普段生活している中で身近に存在する鳥と言えば、カラスやハト、そしてスズメ等が挙げられるかと思います。
その中でもスズメは小さく愛くるしさを感じ、飼育してみたいと思った方も少なからずいるのでは無いでしょうか?
しかしながら、上記に挙げた野生のスズメ等は「鳥獣保護法」と言う物により保護されています。
保護されているのでそこらへんに居るスズメを捕まえる事は出来ないと言う事になります。
但し、適正な時期及び方法・場所さえ守れば誰でも許可無しで捕獲する事が可能になります。
これに関しての詳しい説明は本来のお題から逸れるので機会があればご紹介出来ればと思います。
ではでは話を軌道修正して、ペットとして飼育出来るスズメは居ないのでしょうか?
今回はスズメの仲間である「カノコスズメ」をご紹介していきたいと思います。
目次
生態は?
カノコスズメとはスズメ目カエデチョウ科キンセイチョウ属と言う分類に分けられている鳥になります。
生息地はオーストラリアで体長は約10㎝前後、日本で普段よく見掛けるスズメとだいたい同じくらいのサイズ感ですね。
カノコスズメの特徴と言えば、体の模様が挙げられます。
顔から腹部側は白を基調とした色になっているのですが、顔の周囲が黒く縁取られており胸前にも同様の黒いラインが入っています。
この様な模様も相まってフクロウに似ていると言われており、海外では「フクロウスズメ」と呼ばれていたりもします。
余り寒さに強い種では無いので飼育環境下では冬場は特に保温に努める様、注意が必要になります。
ちなみに、オスとメスでの体格差は殆ど無く、両方とも同じ様なサイズになっています。
どんな鳴き声?
一般的にスズメの鳴き声と言えば「チュンチュン」って感じが思い浮かぶと思いますが、カノコスズメはどの様な鳴き声なんでしょうかね?
カノコスズメの鳴き声は「チュンチュン」では無く、猫の様な鳴き声をしていると言われています。
文字に起こすと「ニャー」であったり「ミャー」になるかと思うのですが、私にはどうしても「ピャー」としか聞こえません。
まあただ、一般的には猫っぽい鳴き声と言われているので、私の聞こえ方が若干違うのであろうと思いますが。
皆さんも一度聞いてみて、猫の鳴き声の様に聞こえるか確かめてみて下さい!!
どうきこえるでしょう?
飼育方法や必要なものは?
カノコスズメの飼育方法とそれに伴う必要な物をご紹介していきます。
①鳥かご
インコや文鳥等を飼う用の鳥かごで問題ありません。
鳥かごのサイズもカノコスズメを単独飼育か複数飼育するのかで若干異なってきますが、単独での飼育を前提でご紹介するとそんなに大きいサイズの鳥かごは不要です。
②止まり木
今は色々な種類の止まり木が販売されていますので、鳥かごのサイズや好みに応じて選べると思います。
一昔前はただの横に長い木の棒しかなかったイメージがあったのですが。。。
③巣箱
元々が臆病な性格を持ち合わせているカノコスズメなので隠れ場所として落ち着ける巣箱を用意してあげてもいいでしょう。
④餌入れ
餌入れも一般的に市販されている物で構いません。
⑤給水器
鳥かご側面に取り付ける物や下の方に置く事が出来るタイプ等があります。
いずれを選んで頂いてもそんなに大差は無いと思います。
飼育に関して必要になる物は以上です。
他には鳥かごの下に新聞紙等を敷いておくと掃除の時に手間が省けて少し楽になるかも知れません。
具体的な餌や与える頻度は?
カノコスズメに与える餌としては市販されているフィンチ用の餌を与えて頂ければ問題ありません。
時折、小松菜等を与えてあげてもよく食べます。
他にカルシウム不足を補う為に、「ボレー粉」を与えて不足しがちな栄養素を摂取させてあげましょう。
また、餌を与える頻度ですが餌入れに餌が無くなったら補充するイメージで問題無いです。
餌入れに過剰に餌を入れていると話は別ですが、適量を入れていれば空腹時に食べる様になるので減れば継ぎ足す感じで大丈夫です。
販売価格や販売場所は?
カノコスズメの販売価格に関しては平均的に見て20,000円前後が平均価格になってきます。
販売店によってはペアのみで販売していて少し上記の価格より割高になっている所もあるかも知れません。
ちなみに販売場所は鳥を専門的に販売している販売店や種類が豊富な大型ペットショップ等で販売されています。
平均寿命や病気になった時の対策は?
平均的な寿命は約5年と言われていますが、これに関しては飼育環境及び状況により変動するでしょう。
私も子供の頃に、カノコスズメでは無いですがセキセイインコを飼っていましたが、そのセキセイインコは17年程生きていました。
ちなみにセキセイインコの平均寿命は7~8年と言われています。
子供の頃に飼い始め、成人して家を出た後も数年は生きていたのでかなりの長寿ですよね。
この様な例もありますので、カノコスズメの平均寿命が5年と言うのもケースバイケースでしょうね。
他、病気になった時の対策に関してですが、鳥類を診察出来る動物病院で診て貰う事が間違いのない選択です。
また、上記で触れた様に寒さに強く、寒くなりすぎると体調を崩してしまうので暖かくしておく事が対策とも言えます。
飼育時の注意点は?
飼育時の注意点に関しては、鳥かごを清潔に保つ事がまず挙げられます。
他には、室内で鳥かごから出して放してあげる際に窓が開いていないかと言う点はキチンと確認してからにしましょう。
私も一度子供の頃不注意でセキセイインコに逃げられた経験があるので、ここは十分気を付けましょう。
その時は家のすぐ外で止まっていたので無事捕まえられましたが、そのまま飛び立たれていたら見つける事は困難でしょう。
まとめ
インコや文鳥等と違った可愛らしさがあるカノコスズメ。
若干価格が高い様にも感じてしまいますが、可愛さは満点だと思います。
ただ雛の段階で販売されている事は少なく、殆どが成鳥になってから販売されています。
臆病な性格なので手乗りは少し難しいかと思います。
雛の段階から飼育出来ればまた違うのかも知れませんが。
その様な点を考えると観賞向きかも知れませんね。
以上、カノコスズメの販売価格や飼育方法、寿命について解説でした!
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