ソードテールは鮮やかな見た目の種類が多くメインの魚として飼育されたり、コケを食べてくれるため、お掃除役として水槽に導入している方も多いです。
飼育自体も比較的容易で安価で購入できるということもあり、初心者にもオススメの熱帯魚となっています。
そこで、飼育のために必要な情報をまとめてみましたので、ソードテールの飼育に興味がある方は是非参考にしてみてください。
目次
生態は?
ソードテールはメキシコに生息している熱帯魚で、名前の通りオスの尾ビレが剣のように鋭い所が非常に特徴的です。また、ツルギメダカとも呼ばれることもあり、そこから分かるようにメダカの仲間です。
品種改良も盛んに行われており赤や白、更には黒も合わさり混ざり合って錦鯉のような見た目のソードテールも販売されています。
原種である野生個体のソードテールはグリーンソードテイルと呼ばれることが多く、見た目は赤や白の個体と違い、メタリックカラーのような光沢がある緑色をしています。
メダカの仲間名なので熱帯魚ですとグッピーやプラティなどが近い種類となりますが、それらと比べると7~9cmほどまで成長するため、割と大きな魚です。
性格の個体差が激しいため、性格が荒い魚ですと同種同士でも、縄張り意識から小競り合いとなることもありますが、致命傷を負わすことはないようです。
寿命は2年くらいなので比較的短いですが、繁殖が容易なので同種を複数匹混泳させていれば個体を増やしていけるため、長く楽しむことも可能となっています。
飼育方法や必要なものは?
ソードテイルの飼育には45cm以上の水槽であれば飼育が可能です。ただし、近縁種であるグッピーなどに比べると縄張り意識が強いため、水槽内はスペースに余裕が出るよう大きめのサイズの方が良いでしょう。
また、たくさん食べるソードテールは排泄量も多く、小さな水槽や飼育密度が高い状態ですと小まめに水替えを行わなければならなくなるため、飼育を楽にするためにも水槽の大きさには注意して選んでください。
水槽が広いと水が汚れにくくはありますが、ソードテールは新鮮な水を好む傾向があるため、なるべく水質を悪化させないようにするためにも、ろ過装置も設置して水質の維持を心掛けましょう。
もちろん水替えも必要ですから定期的に行うようにしましょう。
水槽内の底砂やオブジェに関しては基本的に好きにレイアウトして問題ありません。水草やオブジェは隠れ家にもなるので縄張り意識の強いソードテールがいるようでしたら、小競り合いを防ぐ効果もあるでしょう。
具体的な餌や与える頻度は?
人工飼料も選り好みせずに食べてくれるので、メインの餌として使用すると良いでしょう。草食傾向があり、コケなども食べますので、植物性成分が配合されたものを選ぶとより良いです。
その他には生餌やアカムシといった動物性のものでも、問題なく食べてくれますので、人工飼料と組み合わせてバランスよく食べさせてあげてください。ただし、動物性の餌は水が汚れやすいため、食べ残しが出ないように気を付け、毎日朝晩2回程度、少しづつ給餌しましょう。
販売価格や販売場所は?
アクアリウム専門店やインターネット通販などで購入することが可能で、価格は種類によって差はありますが、1匹あたり大体300~1500円くらいで販売されています。
特に品種改良によって作られたレッドソードテールや紅白ソードテールなどは特に安価で販売されていますので、初心者でしたらこのあたりから飼育してみてはいかがでしょうか。
適切な水温は?
ソードテールの適正水温は23~28℃となっていますが、養殖個体であれば東南アジアで育った個体がほとんどですので30℃の水温でも耐えることができるようです。
しかし、急激な温度変化はショックを与えてしまうので、ストレスがかかったり病気になってしまうリスクが高くなり、最悪死んでしまうことも考えられます。そういったことを避けるためにも、水槽にヒーターやクーラーを設置して温度を一定に保てるようにしましょう。
飼育する際の注意点は?
ソードテールの養殖個体は非常に安価なため、輸入の際に雑に扱われてしまうことが多いです。そのため販売されている魚のなかには、すでに病気になっている場合もあるので、購入の際には体の様子やヒレなどに異常はないかよく確認してから購入するようにしましょう。
ちなみにすでに病気になっている個体の治療は、ほぼ治りませんので寿命も短いですし、もっと厄介なのは同じ水槽内にいる魚などに感染してしまうことです。万が一購入した魚の中にそのような個体がいたら、水槽から出し、隔離するなどの処置を行いましょう。
まとめ
ソードテールは安価で、カラーバリエーションや個体差により模様が違うなど選ぶ楽しみもある魚ですので、色々な楽しみ方ができるかと思います。
水槽のレイアウトもほぼ制限がないので、お部屋の雰囲気に合わせて水槽のレイアウトを決めたり、泳がせる魚の色の組み合わせを考えるのも面白そうですね。
寿命が短いため少しでも長く飼育を楽しむためにも、水温を一定に保ち、水質の維持を心掛けて、寿命を全うできるように飼育していきましょう。
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