逆にかわいそうだからと全て育てては、数が増えすぎて手に負えなくなります。
成体を処分するのはやはり気が引けますし、もちろん逃がすのは言語道断です。
命を間引くような行為が難しいのであれば、繁殖させるのは控えた方が良いかもしれません。責任を負える範疇で、繁殖にチャレンジしてくださいね。
アカハライモリの産卵の様子
まとめ
アカハライモリは野生でも存在している生き物です。しかし、人間の手で繁殖した個体は野生に返すことはできません。増えすぎたからなどの理由で放流するのは絶対にやめて下さいね。
何もないところから命が生まれ、成長して大人になる、このことは人間であってもアカハライモリであっても尊いことです。目の前でそれが繰り広げられるのは飼育ならではの魅力ではないでしょうか。
関連記事:ヒョウモントカゲモドキの繁殖方法と注意点について解説