名前からして少年達の心をくすぐるオオヨロイトカゲ。
その見た目も「ドラゴン」や「怪獣」、「恐竜」と言った様に様々な物に形容されています。また日光浴している姿が太陽を睨むように見えることから、別名「サンゲイザーSun gazer(太陽をにらむ者)」とも呼ばれています。かっこよすぎです。
確かに実際の見た目はかなり恐竜テイスト漂う感じ(個人的なイメージですが)だと思います。
このオオヨロイトカゲはペットとしての需要が高く人気のある種になりますが、その生態や飼育方法等に関してはどの様なものなのでしょうか?
今回はオオヨロイトカゲのそこらへんに関してご紹介していきたいと思います。
目次
生態は?
まずオオヨロイトカゲの生態から見ていきましょう。
オオヨロイトカゲとは分類上、ヨロイトカゲ科ヨロイトカゲ属に分類されるトカゲになります。
南アフリカ共和国の北東部に生息している固有種でありますが、近年は開発による生息地の破壊及び、乱獲によりその数を減らしつつあります。
体長の大きさは全長で40㎝程が最大サイズになり、ヨロイトカゲ科では最大種となります。
そして最大の特徴とも言える部分がその名前にも表れている様に、体が鎧を身に纏っているかの様なゴツゴツした感じになっています。
少年が見ると目をキラキラとさせて眺めている画が浮かぶくらいカッコいい姿をしています。
このゴツゴツした部分と言うのは鱗なのですが、見た目のインパクトは大です。
野生下に於ける生息地としては平坦か傾斜の緩やかな草原に生息し、そこで横穴を掘り巣穴として生活しています。
また日光浴を大変好むと言う点も昼行性のトカゲらしさが伝わってくる部分ですね。
見た目のカッコよさなら生物界でも上位に入るかも知れないくらいですが、自分で飼育したいと思った方もいるかも知れませんね。性別の見分け方は素人にはなかなか難しいので、購入時に店員さんに効くのがベターかと思います。
では飼育するにはどうすればいいのか?次の項より説明していきましょう。
飼育方法や飼育環境は?
オオヨロイトカゲをペットとして飼育するにあたって、揃えなくてはいけない必要な物や飼育環境はどの様な物なのか、と言う点を併せて記載していきましょう。
①飼育用のケージ
爬虫類用の飼育ケージが販売されていますが、オオヨロイトカゲは上記でもお伝えした様に大型種になります。
W90㎝程度のサイズが欲しい所ですよね。
②床材
オオヨロイトカゲは砂地に穴を掘り巣穴として生活している、とお伝えしたかと思います。
従いまして、深めの砂を敷いて準備をしてあげましょう。
この際、底に敷くのは砂では無くパークチップでも問題ありません。
③照明関係
トカゲのみならず爬虫類を飼育する際に照明関係は必須アイテムになりますよね。
その中でも「バスキングライト」と「UVライト」は必要不可欠です。
それぞれバスキングライトはホットスポットを作り出す為に必要なライトになります。
ホットスポットとは簡潔に説明すると日光浴する為の場所です。
ケージ内の一部分を局地的に高温状態域を作り出す為のライトがバスキングライトです。
UVライトは、UV即ち紫外線ですね。
オオヨロイトカゲは生きてく上で紫外線を必要とします。
自然環境下では太陽光を浴びる事により補っていますが飼育環境下では通常のライトでは補う事は出来ません。
それを補う為のライトがUVライトになります。
④シェルター
オオヨロイトカゲは狭い場所に隠れる事を好みます。
シェルターになる様な物を設置してあげましょう。
⑤水入れ
個体サイズに合った水入れの容器を入れてあげると水浴びをしますし、そこから水分補給もします。
但し、水は毎日交換してあげましょうね。
以上がオオヨロイトカゲを飼育する際に必要になる物になります。
基本的に主だった物を挙げていますので場合によってはこれら以外に必要になる物もあります。
あくまでも「主だった物」を列挙していきましたので、状況に応じて上記以外の物も揃えて下さい。
具体的な餌や与える頻度は?
野生下でのオオヨロイトカゲの食性は動物食で昆虫や小型の爬虫類等を食べています。
では飼育環境下では何を与えたらいいのでしょうか?
そちらも下記に記載していきましょう。
①コオロギ
②デュビア
③ミルワーム類
等を与えます。
これらにカルシウム・ビタミン剤を併せてあげましょう。
与える頻度に関しては2日に1回程度で問題ありません。
オオヨロイトカゲの食事シーン
販売価格や販売場所は?
オオヨロイトカゲの値段に関してですが、相場的には600,000円~700,000円台と非常に高額になります。
希少性が高いので価格も高くなりますが、なかなか販売しているショップが少ないです。また飼育下での繁殖例もほとんどなく、だいぶレアな生き物だということがわかります。
販売場所は爬虫類販売の専門店等になるのですが、如何せん流通数が少ないので販売している所を見つけるのが難しいかも知れません。
平均寿命や病気になったときの対策は?
平均寿命に関しては概ね10年前後だと言われていますが、勿論の事になりますが飼育環境等によります。
あくまでも平均寿命なので、早い場合もありますし長生きする場合もあります。
縁あってお迎え出来る事になったのであれば平均寿命を超えて長く生きて貰いたいものですよね。
他、病気になった場合の対策ですが、これは事前対策になりますが、まず大前提として爬虫類を診察出来る病院を見つけておく事が先決になります。
一般的な動物病院では爬虫類の診察が出来ない所が多いです。
なので、まずはご自宅から一番近い動物病院(爬虫類の診察が出来る所)が何処なのかを探しておく事がオオヨロイトカゲが病気になったときの最大の対策と言えるでしょう。
飼育する際の注意点は?
オオヨロイトカゲの飼育時の注意点ですが、一番注意して頂きたい点は上記の病気対策としての病院確保になるのですが、他には過度に触りすぎない事です。
勿論個体差はありますが、あまりベタベタ触りすぎるとストレスの素になりかねないので過度なスキンシップは避けましょう。
まとめ
オオヨロイトカゲに関してまとめましたが、ポイントとしては販売価格が非常に高額な点と流通数の少なさです。
ペットとして飼いたい方は多くいらっしゃるかも知れませんが、初期費用は少し嵩んでしまいそうですね。
まず何より、販売しているお店に巡り合う事が先にはなりますが・・・。
見た目は凄くカッコよくサイズも大きいので、それこそ本当に恐竜を飼っている気分になれるかも!?知れませんね。
以上、オオヨロイトカゲの飼育方法や販売価格、寿命について解説でした!
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