アカヒレは非常に手軽に飼育できる熱帯魚として有名ですが、病気にならない訳ではありませんし、細菌に感染することもあります。どの個体も寿命を全うできる訳ではないので、長生きさせたいのであれば、注意して飼育することが大切です。
そこで、アカヒレが特に発症しやすい病気や寿命についてご紹介していきますので、もしもの時に備えましょう。
アカヒレは多少の水質や水温の変化に動じない熱帯魚ですので、魚の飼育に慣れていない方でも長期飼育が可能となっています。また、水槽以外のコップやビンなどでも飼育することができてしまいます。
熱帯魚の飼育は興味があっても、水槽やろ過装置、ヒーターなどを揃えるのがネックとなり手を出しづらいという方も多いですが、こういったものを使用しなくても飼育可能なアカヒレは、初心者の方にも安心して飼育することができます。
個体自体も安価ですので、魚の飼育を手軽に体験できるという点が非常に魅力的な熱帯魚です。
目次
平均寿命は?
平均的な寿命は3年くらいですが、これよりも早く死んでしまう可能性ももちろんあります。
この後に詳しく説明しますが、細菌の感染や水質の急激な変化で死んでしまうこともありますので気をつけてください。
水槽に設置している器具の周りも汚れていないか、よく確認して清掃を行い、細菌が繁殖しないように心がけましょう。
他の熱帯魚に比べて寿命は長いほう?
アカヒレと同じくらいの小型の熱帯魚と寿命の違いはほとんどありません。
体が強いアカヒレは、寿命を全うできる確率の高いので、その点を考えると他の熱帯魚よりも寿命が長いとも考えられるのではないでしょうか。
がかかりやすい病気は?
アカヒレは体が強い魚として知られていますが、極端に汚れた水や急激な温度変化には耐えることができません。
飼育していくと水槽内に硝酸塩が発生し、それが蓄積していくと免疫機能を低下させてしまうため、通常では感染しない細菌にもかかりやすくなり危険です。このような状況になってしまった場合、特に発症しやすいのが細菌性皮膚炎です。
細菌性皮膚炎を発症してしまうと、体の一部が充血し穴が空いてしまったり、ウロコが逆立つようになるなどの症状を引き起こします。この病気を発症すると進行が早く、手遅れになってしまうことも少なくないので、気付いたらすぐに治療をしてあげましょう。
病気になった場合どうしたらよい?
病気の治療は薬浴をするのが一般的ですが、症状がほとんど進行しておらず初期の段階でしたら、水温をあげてあげるだけでも効果が出ることもあるので、その場合は少しづつ温度を上げていき25℃以上にしていきましょう。
薬浴は専用の薬が市販されていますので、分量などは説明書に従い使用してください。
細菌感染の治療で使用されている薬品はグリーンF ゴールドや、観賞魚用パラザンDなどが一般的ですので、購入時の目安にしてみてください。
病気にならないよう気をつけることは?
病気になってから治療する方法はないわけではありませんが、治療薬は少なからずアカヒレへダメージとなりますし、病気によって変化してしまった体は元に戻らないものが多いです。
病気にならないように予防するのはとても重要ですので、体が強いからと少しくらい水換えしなくても大丈夫と過信せずに、定期的に行うようにしましょう。
また、新しい個体を追加する際などは、病原菌を持っている可能性もあるので直接水槽に入れてしまうのではなくトリートメントしてから入れてあげると、より安全です。
少しの手間で、病気の感染をかなり抑えることができるので、長生きさせてあげるためにも、しっかりとお世話しましょう。
アカヒレの飼育の様子
まとめ
アカヒレが発症しやすい皮膚炎はエロモナス菌という細菌が主な原因となっており、この菌はどこにでもいる一般的な菌です。この菌を繁殖させて増やさないためにも、水換えや水槽内のお掃除は必要なので定期的に行いましょう。
大きな水槽で群泳を楽しんでいる場合は、細菌感染ですと全ての個体に影響することなので、最悪全滅してしまうこともあり得ます。せっかく飼育しているのですから、しっかりと予防し、寿命をできるだけ全うできるよう最善を尽くしましょう。
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