カメムシが好きな人はいますか?あまりいないかもしれませんね笑
筆者は宮城県に住んでいるのですが、小学校の頃野外活動があり「少年自然学校」という山に泊まりに行く機会がありました。ちょうど秋の時期で風が気持ちよかったんですけど、その風にのってあの独特の香りがふわーって鼻をついたんですよね。。。ぱっと天井を見ると・・・もう、いるわいるわ!!!かめむしちゃん。なので私は弱冠トラウマがあります。
そんなカメムシがどうも大量発生しているという話がニュースツイッターで流れてますよね。每年聞いている気もしますが、今年(2017年〜2018年にかけて)は特に多いような印象を受けます。
なぜ彼らは東京、九州、関西、いたるところで大量発生するのか。あの臭いの原因はいったいなんなのか。あれがよい香りだったら何の問題もないのですが。
今回はカメムシ大量発生の原因や、その対策、そして大雪や地震の発生について関係しているのか!?解説していきたいと思います。
目次
カメムシの特徴
彼らはどこにでもいます。北は北海道、南は九州。場所によっては屁こき虫と言われているそうな・・・ちょっと不名誉な名前ですね。
場所は、上で体験したことからも林・森などの木の多い所、そして住宅地の中の空き地などに出没します。
初夏〜初冬にかけてでてきますね。やはり真夏のあっついところに大量にいるという印象はないので、どうも人間と同じで涼しい時期や、涼しい場所が好きなんでしょうね。
だんだん寒くなってくると越冬しようと、少しでも暖かいところに行きたい!!というのが生き物の性。彼等も一緒で住宅地に来て、「洗濯物」や「家の中に入ってきて悲しくなる」と言うのは秋〜初冬が多いようですね。
さて、あのカメムシの独特の臭いはどこからくるのでしょうか?あれはどうも足の付根の臭腺から臭いを発しているようです。なんと人間の加齢臭にも含まれている成分が匂いの原因のようなので、これはぞっとしますね。カメムシはあの臭いを防御反応として、武器として使っています。
爆笑注意!猫の表情がたまらない!
カメムシの繁殖時期
その大量発生となるカメムシの繁殖の時期、はいつになるのでしょう。
彼等は初夏に卵を産卵し、そこから1月もたたずに孵化します。
その数によって、その年の発生数が決まってきます。寿命は非常に儚く1年から2年。カメムシにとって命がけの越冬も1回から2回やって、なくなってしまうことが多いようです。
現代の人間からすると「冬を命懸けで越す!!」というのは非常に大げさに感じますが、我々人間(日本人)も昔はここまで暖房器具がなかったり、加えて食べ物も取れなかったりして本当に命がけだったと思います。すみません、カメムシとは全く関係ないのですがやや感傷に浸ってしまいました。
カメムシが大量発生するのはなぜ?
さて、ここまではカメムシの特徴を話してきました。
ここからは実際に大量発生する原因に迫っていきたいと思います。
造林の拡大
これは一時的!というよりも、昔と比べてという原因の一つです。日本では戦後の復興に大量の木材を必要としました。あの時代、食べ物以外にも木材や鉄といった資源もだいぶ消耗しましたからね。
その木材を入手うするために大量の針葉樹を埋めました。そう、杉や檜などです。広葉樹よりも加工しやすい針葉樹はそのときものすごく重宝されたんですね。
そして喜んだのは人間だけでなく、その木々が大好きなカメムシも喜んだというわけです。彼等はヒノキや杉の木に卵を産みます。
大人のカメムシは大体がそこで死んでしまうのですが、じゃあ子どもたちはどうやって生き残るかというと、そのヒノキや杉の実を食べて成長してきます。その実を生やす木が増えたので、単純に成長できる数も大きさも増えたということです。
花粉が多い年は大量発生が騒がれることが多い気がしますが、花粉が多いということはその花粉を発生させる実も多いということで納得の理屈なんですね。
台風の大量発生・上陸
最近思いませんか?やたら本州に台風が上陸するな、、と。
九州や沖縄の方ではよく聞くことでした、北海道っていうのは聞いたことがなかったですよね?我々人間に甚大な被害をもたらす台風ですが、やはり生身の虫たちには更に堪える事があるようです。
台風で木々がなぎ倒されたり、大雨で土砂崩れがあったりして森林の環境が悪くなると街の方にカメムシが降りてくるといいます。絶対的な量は変わらないかもしれませんが、実際に人間の目につくカメムシの量が多くなったと判断され「大量発生!!」というように言われるとがあるのではないのでしょうか?
寒さや雪が原因ってことはない?
2017年は九州地方でカメムシの大量発生が騒がれました。鹿児島やその他の件でも外注警報が発生し、大量にカメムシが映った写真もちらほら。なかなかインパクトがある画像でした。そんな2018年、日本全国で大雪が降る降る。私の住む宮城県しかり、信州の方も大変なこととなっていますね。
ここからみても、この寒さや積雪量とカメムシの大量発生は関係あるのでは?と思う方もいるかもしれませんね。
結論からいいますと、科学的な根拠・つながりはないようです。
ただ積雪量とカメムシの発生を研究した方がいます。専門家のデータではないのですが、下記のようになっています。
こう見ると、なんとなくですが因果関係あるんじゃない?とワタシ的には感じますがみなさんはいかがでしょうか?
地震の予兆でもあるってほんと?
またネットで、カメムシの大量発生は地震の前兆じゃないの?と騒がれることもあります。
これは一体どうしてなんでしょうか?
どうもこれはカメムシ大量発生が起きたその数カ月後に阪神大震災や東日本大震災が起こった、ということからでた話のようです。よく地震の前にイナゴが大量発生したり、家畜が落ち着かなくなる、といった動物たちの第六感のようなものが取りだたされますが。
それと関係しているような気がします。今のところこちらも大雪と一緒で確証はないようなのですが、動物目線からすると感じるものがあるのかもしれませんね・・・
どうやって駆除すれば良い?
さあ、ちょっとかわいそうな話になってしまいますが仕方がない、駆除の話。
大量発生して、その大量発生したカメムシたちが家に入ってきたらどうするか。心優しい人であればそっとつかんで優しく逃してあげるのかもしれませんが、、、なかなか厳しいですよね。
入ってこないための予防としておすすめされているのが、カメムシ忌避剤やカメムシコロリといった薬剤です。
殺虫罪があればそれを使ってください。ただ、殺虫罪なのでその薬剤が我々に影響が全く無いかというと気になる所。まして小さいお子さんとかいると過敏になるかと思います。
そこでおすすめなのが、ガムテープ!!
ティッシュで掴んで過って潰してしまうと、想像するのは容易いですね。そう、かなり悲しいことに事になります。あの臭いが終始つきまとうことに。ガムテープであれば優しく触れるだけで彼等をキャッチしてくれます。そのあとは皆さんの対応におまかせします笑
他には、例えばあなたがマンションに住んでいる場合。あまりにも頻繁にはいってくるようでしたらマンションの管理人さんに話しても良いかもしれませんね。それでストレスが溜まってイライラしてしまうのはもったいないですから。
まとめ
みなさんいかがでしょうか?
数年に1回騒がれるカメムシの大量発生についてまとめさせていただきました。個人的にはあの臭いさえなければ緑がかって少し綺麗にも見えるんじゃないかなと思うのですがどうでしょう?笑
以上、カメムシの大量発生の原因や大雪・大地震との関係についてでした。
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