今はあまり見かけなくなりましたが、1980年代に東京のある人形メーカーが製作し、世界的な人気者となった‘モンチッチ’を覚えていますか?

フランスでは‘キキ’と呼ばれ、今も愛されているそうです。

製作者によると猿ではなく、猿に似た妖精をイメージして、フランス語の‘モン’(わたしの)と‘プチ’(可愛いもの)から名付けられたそうです。

日本ではこの‘モンチッチ’によく似ている小さな妖精のような猿たちが、人気を集めています。

その中でもピグミーマーモセットは、1992年にピグミーネズミキツネザルが発見されるまでは、霊長類の中で世界最小といわれていました。とても小さい猿ですが、どことなく人間に一番近い生態の様な気がします。

今回はピグミーマーモセットの価格・寿命・飼い方についての解説をしたいと思います。

スポンサーリンク

ピグミーマーモセットとは?

真猿亜目、広鼻下目、オマキザル科中のマーモセット属で、コロンビア南部、ペルー南東部、エクアドル南部のアマゾン川上流域など川沿いの森林に生息します。

近年、森林の伐採により生息地が分断され、個体数は減少しています。

フィンガーモンキーやポケットモンキーとも呼ばれ、長い尾(約20cm)を除くと体長はわずか11~15cm程度で体重は100g~150gです。

ほとんどの小型の猿は、曲鼻猿亜目で鼻が突出している、耳が上方についている、目は左右に開き、顔にも毛が生えているなど原始的な猿の特徴をしています。

一方ピグミーマーモセットはニホンザルなどと同じで、鼻が低く、耳は頭の左右に位置し、

目は平坦な顔の中央寄り、顔は皮膚が露出しています。

樹木をかじるため、下の前歯が長くなっています。また樹木につかまり生活するためでしょう、爪は足の親指だけが平らで、他はかぎ爪です。

樹木を中心にテリトリーを形成しています。「チッチッ」と鳥の様なきれいな鳴き声で、自分たちのグループを見分けているようです。

樹液を主食としていて、毎日樹皮を歯で削り10個以上の穴をあけ、樹液がしみ出る翌日に古い穴から順番になめていきます。本来は樹液はすぐに固まるのですが、歯で削ったことにより唾液の中に、樹液が翌日になっても固まらない成分を含んでいるらしいのです。

このように翌日の事を未来予測できる動物は、人間とピグミーマーモセットだけともいわれています。

また人間に近い点では、一夫一婦制でペアを作り、2~4匹の子供と共に家族単位で生活をします。オスも子育てに協力的で子供を背中に乗せて世話をし、授乳時には母親のところへ連れていくなど今の人間社会でいう‘イクメン’ですね。

スポンサーリンク

ピグミーマーモセットの飼い方は?

ピグミーマーモセット 飼育



自然会では樹液を主食としていますが、昆虫や果実など雑食性です。

飼育下ではモンキーフード、果実、野菜、昆虫(ミルワーム、コオロギなど)、サル用ペレットを与えます。生後半年くらいまではモンキーミルクから徐々に離乳食として野菜や果物をすり潰したものから与えましょう。

ペットとして飼っているピグミーマーモセットはもちろんですが、リスザルやスローロリスなどの霊長類は、人間と同じ感染症にかかります。

人間の風邪などもハムスターやうさぎなどにはうつりませんが、猿には感染します。生活環境や衛生面には十分に気を付けましょう。

スポンサーリンク

飼育に必要な物や販売価格は?

必要な物は以下のものです。

ケージ・・・高さ1~1.5m位で十分に遊べる高さのあるもの。
止まり木・・・かじったりするので、太くて丈夫な物。
紫外線ライト・・・紫外線量が少ないとビタミンDの欠乏で‘くる病’になりやすいため。

ピグミーマーモセットは、希少種のためワシントン条約付属書Ⅱに分類されています。

輸出国の許可が必要ですが、日本では希少ですが販売はされています。

流通の少なさと希少価値により価格は、50万円~100万円以上と高額です。

スポンサーリンク

飼育時の注意点と平均寿命は?

他の猿にも言えることですが、とても知能が高く警戒心が強いので、しつけは難しいようです。

見た目のかわいらしさで衝動的に飼うと、野生の行動に戸惑い、手に負えなくなることもあります。幼いときからゆっくりと時間をかけて、信頼関係を作ることから始めるとよいと思います。

寿命に関しては、スローロリスが10年~20年、コモンマーモセットが10年~15年ですが、ピグミーマーモセットは体が小さいからでしょうか、平均10年ととても短いです。

あくまでも目安なので、環境やストレスなどで変わります。


ピグミーマーモセットがアイスの棒にじゃれている動画↓

まとめ

ピグミーマーモセット 飼育



希少動物のため情報がとても少ない動物です。

小さくあまり丈夫ではないので、生息地に似た環境をつくり、健康状態を常にチェックしましょう。

飼う前に実際の飼育環境などを見学することも良いと思います。

ペットショップ以外では千葉市動物公園・日本モンキーセンター・草津熱帯園・日本平動物園・浜松市動物園などで会うことができます。

このかわいい小さな妖精と、より長く生活できるように、情報をたくさん集めて、愛情と責任をもって育てましょう。

以上、ピグミーマーモセットの価格・寿命・飼い方についての解説でした。

スポンサーリンク