まん丸な体がとても可愛いピンポンパールは、金魚の中でも特に人気の高い品種で、色や模様のバリエーションも豊富です。
ただ、体がほかの金魚よりも弱いので、飼育の際は事前知識があるとより長生きさせられるかと思います。
そこでピンポンパールはどのように飼育するのか、まとめてみましたのでご紹介していきたいと思います。
目次
ピンポンパールとは?
ピンポンパールは、チンシュリンという中国原産の金魚を品種改良したもので、体がまるでピンポン球のように丸い姿をしています。ちなみのこのピンポン球サイズのピンポンパールは、成長するとテニスボールサイズ程まで成長します。
柄や色によって、更に品種が分かれていますが、その中にはまめピンポンパールというとても小さなピンポンパールも販売されております。
体が丸いため、あまり泳ぐのは得意ではなく体をクネクネ動かしたり、胸ビレや尾ビレを一生懸命動かしています。それでもスイスイと泳げないのですから、なんとも可愛らしいですよね。
飼育方法や必要なものは?
ピンポンパールは60cm以上の水槽が望ましいく、だいたい一度に4匹程度飼育が可能です。30cmの水槽でも、飼育は可能ですがちょっと手狭ですので1、2匹くらいまでに抑えた方が良いでしょう。
水槽内には底砂や、水草などお好みで設置しても問題ないので、自由にレイアウトも楽しめます。
輸入元が主に東南アジアなので、ピンポンパールも暖かい気候に慣れているためか日本で飼育する際は常温だと少し温度が低いです。そのため、飼育には水槽用ヒーターが必須になり、温度は25〜29℃の間で一定に保つようにしましょう。
水温は割と高めなので、とくに冬場は温度が下がりすぎないように注意してください。また、急激な温度変化にも非常に敏感ですので、水換えの際や季節の変わり目などは特に気をつけましょう。
ピンポンパールはよく食べ、たくさん排泄するため、ろ過装置が必要になりますが、少し注意が必要です。ろ過装置は水流が発生するタイプが多く、水槽内の流れは泳ぎが苦手なピンポンパールにとっては死活問題です。
流れに逆らって泳ぐのは体力を消耗しますし、更にはストレスにもなってしまいます。そして、寿命を縮めてしまったり、死んでしまうなんてことも十分あり得るのです。
ろ過装置はなるべく流れが発生しないように、強度を弱めたり、排出口を壁面に向けるなどして水槽内に流れが発生しないように工夫が必要になります。
また魚を飼育する際によく使用されるエアーレーションですが、これも水流を発生させてしまうため使用には注意が必要です。ろ過装置は必須ですがエアーレーションはなくても飼育できるので設置しない方が、手間が省けるかも知れませんね。
基本的には他の金魚と飼育方法は一緒ですので、水温と水流の2点は特に気をつけましょう。
具体的な餌や与える頻度は?
ピンポンパールの餌は、基本的に金魚の餌を与えれば問題ありません。市販されているものの中にはピンポンパール専用の餌も販売されているので、こだわりたい方はこのようなものを食べさせても良いでしょう。
注意点としては餌の形状が軽いフレークタイプですと、水面の餌と空気を体内に取り込んでしまい転覆病になりやすいと言われています。そのため、水槽の底に沈む顆粒タイプのえさを選び水の中で餌を食べさせるようにしましょう。
餌を与える頻度は1日1回〜2回ほどで、量の目安は30秒くらいで餌がなくなる程度です。ちなみに、餌は少なめにして回数を増やすと成長が早くなり、回数はそのままで量を減らすと長生きする傾向があるようです。
長生きさせてあげたいなら、ピンポンパールには餌は腹八分目ほどで我慢してもらいましょう。
販売価格や販売場所は?
ピンポンパールは人気のある金魚ですので、流通量も多く専門店以外のペットショップなどでも取り扱いが多いです。また、安い品種であれば1匹数百円から購入ができるので、購入しやすいのも魅力的です。
こだわりたいのであれば、数万円するピンポンパールもおりますので、興味がある方は金魚専門店などを覗いてみると良いでしょう。
飼育する際の注意点は?
ピンポンパールは混泳に向かず、単独か若しくは同種で混泳させてください。
泳ぎが苦手なピンポンパールは、他の種類の金魚などの魚がいると体がぶつかってしまったり、いじめられたり、餌も横取りされて食べられないなんてことも起こりかねません。
もし、混泳させるとしたら水槽の底であまり動かないドジョウや、体の小さなメダカでしたら問題ないようです。
混泳するには、水槽も大きめにする必要があるので、魚の相性以外にもスペースを確保させてあげるなど気を使ってあげると良いでしょう。
ピンポンパールの飼育の様子
まとめ
プクプクしている体は見ている分には可愛らしいですが、魚にとっては泳ぎづらいためコンプレックスなのかも知れませんね。飼育の際には、通常の金魚と違う面もあるので、間違えないように飼育しましょう。
中には数日で死んでしまうケースもあるようなので、水温などに気をつけて過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
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