サバンナモニターと聞いて爬虫類に詳しくない方からすると、どんな生き物か分からない人も多いでしょう。ですが、爬虫類が好きな人からすればとても認知度は高いです。
オオトカゲの一種のサバンナモニターは飼育も比較的容易なため、ペットとしてとても人気があります。
今回は、初心者でも飼育可能なサバンナモニターについて詳しくご紹介したいと思います。
目次
サバンナモニターの生態は?
サバンナモニターの主な生息地はアフリカ大陸で、名前の通りサバンナに生息しており、
全長は1mほどまで成長するオオトカゲの一種です。
オオトカゲは基本的に性格が荒く攻撃的な種類が多いのですが、サバンナモニターはとても温厚で人になつく特徴があり、ペットとして飼育している人も多いです。また、オオトカゲの中では最も小さい種類になっています。
野生のサバンナモニターは雨期に生活をして、乾季になると休眠する習性があります。
食性は主に動物食で、昆虫や多足類といったものや、サソリなどを食べているようです。
サバンナモニターの飼育方法や必要なものは?
サバンナモニターの飼育する水槽は、ガラス製のものよりアクリル製の方が好ましいです。というのも、ガラス製だと手狭だったり暴れたりすると壊れてしまうことがありますので、アクリル製の方が安全ですね。
大きさは120cm以上のものを使用してください。できれば180cmの方が望ましいですので、余裕があるならこちらのサイズを用意しましょう。
扉や、蓋に関しては一番破壊されやすい場所なので、できればスライド式のもので鍵がかかるものが良いでしょう。用意が難しい場合は、なるべく壊されないように頑丈な素材や鍵がかかるようにするなど工夫してみてください。
その他には、ホットスポットを作るためのバスキングライトと、昼行性の爬虫類には必須の紫外線ライトを必ず用意しましょう。また、バスキングライトは35~40℃くらいに設定すれば問題ないでしょう。
ケージ内の温度は21~27℃くらいが適温となります。温度管理はもちろん湿度管理も重要になるので、温度計と湿度計を使って小まめに把握できるようにしてください。
特に夏の時期や梅雨などの湿度が高い時期は十分注意しましょう。
ケージの底にはバークチップという木材が爬虫類の飼育用に市販されているので、そちらを敷いてあげて下さい。汚れたりしたら取り替えてあげて、不要なものは可燃ごみとして捨てることが可能です。
水浴びもしますので、体がすっぽり入る容器に水を入れたものをケージ内に入れてあげましょう。飲み水としても利用しますので、毎日新しいものに取り換えてあげて下さいね。
ちなみに幼体などの小さなサバンナモニターはどうせ大きくなるからと、サイズの大きなケージで飼育するのは控えてください。スペースが広いと、その分温度が下がりますので、体に合わせたサイズが良いでしょう。
サバンナモニターは多頭飼いできる?
基本的には単独飼育をオススメします。成体同士は高確率で喧嘩をしてしまいますし、その場合仲裁するのも非常に困難になります。
幼体などの、小さなサバンナモニターですと、同じケージでも問題ない場合が多いです。ただし、そのままずっと一緒にいられるかは未知数なので、安全をとって成長したら別々に飼育してください。
サバンナモニターの平均的な寿命や販売価格は?
サバンナモニターの寿命は7~10年くらいです。上手に飼育できれば20年生きることもできるようですが、なかなか難しいでしょう。それでも、環境を整えるなどしてあげれば10年は生きてくれるので、比較的長生きです。
価格は成体ですと10000円くらいが一般的な値段です。ちなみに春先になるとベビーのサバンナモニターが大量に入荷されることが多く、価格も手ごろとなっています。小さな個体の方が懐きやすいメリットもあるので、オススメです。
この時期を逃すと販売は成体ばかりになるので、ベビーを購入希望なら春先頃にショップなどを当たると良いでしょう。
サバンナモニターを飼育する際の注意点は?
性格は温厚なサバンナモニターですが、オスは繁殖期が近づくと凶暴になることもあります。懐いていたとしても攻撃してくることもあるので注意してくださいね。
また、空腹時でも凶暴になる性格の個体もいますので、様子がおかしいときは無暗に触らない方が良いでしょう。
できれば成体から飼育するよりも、幼体などの小さな個体から飼育をオススメします。成体の場合、懐かないことが多く、万が一病気などになった際、暴れたりして動物病院に連れて行くのが困難になることもあります。
小さな頃から飼育していれば、大抵は慣れてくれるので、何かあった際に安心ですよ。
サバンナモニターの飼育の様子
まとめ
飼育は比較的簡単ではありますが、爬虫類を飼育したことが無い人にとっては初めて知る装置などもあるでしょう。犬や猫とは違う点がたくさんありますが、逆にその違いが面白くもありますよね。
サバンナモニターは流通量も比較的多いので、飼育してみたい方はまず近くのペットショップでその姿を見てみるのも良いでしょう。もちろん動物園や、爬虫類カフェなんかにもいると思うので、色々覗いてみてください。
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