ピンポンパールは名前だけみると、知らない方にとってはどんな生き物なのか分かりづらいですが、別名パールスケールとも呼ばれている、まん丸な金魚です。
通常の金魚よりも体が弱いこともあり、飼育の際には注意が必要になります。飼育を考えている方にとって、どんな病気になりやすいのか、寿命はどのくらいかなど、知っておきたい情報ですよね。
そこでピンポンパールの寿命や病気についてまとめてみましたので、これから飼育予定の方も、飼育を始めたばかりの方もぜひ、参考にしてみてください。
目次
どんな生き物?
ピンポンパールの体は丸く非常に特徴的で、最大15cm程まで大きくなる品種改良によって生まれた金魚です。このような体のため泳ぎは得意ではなく、また体も弱い傾向があります。
体の弱さから、中には購入後すぐに突然死んでしまうこともあるので、魚の飼育に慣れていない方からすると、非常に飼育が難しく感じられるでしょう。
よく似た品種でパールスケールという金魚もいますが違いはほとんどなく、ピンポンパールと同じ種類として扱われることが多いです。そのため販売店によってはピンポンパールという名前で売られていたり、またはパールスケールとして販売されていることもあるようです。
平均寿命は?
ピンポンパールの寿命は5〜6年と言われていますが、体が弱いためこの年数に満たなくても死んでしまうことがあります。
ですが、その一方で10年以上飼育している方もいるようなので、環境を整えてあげれば長く楽しむことも可能です。
他の熱帯魚に比べて寿命は長いほう?
種類によってよって寿命にばらつきがあるため、例外の魚もおりますが、小型の熱帯魚の寿命は2〜3年くらいのものが多く、これに比べるとピンポンパールの方が長寿です。
しかし、大型の熱帯魚になると、寿命は10年〜となるため、ピンポンパールの寿命は短く感じられます。
ちなみに金魚の一般的な寿命は10〜15年ですので、ピンポンパールはやや短命なのかも知れませんね。
かかりやすい病気は?
ピンポンパールが発症しやすい病気の一つに「転覆病」というものがあります。これは、体が逆さまになってしまい、お腹を上に向けた状態になってしまう病気です。このような状態になるとうまく餌が食べられなくなるため、やがて死んでしまいます。
転覆病になる原因としては、水温が急に下がったり、餌の量や質が悪い場合や、水面で餌を食べることにより空気も一緒に体内に取り込んでしまっているために起こると言われています。
転覆病は、いきなりひっくり返る訳ではなく、最初は夕方から夜間にかけて水面に浮いているようになり、進行するとほとんどの時間、水面に浮いているようになります。その後、斜めにしか泳げなくなり、最終的に水面でひっくり返るようになってしまうのです。
病気になった場合どうしたらよい?
転覆病の初期症状があらわれるようになったら、水温の高い水槽を用意して、その中に病気のピンポンパールを入れて絶食させ、様子をみます。これで異常がみられなくなれば、元の水槽に戻してあげましょう。
様子をみても変化があらわれないようであれば、塩水浴をさせると効果的です。塩分濃度が0.5%の塩水を作りピンポンパールを入れます。その後、ヒーターなどで水温を上昇させていきます。
一気に水温を上げてしまうと、負担となってしまうので、1日に1〜2℃づつ上げていき25℃になったたら、そのまま様子を伺います。塩水浴により、体の中に溜まったガスや糞が排出され、症状が改善していくでしょう。
病気にならないよう気をつけることは?
転覆病の原因とはさまざまですが、餌をたくさん食べてしまうと、消化不良を起こしてガスや糞がたまりやすくなります。そのため、餌を控えめにすると発症しにくいとされています。
水温の低下も、消化不良を起こしやすくしてしまいますので、なるべく水温は高めの方が良いでしょう。
また、フレークタイプの餌は食べる際に空気を取り込むだけでなく、餌以外の時間でも食べ物があるのではと思い込んで水面でパクパクするようになってしまいます。
こうしたことを防ぐためには、餌は水槽の底に沈む顆粒タイプにして、水面で餌を食べる癖をつけないようにしましょう。
ピンポンパールの飼育の様子
まとめ
ピンポンパールは転覆病以外の病気にもかかりやすいですので、全てにおいて水温と水質が非常に大切になります。
水温は、温度計などを設置して小まめにチェックしたり、水質の悪化にも気をつけて、健康的に過ごせる環境を整えてあげましょう。
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