アヒルはペットとしてはまだまだ定着していないですが、真っ白な体につぶらな黒い目、黄色のくちばしがなんとも可愛らしいですよね。
飼育に踏み込めない点として、体や鳴き声が大きいことと、水鳥ということが主にネックとなっています。
特に鳴き声は近所迷惑となるので、飼いたいけど我慢しているという人も多いのではないでしょうか。
そんなアヒルの仲間で「コールダック」という、見た目はそのまま白いアヒルで、体のサイズだけとても小さなこの品種は、ペットとして密かに人気が上がっています。
基本的には、アヒルと同じように飼育すれば問題ありませんが、ここではコールダックの飼育方法として、より必要な情報をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
目次
生態は?
基本的にアヒルと同じですので、水浴びをしたり、土を掘り返してミミズなどを食べたりという習性などは一緒です。
コールダックの最大の特徴は、成長しても1kgくらいで手に乗せることもできるほど軽く、体サイズもコンパクトとなっています。
猫と比べてみると、成猫の体重は3kg以上が平均となっていますので、片手に乗せるのは非常に困難です。また、通常のアヒルは全長60cmほどですが、コールダックは30cmくらいですので、約半分の大きさと認識して間違いないでしょう。
アヒルですのでやはり、鳴き声が激しく近所から苦情が来てもおかしくないほど、大きな声で鳴きます。
ですが、オスはあまり鳴かない傾向があるようなので、なるべく静かに飼育のしたいならオスを選んでみてはいかがでしょうか。
ただし、個体差があるためオスが必ず静かとは限りませんし、生後数ヶ月しか経過していない個体は、性別の判断をする尾羽が成長途中なので、オスかメスか明確に見分けることができませんので注意してください。
小さいうちから飼育したい場合は、性別は賭けに近いですが、ある程度大きくなったコールダックでしたら、確実にオスを購入できるでしょう。
飼育方法や必要なものは?
室内で飼育する場合は、フローリングで足を滑らせたり、痛めてしまう可能性があるため、すのこや人工芝を敷いてください。
また、小屋はウサギ用のケージなどを使用して、その中には寝床に使えるようウッドチップなどを敷いておきましょう。
ペットシーツや新聞紙などを飼育スペースやケージの下に敷くと、排泄物の掃除がしやすくなるのでオススメです。
ですが、できれば野外に小屋を設置して、柵で囲い飼育するのが理想的です。やはりコールダックの足に悪いというのもありますが、排泄物をところ構わず催すため、すぐに汚してしまいます。
臭いもありますが、不衛生となりますので、小まめに掃除ができないのであれば室内飼育は難しいでしょう。
ただ野外ですと、野良猫やカラスに攻撃されたりすることも考えられるため、夜などは出られないようにしっかりケージに鍵をかけてあげるなどのたいさくをしてあげてください。
その他にも、短距離ではありますが飛ぶこともできるため、風切羽をカットしたり、飛び立たないようネットを被せるなど工夫が必要となります。
アヒルであるコールダックは水鳥ですので、衣装ケースなどに水を入れてあげたりして水場を作ってあげましょう。室内だと、常時水場を設置するのは難しいため、毎日水浴びの時間を設けて、ペットシーツを敷いた上や、お風呂などで行うと良いでしょう。
具体的な餌や与える頻度は?
コールダックは水鳥用の人工飼料をメインに与えて、その他にも小松菜や白菜などの野菜なども与えてあげてください。
コールダック専用の人工飼料もありますが、取り扱いがない店舗も多いですので、気になる方は取り扱いが無いか探してみたり、インターネット通販で購入してみてください。
専用の人工飼料は割高ですので、入手しやすく安価な水鳥用の人工飼料でも問題なく飼育できます。こういった人工飼料は産卵用というような種類の餌もあるので、そこは愛玩鳥用というものを選ぶようにしましょう。
これらの餌を1日2回、食べきれる量を与えてあげましょう。残した餌は捨てるようにして、餌入れを清潔に保つようにしてください。
販売価格や販売場所は?
コールダックを扱うペットショップは多くはないので、インターネットなどで販売店を探すのが1番早く、確実に見つけられるはずです。
牧場や、家畜の販売をメインに行なっているお店で取り扱いがあったり、中には飼いきれないため譲り先を探している方もいるようです。
販売店での価格は、一定ではありませんが約2万円程度で購入できるようです。ちなみに、一般的なアヒルは6000円くらいなので3倍以上の値段となっています。
平均寿命や病気になった場合の対策は?
コールダックの平均寿命は10年くらいですが、それ以上長生きすることもあるので、なるべく長生きできるようにお世話していきましょう。
そのためには、病気にならないようにすることも大切です。コールダックだけでなく、アヒルなどの水鳥全般にかかりやすい病気として関節炎があります。
アヒルの体は細い二本の足だけで支えているため、負荷が非常にかかりやすいです。大きなアヒルは体重が重い分、その負荷も増えますが、コールダックも小さいとはいえ、細い足で体を支えているため、関節を痛めやすいです。
少しでも負担を軽くするには、肥満にさせないことが大切なので、肥満傾向がある場合は餌を与える際、野菜の割合を増やすなどして調節してあげてください。
症状があらわれた場合、体重を減らせば痛みや炎症症状はなくなるはずですが、一晩で痩せることはないので、症状が落ち着くまで期間が空いてしまいます。
その間我慢させているのも可哀想ですので、いるので一度動物病院に連れていって診察してもらうのが良いでしょう。
飼育する際の注意点は?
飼育において、大変な点はいくつかありますが、ほとんどのものは飼い主さんが我慢したり、小まめにお世話を頑張ることで何とかなります。
しかし、鳴き声に関しては、止めることはできませんので、近所迷惑になることは間違いないでしょう。この鳴き声の件が問題なく飼育できる環境であれば、是非コールダックをお迎えしても安心です。
さらに庭がある家でしたら、コールダックの好きな土を掘り返して遊んだり、その中にいるミミズなどの虫を食べることもできるので、より好ましい環境となります。
飼育するからには責任が生じますので、ただ可愛いからという理由だけでなく、実際飼育できる環境かどうかも加味した上でコールダックをお迎えしてあげてください。
まとめ
コールダックはとても活発な性格ですので、元気に動き回る姿が可愛らしいですし、水浴びしたり身繕いしたりと、飼育していると色々な姿を見せてくれるでしょう。
甘噛みすることもあるので、小さな子どもがいる家庭での飼育は、十分気を付けてください。
このように、飼育にはいくつか難点はありますが、非常に可愛らしい姿ですので、お住まいなどが飼育環境に適しているなら、飼育を検討してみてはいかがでしょうか。
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