アフリカンシクリッドは残念ながら認知度はそれほど高くもないですが、見た目は海水魚のように鮮やかで美しい姿をしており、とても魅力的な魚です。
海水魚を思わせる見た目ですが、れっきとした淡水魚ですので、飼育も比較的容易で体も丈夫ですので、手軽に海水魚の雰囲気を楽しむことができます。
ただ、非常に多くの種類がいるため、いざ購入しようと思うとお店に足を運んでもかなり悩んでしまった、なんて方も多いのではないでしょうか。
そこでアフリカンシクリッドのオススメの種類を厳選してご紹介いたしますので、購入を検討している方は是非参考にしてみてください。
目次
生態
アフリカンシクリッドは名前の通り、アフリカのマラウィ湖やタンガニーカ湖などに生息している淡水魚で、その祖先は海のスズキと言われており、そのためか気性が激しく、攻撃的なので混泳の際は注意が必要となります。
実はアフリカンシクリッド以外にも南アメリカや東南アジアの一部にもシクリッドは生息しています。特に南米産のシクリッドはアメリカンシクリッドと呼ばれ、有名なエンゼルフィッシュやディスカスもこの種類に部類されています。
ただし、これらの熱帯魚はシクリッドではなく、個体の名前で呼ばれているのが一般的です。
どのくらいの種類がいるの?
アフリカンシクリッドの種類は非常に多く500〜600種ほど生息しており、南米原産のシクリッドであるアメリカンシクリッドは150〜200種と言われていますので、比べてみるとよりたくさんの種類がいるということが分かるかと思います。
数は少ないですがアメリカンシクリッドは認知度が高く、上述した通りエンゼルフィッシュやディスカスなどがこのグループに属しています。
種類数が多いアメリカンシクリッドですが、実際に観賞用として流通している種類は100種ほどとかなり減りますが、他の魚と比べるとやはりかなり種類は多いでしょう。
アフリカンシクリッドの種類
【ブライトブルーシクリッド】
マラウィ湖に生息しているブライトブルーシクリッドは、その湖同様に美しいライトブルーの体をしており、濃いブルーの縞模様が特徴的です。
とても気性が激しいので混泳は難しいとされていますが、縄張り意識を持たせないようにやや過密気味に飼育すると、成功することも多いです。
価格は800円ほどで販売されているものが多く、体の小さな個体はさらに安価で販売されています。正確な寿命は分かりませんが、シクリッドとしては10年くらい生きるのが平均的なようですので、ブライトブルーシクリッドのそのくらい生きると思われます。
【ゴールデンゼブラ・シクリッド】
こちらもマラウィ湖に生息している固有種であるゴールデンゼブラ・シクリッドは、カワスズメの仲間でもあります。
幼魚のときはオスとメスは同じく青色で縦に紺色のラインが入っていますが、成熟するとオスはかなり鮮やかなイエローに変化して模様も無くなってしまいます。
野生下では水深が6〜30mほどの岩が多く砂泥底になっている場所を好み、プランクトンや苔、藻類などを食べて生活しています。
価格は800円くらいで、インターネット通販ではオスとメスを分けて販売していないようなので、成長の変化などを楽しみたい場合は、複数匹でセット販売されているものを購入するか、販売元へ問い合わせた方が無難でしょう。
ゴールデンゼブラ・シクリッドの寿命は2年以上とのことですので、若干短めではあります。価格も安いので、続けて飼育したい場合は個体を追加して楽しんでみてはいかがでしょうか。
【キフォティラピアフロントーサ】
アフリカのタンガニイカ湖に生息しているキフォティラピアフロントーサは、大型のアフリカンシクリッドで約30cmまで成長します。成熟したオスの頭部はコブのようなものがあらわれるためとても特徴的で迫力があります。
性格は温和で同じくらいの大きさなら混泳も可能ですが、愛好家の間ではキフォティラピアフロントーサを群泳させて楽しむのが一般的なようです。
価格は小さなサイズであれば1000円ほどで購入が可能ですが、大きくなるほどに価格は上昇し、成熟したオスのキフォティラピアフロントーサは3万円ほどにまで高値になっています。
寿命は15年以上と、かなり長寿ですのでじっくりと飼育を楽しむには、うってつけの熱帯魚となっています。特にオスの成長は特徴的なので、飽きずに飼育することができるかと思われます。
【イエローピーコック】
マラウィ湖に生息しているイエローピーコックは、地域変異によって生まれたとされており、鮮やかなイエローが美しい魚です。混泳を楽しむ際に、差し色としてもよく使われ水槽内の良いアクセントとなってくれます。
同種混泳の場合、オスとメスを同じ水槽に入れると殺されてしまうこともあるので、性別を確認して導入した方が良いでしょう。
価格は1000円ほどですが、やはり体小さな個体はそれよりも安価で販売されていることが多いです。
寿命は飼育下においては5〜8年ほどで、若干短めではありますが十分飼育を楽しむことができますが、飼育環境によってはこれよりも早く死んでしまうこともありますので注意してください。
【ピーコックシクリッド】
こちらもマラウィ湖に生息している魚で、明るいコバルトブルーがとても美しいアフリカンシクリッドです。中には黄色っぽい体の色をしているものもおり、個体差があるのでお気に入りの1匹を見つけてみてください。
他のシクリッドと混泳させる場合は、水草や流木を設置して隠れ家となる場所を用意する必要があります。失敗する可能性もあるため、混泳の際は予備の水槽があると良いでしょう。
価格は800円くらいで、カラーバリエーションも豊富ですので、お好きな色で統一したり組み合わせてみたりして楽しんでみてください。また、寿命は5〜8年となっており、それほど長寿ではありませんが、短くもないので最後までしっかりお世話をしてあげましょう。
まとめ
今回ご紹介したアフリカンシクリッド以外にも、まだまだたくさんの魅力的な魚が販売されていますので、興味がある方は他の種類も調べてみると面白いと思いますよ。
ネットではたくさんの種類の魚を知ることができますが、やはり現物をみると画像とはまた違った魅力を発見できるので、まずはどのような種類がいるのか実店舗に足を運ぶのもオススメです。
色鮮やかなアフリカンシクリッドで素敵な水槽を作成してみてくださいね。
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