ご自宅でペットとして小鳥を飼う場合に色んな種類の小鳥がショップにいるのでどれにしようか迷い所ですよね。
小型で愛嬌のある種類であったり、カラフルで色味が綺麗な種類等、様々です。
カラフルな種類が多い代表種と言えば、インコがまず思い浮かびます。
その中でもポピュラーの種と言えば、セキセイインコやオカメインコが挙げられるかと思いますが、皆さんも一度は見た事があるかも知れないですよね。
今回はインコに比べると一般的な知名度は少し劣ってしまいますが、色味が凄く綺麗な「コキンチョウ」をご紹介していきたいと思います。
では早速、下記項目よりコキンチョウの生態等から皆様にお伝えしていきましょう。
目次
生態は?
コキンチョウとはスズメ目カエデチョウ科コキンチョウ属と言う分類分けをされている鳥類になり、オーストラリア北部~北西部に掛けて生息しています。
体長はおよそ13㎝前後で大きい個体になると15㎝程に成長します。
体重は20gを少し切るくらいで小型の鳥類に分けられますね。
そしてコキンチョウの特徴の1つとして挙げられるのが、カラフルな体色ですよね。
非常にヴィヴィッドなカラーをしており凄く目立つのですが、コキンチョウの中でも配色により3種類に分けられます。
顔の色でそれぞれ分けられる3種類ですが、ざっくり紹介すると下記の様な分け方になっています。
①クロコキン
顔が黒色、全体の中で一番割合が多い種類。
大半がこの種。
②アカコキン
顔が赤色、クロコキンに次いで数が多いのですが、数的には半分以下になります。
③キコキン
顔が黄色のタイプですが、非常にレアな種類で野生下でも中々拝める事が少ない種でもあります。
一説によると1/3000の割合だそうです。
凄くざっくりとした紹介ですが、コキンチョウの中でもこの様に分けられています。
成鳥はこの様にカラフルな色合いで凄く綺麗なのですが、コキンチョウの雛~幼鳥に関して言うと凄く地味な色をしています。
薄い緑っぽい羽やくすんだ灰色の様な色をしていますが、この色から成長のヴィヴィッドな色に変化する事を考えると単純に凄いな、と思ってしまいます。
雛の口の中がすごい!?
ではここからはコキンチョウの雛に関してご紹介していきましょう。
上記項目で雛の色は地味、とお伝えしましたがコキンチョウの雛の特徴は他にあります。
「コキンチョウの雛は口の中が凄い!」、とよく言われますが何がどの様に凄いのかお伝えしていきます。
それは雛のクチバシの両端についている「ダイヤ」と呼ばれる突起物の事です。
雛への給餌の様子
このダイヤと呼ばれる突起物は左右2個ずつ計4個ついており、暗闇の中で光る様になっているんですね。
感の言い方はだいたい察しがつくかと思いますが、親鳥が雛に餌を与える際に暗い巣の中でもその発光しているダイヤを目印に雛の場所が正確に把握出来、餌を与えられる様になっているんですね。
このダイヤは成長と共に無くなっていくので、ダイヤがついている間は雛の証と言えるかも知れませんね。
人により感じ方は異なるとは思いますが、その部分だけアップで見ると正直な所見た目は中々ホラーに感じてしまいます。。。
飼い方や必要なものは?
コキンチョウの飼育に関して必要な物等をご紹介しましょう。
過去にインコや文鳥等を飼育した事がある方なら、要領はだいたい分かると思いますし、初めて飼育される方も必要な物を用意するのはすぐに出来ますよ。
①鳥かご
コキンチョウ自体のサイズはそこまで大きく無いので鳥かごのサイズも極端に大きい物で無くても大丈夫なのですが、多少は動けるくらいのサイズがあれば問題ありません。
後は何羽飼育するかによって選ぶ鳥かごのサイズも変わってきます。
②餌入れ/水入れ/止まり木
鳥かごとセットで販売されている場合が多いかと思います。
その様な場合は別で用意する手間は省けますよ。
③巣箱
繁殖を目指すのであれば必要になりますので状況に応じて揃えましょう。
④保温器具類
コキンチョウは寒さに弱いので冬場に寒さを凌ぐ為のヒーターなり保温電球が必要になります。
室内で飼育される場合でも冬場に在宅時は暖房等付けていても出掛けた際に暖房を切ってしまうと室温は下がりますよね。
なので、コキンチョウ用に保温器具を用意しておいた方が無難でしょう。
室温が10℃を下回ると危険水域と言われていますので、充分に注意しましょう。
以上がコキンチョウの飼育に関して必要な物になります。
これらは全てペットショップ等で販売していますのですぐに揃えられるかと思います。
具体的な餌や与える頻度は?
コキンチョウの餌に関しては市販のフィンチ用の餌を与えて頂ければ問題ありません。
他に、副食やおやつとして青梗菜や小松菜、果物を与えてあげましょう。
与える頻度は1日に1度くらいを目安に餌入れに餌が無くなれば継ぎ足す感じで大丈夫です。
販売価格や販売場所は?
販売価格に関してですが、コキンチョウの平均的な販売価格は15,000円~20,000円くらいが平均的な範囲になります。
ただ、珍しいカラーとかになってくるともう少し割高になってきます。
ペアで販売している場合も平均値から少し高くなる場合もありますが、ショップにより様々なのであくまでも参考としてご覧ください。
尚、販売場所に関しては鳥類を専門に販売している専門店や大型ペットショップで販売されています。
平均寿命や病気になった時の対策は?
コキンチョウの平均寿命は約5~6年と言われており、長く生きて8年程と言われています。
またコキンチョウが罹り易い病気として「気嚢ダニ」による呼吸器炎症があります。
症状としては呼吸時の異音や苦しそうな症状が出ていれば、気嚢ダニに侵されている可能性があります。
その様な場合の対策としては動物病院で診察して貰う事が最良の選択になります。
薬を処方してくれますので、投薬治療で完治させてあげましょう。
コキンチョウの求愛ダンス
繁殖はできる?
繁殖に関しては繁殖期を迎えているペアがいれば繁殖は可能です。
後は繁殖出来る環境を我々飼育者側が整えてあげる事が大事になります。
巣箱であったり、暖かい温度環境であったり、繁殖に向けた体力・栄養面を餌で補い整えていく、と言った事が必要になります。
後は双方の発情のタイミングを合わせてあげれば繁殖に近づくのでは無いでしょうか。
飼育時の注意点は?
コキンチョウの飼育時の注意点に関しましては、先程も少しお伝えしましたが温度管理になります。
寒さに弱いので冬場は特に保温に努めてあげて下さい。
他には、臆病な性格をしているので過度に触り過ぎたり、手乗りをさせようとするとストレスの元になってしまいます。
成鳥から飼い始めた場合は手乗りをする事は難しいと思うので、手乗りをさせたいのであれば雛の段階から飼育して慣らしていくしかありません。
まとめ
コキンチョウに関してまとめてみましたが如何でしたでしょうか?
コキンチョウとの距離感をどれくらい求めているのかで飼育しやすいかどうか変わってくるでしょうね。
上記でも伝えた様にベタベタ触る事は極力避けた方がいいので、スキンシップをはかりたい方には不向きかも知れません。
見た目の美しさは申し分ないとは思うので観賞用にはもってこいの種類だと思います。
以上、コキンチョウの販売価格や飼育方法、繁殖について解説でした!
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