一度見ると忘れられない独特な風貌をしている「ナイフフィッシュ」と言う魚をご存知でしょうか?
所謂、「古代魚」の括りになる魚なのですが、名前が表す様に「ナイフ」の様な体型をしています。
厳密に言うとナイフフィッシュと言うのは総称なので、「〇〇ナイフフィッシュ」、と言う様にそれぞれの種類に名前があります。
種類などに関しては後程ご説明していきますので、まずは一括りにしたナイフフィッシュについてご紹介していきましょう。
ナイフフィッシュとは分類上はアロワナ目ナギナタナマズ亜目ナギナタナマズ科と言う分類になり、アフリカ及びアジア地域に生息しています。
和名が「ナギナタナマズ」と言い、「ナマズ」と入っていますがナマズの仲間では無く、アロワナの近縁とも言うべき分類になります。
先程、体型がナイフの様な、とお伝えしましたが背中の部分がこんもりとせり出しており、尻びれと尾びれがくっついています。
大きさは種類により若干異なってきますが、最小クラスで20㎝前後、最大クラスで80㎝前後のサイズになってきます。
稀に1mを超えるビッグサイズの個体もいるそうですよ。呼吸をする際、なんとエラ呼吸以外に我々のような空気呼吸ができるそうです。知れば知るほど神秘的な魚ですね。
性格は凶暴なやつもいれば温厚なものもいます。固体によって様々です。
目次
ナイフフィッシュの種類
ではでは、そんなナイフフィッシュの主だった種類をご紹介します。
①ロイヤルナイフフィッシュ
体長60㎝前後、メコン川に生息。
②スポッテッドナイフフィッシュ
体長60㎝前後、メコン川に生息。
③アフリカンナイフフィッシュ
体長20~30㎝前後、西アフリカ方面に生息。
④ボルネオナイフフィッシュ
体長60~80㎝前後、中には1mを超す個体も。
ボルネオ島やマレー半島に生息。
以上がナイフフィッシュの主な種類の紹介になります。他にもアルビノナイフフィッシュという黄金色に輝くきれいなナイフフィッシュもいます。
基本的には肉食古代魚なのでサイズは大きめですね。
尚、これら以外に「〇〇ナイフフィッシュ」と言う名前の南米原産の魚がいますが、こちらは「デンキウナギ目」に分類されますので、今回紹介しているナイフフィッシュと近縁関係ではありませんので悪しからず。
飼育方法や必要なものは?
ではこれらナイフフィッシュを飼育する際に必要な物をご紹介しましょう。
①水槽
どのナイフフィッシュを飼育するかで水槽サイズの選択が異なってきますが、90~120㎝クラスの水槽サイズは欲しい所ですね。
勿論、小型のアフリカンナイフフィッシュであれば60㎝でも問題無いでしょう。
②濾過装置
水質の悪化及び変化に強い種類では無いので濾過能力の高いフィルターを選びたい所ですね。
メンテナンスの事も考え上部フィルターがいいのではないでしょうか。
③ヒーター
ナイフフィッシュの適切な水温は概ね25℃~28℃くらいになります。
夏場は問題ないと思いますが、秋~冬にかけて寒くなってきた時に水温キープしたいのでヒーターを活用しましょう。
④隠れ家/シェルター等
ナイフフィッシュは夜行性の魚なので日中はじっとしています。
このじっとしている時に身を隠す為のシェルターを置いてあげればそこに身を潜めるでしょう。
⑤水温計
水槽内の水温を適切に把握する為に設置しましょう。
以上がナイフフィッシュ飼育時に必要な最低限の物になります。
問題は水槽サイズをどうするかですかね。上記項目でおおよその体長サイズを記載しましたが、いずれにしても相応のサイズにはなるので必然的に水槽サイズは大きくなってきますね。
具体的な餌や与える頻度は?
自然界に生息しているナイフフィッシュは肉食で主に小魚や甲殻類等を食べています。
飼育環境下に於いては下記の様なものを与えます。
①メダカ等の生餌や冷凍アカムシ等。
②肉食魚用の人工飼料。
簡単に言うと生餌か人工飼料かになりますが、個体により人工飼料は食べない場合もあるそうなので、それぞれ調整が必要になります。
人工飼料の場合は徐々に慣らすイメージかも知れませんね。
餌を与える頻度に関しては1日に1~2回を目安にして、あとはナイフフィッシュの状態に応じて調整しましょう。
ただ余り餌を与え過ぎると食べ残した場合の水質悪化の懸念と、食べるのは食べるがそれ故巨大化する可能性がある事も頭に入れておきましょう。
販売価格や販売場所は?
種類や個体サイズにより価格が異なってくるので平均的な販売価格に少し開きが出て申し訳ないのですが、概ね1,000円~10,000円の間が平均的な価格になります。
販売場所に関しては熱帯魚販売店やネット通販等で販売しています。
古代魚専門の販売サイト等もありますのでネット検索して頂ければ出てきますよ。また、釣ることもできるのでこちらも釣り方などを検索してもらうと良いかと思います。
平均的な寿命は?
飼育環境により年数は異なってきますが概ね10~15年くらいが寿命になります。
勿論、キチンと世話をした上での年数になる点はご理解下さい。それなりに長寿なので飼育されようと考えている方はその点も踏まえ検討しましょう。
またナイフフィッシュも白点病のような病気にかかることがあります。他の熱帯魚になりますが、下記動画で白点病の治療の様子を解説していますので参考にしてみてください。
他の魚と混泳できる?
基本的には混泳はオススメ出来ません。幼魚の時代は比較的群れをなしたり小さいため可能かもしれませんが、成魚になるとその大きさは迫力満点。
ナイフフィッシュより小さいサイズの魚であれば捕食されてしまう可能性が高くなりますし、同等サイズとしても攻撃される可能性が高くなります。
基本的には混泳させるより、単独飼育が前提だと思って頂いた方がいいかと思います。
飼育する際の注意点は?
飼育時の注意点としては水槽から飛び出す恐れがあるので、水槽はしっかり蓋をして飛び出さない様に気を付けましょう。
他には、上記でも少し触れていますが水質悪化に注意を払う点と水温の管理には気を付けましょう。
大型魚であり成長速度は比較的早めなので、もしかしたら自分の想像以上に巨大化してしまう事が一番注意すべき点かも知れないですね。
また繁殖に関しては、水槽内で行うにはかなり厳しいのが現状のようです。
まとめ
ナイフフィッシュに関してまとめましたが、日本では観賞魚として飼育されていますが生息地では主に食用なんですよね。
飼われるか食べられるかのギャップが激しいですが、食べると美味だと聞いた事はあるのですが、如何せん食べた事が無いので何とも言えませんが。。。
ただ飼育する際は大型であるので水槽サイズもそれなりに気合を入れなければいけない点や長寿な点等を考慮し、ご自身に飼育出来るかどうか踏まえて検討して下さいね。
以上、ナイフフィッシュの飼育方法・販売価格・餌 について解説でした!
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