初心者でも飼育しやすい熱帯魚のアカヒレは飼育だけでなく、繁殖も簡単に行うことができる魚です。このようにとてもメリットが多く、見た目も小さく可愛らしいのですが、知名度はグッピーやネオンテトラに比べるとまだまだ低いです。
しかし、これから人気が出ることが予想されているので、今のうちに飼育の幅を広げてみてはみませんか?
飼育をして鑑賞するのも面白いですが、繁殖にチャレンジするのもまた違った面白さがありますよ。ここでは、一歩踏み込んだアカヒレ飼育を後押しするために、繁殖方法などの情報をまとめてみました。
アカヒレの繁殖に興味がある人は是非参考にして、飼育をより楽しみましょう。
目次
アカヒレを繁殖させたい!
アカヒレは水槽で繁殖が可能で、特別なことを行わなくても成熟したオスとメスがいれば自然と産卵していることが多いです。水槽内に水草や隠れ家があれば、その確率もグンと上がるので、繁殖を狙っているなら設置するのが望ましいです。
アカヒレの飼育は水槽用のヒーターなどが必要ないという手軽さが魅力的なのですが、水草を設置するということは水温を管理しなくてはいけませんので、ヒーターやクーラーが必要になります。
このように、通常の飼育と異なることも多いので、やりがいはありますが少し手間がかかることを理解した上で、繁殖を行いましょう。
オスとメスの見分け方は?
アカヒレの性別の見分け方は、1番分かりやすいのがオスとメスを見比べてみることです。オスのアカヒレはメスに比べて体の発色が鮮やかで、体もスマートで、ヒレも大きいという特徴があります。
メスはこの逆となるので、比べてみると少し地味な印象を受けます。自然界ではオスの方が美しい場合が多いですが、アカヒレも同じようにオスの方が美しいです。
かなり特徴的ですので、成魚であれば性別の判断には苦労しないと思いますが、やはり未成熟な個体は判断できないことも多いので、その場合は成長するまで待ちましょう。
同種の混泳で気をつけることは?
基本的に温厚な性格のアカヒレは同種同士で問題なく混泳できますし、まとまった数を入れてあげると群泳するようになります。
しかし、繁殖期のオスは多少小競り合いをすることもありますが、ケガをしてしまうほど激しいものではないので、特にきにしなくても問題無いでしょう。
繁殖方法と必要な物は?
アカヒレの繁殖は、温度管理を行わなくても産卵しますが、水温が高いとその確率が上がるため20〜25℃くらいに温度を維持してあげると1年中繁殖が可能になります。
また、ウイローモスなどを水槽の底にアカヒレが入り込め無いように敷き詰めてあげると、さらに繁殖の確率が上がりますが、やはりそのためには、水温の管理が必要になります。
確実に繁殖を成功させたいのであれば、常温ではなく温度管理した方が良いでしょう。
あとは繁殖可能なオスとメスがいれば自然と繁殖していきますが、目安としてオスがメスを追いかけ回すといった行動を頻繁に行っているようであれば、産卵は近いでしょう。
卵を確認することができたら、採取して別の水槽に移して飼育を行ってください。そのままにしておくと成魚のアカヒレに卵を食べられてしまいますので、気を付けてください。
アカヒレの繁殖の注意点がわかります
繁殖する際に気をつけることは?
卵が孵化し、稚魚が誕生したら水温を18℃以上にして飼育することとなり、成魚のアカヒレと違い、とても弱くデリケートですので飼育は手間がかかります。
口が小さいので餌も細かくして与えなくてはならず、水が汚れやすいので頻繁に水換えが必要になります。アカヒレの稚魚の飼育は可能であれば、毎日掃除や水換えを行いましょう。
稚魚の間は捕食される危険が非常に高いため、成魚との混泳は控えてください。混泳させるのは成魚になってからの方が安全ですので、それまでは別の水槽で飼育を続けてください。
他の種類の魚と混泳可能?
性格の温厚なアカヒレは、同じくらいのサイズで、性格も似ている魚であれば混泳は可能です。ただし、混泳はさせる熱帯魚は、温度管理が必要な種類がほとんどですので、アカヒレの飼育環境のまま混泳させてしまうと、死んでしまう可能性が極めて高いです。
相手の魚が適応する水質にしてあげてから、混泳を行なってください。また、アカヒレが捕食対象となる大型の肉食性の熱帯魚は混泳できませんので注意してください。
まとめ
アカヒレは飼育が容易ですが、稚魚はかなり手間がかかりますので、キチンとお世話ができないのであれば繁殖を行うのは控えるべきです。
自然と産卵した卵があっても、そのままにしておけば成魚がほとんど食べてしまうので増えることはほとんどないですので、稚魚のお世話に手間をかけられないのであれば、このようにするのも手段のひとつです。
アカヒレの繁殖自体は簡単ですが、その先のことも考えた上で行なってくださいね。
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