その美しさ故、多くの人を虜にした「スカーレットジェム」と言う熱帯魚をご存知でしょうか?
熱帯魚愛好家達から「水槽の宝石」や「美麗魚」と言った言葉で形容される程、日本に入ってきた時は衝撃的だったのであろうと推測出来ますね。個人的な意見ですが、名前からして何やら高貴なイメージを感じ取ってしまいます。
まあ、個人的な意見を置いといて、今回はそんなスカーレットジェムに関して各情報をご紹介していこうと思います。
では簡単にスカーレットジェムに関する情報を、その生態などを含めてご紹介します。
スカーレットジェムとはインド原産でバジス属と言うグループに分類される熱帯魚です。非常に小型種であり、成魚でも体長が約3㎝程です。
スカーレットジェムと言う名前ですが、これは英語で「真紅の宝石」と言う意味であり、その名に恥じぬ非常に綺麗な熱帯魚です。
1999年に日本に入って来た当時は流通量が少ない上に、その綺麗さから瞬く間に人気種となり非常に高価な熱帯魚の一種でした。現在では当時と比べると流通量も多くなり手頃な価格に落ち着いています。
スカーレットジェムの特徴としては純淡水魚である点です。
他にも先程から記載している様に美しさが最大の特徴かも知れませんが、これはオスのみが綺麗であってメスは少しグレーっぽい体色で地味な点も特徴であります。
それ故、日本国内に入ってきている種はほぼオスなんですよね。その点を考えると繁殖させたい場合は流通量に圧倒的な差があるのでメスを探すのに少し苦労するかも知れないですね。
では次の項目でスカーレットジェムの飼育に関する情報を記載していきましょう。
目次
飼育方法や必要なものは?
スカーレットジェムを飼育する際に必要な物を下記に記載していきます。
①水槽
スカーレットジェムはサイズが小さい種類なので大きな水槽は必要ありません。
勿論、他種との混泳となると話が別になりますが、ここでは単体での飼育を前提としてご紹介していきます。
水槽サイズは45㎝クラスを一番下のサイズとみてそこからご自宅での置き場所のスペースの兼ね合いも含めて検討していけば大丈夫でしょう。
②濾過装置
水槽内の水を綺麗に保つ為、フィルターを設置しましょう。
この時、水槽サイズに適したフィルターを選ばないと水流が強くなりすぎて、スカーレットジェムに対しダメージを与える可能性もあるのでその点は注意しましょう。
③ヒーター/クーラー
スカーレットジェムを飼育する際の水温は24~25℃くらいになります。
夏場の場合水温が30℃を超えるとスカーレットジェムにとって危険な水温になりますのでクーラーで温度を下げなくてはいけません。同様に、冬場は水温が下がってしまうので上記の適温を保つ為にヒーターが必要になります。
④温度計
上記の温度を計る為に常備しておいた方がわかりやすくなります。
目安となる物が無かったら、今の水温が何℃なのかわからないですもんね。
⑤流木/水草
水槽内の見栄えもよくなりますし、スカーレットジェムの隠れ家としても役立ちます。
スカーレットジェムは水草を食べないので安心して導入出来ますよ。
以上がスカーレットジェムを飼育する際に必要な物になります。これらに付け加えるとすれば、水槽用のLEDライトや底砂もあってもいいかも知れません。
LEDライトは水槽内が明るくなりますので一段とスカーレットジェムの体色をより鮮やかに演出してくれますよ。
具体的な餌や与える頻度は?
スカーレットジェムを飼育する上で一番難しいと言われている事が餌に関してです。と言いますのも、スカーレットジェムは高確率で人工飼料を食べないからです。
勿論、どの個体でも全く食べないとは言い切れないので最初は人工飼料を与えてみて様子を見るのもいいかも知れませんが、圧倒的に生餌を食べる方が多いと思います。
主な餌としては、ミジンコやブラインシュリンプ、イトメ、アカムシ等が挙げられます。
個体差があるので、これらの餌を試して何に一番食いつきがよかったかを見て頂いて、餌を決めて頂ければいいかと思います。また餌を与える頻度ですが、1日1~2回を時間を決めて毎日与えてあげて下さい。
例えば、朝・晩とか1回だけなら、朝・晩のどちらかといった様にしましょう。
販売価格や販売場所は?
冒頭部分で日本に入ってきた当初は流通数も少なく高価であった、と記載しましたが現時点では概ね500円前後が平均的な販売価格になっていると思われます。
販売場所に関しては熱帯魚専門店や大型ペットショップ等で販売されていますが、最寄りの熱帯魚店等に置いていなかった、或いは熱帯魚店やペットショップが近場に無い、と言う方は熱帯魚通販サイト等もありますのでそちらで見て頂ければと思います。
飼育する際の注意点は?
スカーレットジェムの飼育時の注意点は上記記載分と重複しますが、水温に関しては注意をして下さい。
詳細は「飼育方法や必要なものは?」の項でご紹介していますが、夏場と冬場の水温調整を気を付けて下さい。
他にも、餌の喰いつきに関して人工飼料は食べず生餌がメインになってしまうので、その点が難しいかも知れませんが、その他の部分では比較的飼育は容易な部類になります。
どの餌が合うかじっくりと見極めてあげて下さい。
スカーレット・ジェムの飼育の様子
まとめ
見ているだけ惚れ惚れする程綺麗なスカーレットジェム、個体サイズは小さいですが大きな水槽で複数匹飼育してみたいですね。
名前からして気品漂うイメージなんで、きっと優雅に水槽内を泳いでくれる事でしょう。
何度もお伝えしているので恐縮ですが、やはり給餌に関して少し難しい部分があるかも知れませんがこれをクリア出来れば大丈夫です。どの種類でも大丈夫、と言う訳では無いですが、混泳も可能なので違う種類の熱帯魚と一緒に泳がせるのもいいでしょうね。
以上、スカーレットジェムの飼育方法・販売価格・餌 について解説でした!
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