今回はオヤニラミという淡水魚について、寿命や病気などについてまとめてみたいと思います。
オヤニラミ……名前だけ聞くとちょっと強面の魚なのでは? と思ってしまいます。
オヤニラミとはいったいどんな魚なのでしょう。
病気などの前に、まずそちらからまとめてみましょう。
目次
オヤニラミとはどんな生き物?
京都より西の本州と四国・九州の一部で生息している日本在来種のようです。
日本以外だと朝鮮半島に存在しています。
体長は13センチほど、河川の中流から下流、水路などに生息しています。
闘争心が強く単独行動を好むようです。
ブラックバスなどにより生息数が減少、近年では条例で捕獲や殺傷が禁止されているところもあるようです。
ペットとして飼育することもできるが、闘争心の強い種類のため、単独飼育が基本となります。
稚魚での販売価格は1000円以下とかなりリーズナブルな価格です。
食事にはメダカなどを与えるようです。
平均寿命は?
4年から6年ほどのようです。
2年も幅がありますので、飼育環境なども影響しているのではないでしょうか。
他の熱帯魚に比べて寿命は長いほう?
大型の魚ではない場合の平均寿命はだいたい5年ほどです。
もちろん極端に短命な魚も存在しますが、平均が5年ですのでオヤニラミの寿命も特別長いということではないようです。
病気になった場合どうしたらよい?
かかりやすい病気はエラ病、水カビ病、マツカサ病などです。
オヤニラミが病気にかかりやすい環境下は、季節の変わり目です。
また日常的なことでいえば、水温の変化や水槽の水換えなどが、病になりやすいとされています。季節の変わり目は人も同じく体調を崩しやすいですので、自身の体調共々気配りしてあげるとよいでしょう。
また、生きエサに付着していた寄生虫などが原因で病にかかることもあるようです。
オヤニラミは肉食魚ですので、どうしても生きエサを与えたいと思うかもしれませんが、生きエサでも寄生虫や病持ちになりにくいものがありますので、そちらを与えるとよいでしょう。
特に昆虫系は病持ちである確率がかなり低く、メダカなどを与えるより安全とされています。
そこまで気を付けていたのに病になってしまった……!そんな時はメチレンブルーなどで薬浴させましょう。
オヤニラミの体に何かが付着していたらピンセットなどで付着物を取り、病にかかってしまったオヤニラミがいた水槽は綺麗に洗浄します。
ただし、病の種類によっては洗浄程度では元々の菌を死滅させられないものがあります。水カビ病がそれに該当する体表的な病です。その場合は水槽そのものを真新しいものに変えて、敷き砂なども綺麗に洗浄してから設置し直してください。
飼う際に気をつけることは?
闘争心の強い性質のため、基本は単独飼育となります。
オヤニラミだけを複数飼育する際は、隠家などを用意してあげられるくらいの広さの水槽に、水草や隠家となるようなモノなどを置いてあげましょう。
オヤニラミには最適な水温があります。
夏場、熱すぎてもダメですし、冬場は冷たすぎてもダメなのです。
最適水温は15度~28度と幅広いのでそれほど神経質になることはありませんが、水槽の設置場所などで、季節により気温差がある場合は、水槽用のヒーターやクーラーなどを取り付けて管理しましょう。
オヤニラミの捕食シーン
まとめ
オヤニラミは気性が荒い魚だったのですね!
それでも数が減少しているという事実はとても悲しいです。
自然で生息しているオヤニラミには手を出さず、ちゃんとしたところでペット用として購入するのがマナーのようです。
野生の生き物は魚に限らずどんな菌を持っているのかがわかりませんし、複数同時に飼育などを考える場合は避けた方が賢明でしょう。
季節の変わり目になると病にかかりやすくなるあたりは、人と同じで親近感が持てますね。
気性が荒くてもとてもデリケートな魚なのでしょう。
生きエサを与えると聞くと難しそうですが、病にかからなければ丈夫な魚で飼育しやすいとのご意見を多々みかけました。
まったくの初心者にはやや大変なこともありますが、少し魚の飼育経験がある方なら問題なくやっていけるのではないでしょうか。
以上、オヤニラミの病気などについてでした。