鳥類は様々な体色(羽の色)や嘴の大きさの差などで見た目にもかなり違っています。
人に懐きやすい種類から、かわいい・綺麗という言葉よりかっこいいという言葉が似あう種類もいます。
大多数的に鮮やかな彩色の体を持っているのが雄であったりと、外見から性別判断がしやすい生き物でもありますね。
種類が豊富なため、個人的に飼育できる種類なのか、人に慣れやすいのかなど、気になるところです。
小型の鳥類もいいけど、大型の鳥類も飼育してみたい思われる経験者もおられることでしょう。
昨今、鳥類に特化した動物園もあるため、珍しい鳥を見て飼いたいなと思われることも少なくないのではないでしょうか。
そんな方のために、今回はオニオオハシに絞ってまとめてみたいと思います。
オニオオハシは個人で飼育が可能なのでしょうか。
まずは生態から知っていきましょう。
目次
生態は?どんな鳴き声?
オニオオハシは南アフリカやブラジル周辺の川や森に生息しています。
全長は約60センチ前後、体重は500グラムから800グラムと差があります。
果実を主食としますが、たまに昆虫なども食すことがあるようです。
オニオオハシの特徴は体の半分はあるのではと思うほどのクチバシではないでしょうか。
そんなオニオオハシはどんな鳴き声をしているのでしょう。
やや甲高い声でクワッグワッといったような鳴き方をします。
聞く人によっと聞こえ方や感じ方が違うと思いますが、おおむねそんな感じです。
鳴き声動画
入手方法や販売価格は?
価格の平均は30万円から60万円と高額でしかも差があります。
日常的に販売しているわけではないからと考えられます。
入手方法は鳥類に特化したペットショップなどに聞いてみるなどしてお迎えする方法が一番ではないでしょうか。
すでに飼われている方が繁殖に成功したのち里親を募集されることも稀にあると思います。
飼育方法や必要なものは?
オニオオハシは大型の鳥類ですので一般的な鳥かごでの飼育はできません。
大型鳥専用のケージ、もしくはオーダーメイドなどでオニオオハシにとって住みやすい環境を整えましょう。
オニオオハシは地面に降りることはあまりなく、ほとんどを木の上で過ごします。
そのため、止まり木の設置は欠かせません。
できれば数本用意してあげましょう。
オニオオハシは体の大きさと同じように鳴き声も大きくよく響きます。
そのため近隣住民への理解なども必要で、たとえ密集していない一戸建てであっても防音には気を配りましょう。
オニオオハシは好奇心が強く人懐っこい性格をしている反面、とても臆病な一面を持っています。
飼い主とのスキンシップは取れますが、それでも脅したり急に捕まえようとするなどの行為はストレスを与えてしまいます。
最悪、驚きのあまり心臓発作を起こしてしまう危険性もありますので、過度な行為は控えましょう。
具体的な餌や与える頻度は?
オニオオハシ専用のフードと果実を与えます。
南国育ちの鳥ですので、バナナやマンゴー、パパイヤなどを好んで食べるようです。
とはいえマンゴーやパパイヤはなかなかスーパーには置いてない、もしくは高価過ぎてということもあるでしょう。
その場合はいろんな果実を試してオニオオハシの好みを知るという方法もあります。
人用に加工された缶詰などは与えないようにしましょう。
人用に味付けされたものは、オニオオハシにとってよくない影響を与えかねません。
頻度としては専用フードを置き餌にし、果実はおやつ程度に与える感じでよいと思います。
平均的な寿命や病気になった時の対策は?
平均寿命は30年前後と言われているようです。
しかし大型の鳥類としては短命な方ともいわれ、飼育環境下によっては10年ほどしか生きられない個体も存在するようです。
飼育環境がオニオオハシに合えば50年近く生きる個体もいるとのことで、可能な限り長生きできる環境を整えてあげましょう。
感染防止のためにケージの中は常に清潔にし、果実は新鮮なものを与えます。
日光浴もさせストレスも与えない環境下にいるにも関わらず食が細くなったり食べなくなって数日(だいたい3日続いたら)経っても改善しないときは獣医の診断を仰ぎましょう。
また呼吸が荒いなど明らかな異常がでたときは迷わず専門病院で診察を受けましょう。
飼育する際の注意点は?
自然下にいるオニオオハシは果実のほかに昆虫や小型の鳥などを食すことがあるようです。
決して攻撃的な性格でもありませんが、もし小型の鳥や哺乳類系を飼育されている場合、オニオオハシと同じ空間から避けるようにしましょう。
同じケージに入れるのは危険ですし、部屋で放し飼いにした時も同室にいるのは安全とはいえません。
まとめ
鳥類は比較的人懐っこい種類が多いという印象をもっていましたので、オニオオハシのような大型種も人懐っこいと嬉しいですね。
しかも鮮やかなボディをしていますので、見ているだけで気持ちも明るくなるような気がします。
しかしほかのペットと違うのは響く鳴き声ですね。
鳥類は小型でも鳴き声はかなり広範囲に響きます。
気にしない人ももちろんいらっしゃいますが、生き物全般がダメな方も少ながらずいらっしゃいますので、お迎えする前にご近所対策は必須と感じました。
大型の鳥類になればペット病院でも診察してくれるところがありますが、絶対とはいいきれませんので事前確認も大事なのでは……と思います。
以上、オニオオハシについてでした。