女性への褒め言葉の1つとして「カモシカの様な足をしているね」なんて言葉がありますが、これを実際に言われた女性は現代にいるのでしょうか?
細長く美しい足をしている方への褒め言葉なのですが、実際のカモシカの足を見たら全然違いますよね。
カモシカの足は短くて少し太めでしっかりした感じでお世辞にも美脚の例えになる様な足をしていません。
何故その様な謂れになったかは今回のテーマから若干逸脱してくるので詳細は割愛しますが、意味を知ってこの言葉を言われると場合によっては皮肉と受け取れるかも知れませんね。
余り話が逸れすぎない内に軌道修正しますが、今回はカモシカについて色々とご紹介させて頂きたいと思います。
日本国内に於いて、一般的にカモシカと言えばニホンカモシカを指しますが、日本の特別天然記念物に指定されています。
では下記よりカモシカについて各項目毎にご紹介していきましょう。
目次
カモシカの生息地は?
まず初めにカモシカの生息地から見ていきましょう。
先程も記載した様に日本でカモシカと言えばニホンカモシカの事を指しますのでここでもニホンカモシカの生息地を見ていきましょう。
日本国内での生息地は本州・四国・九州地方の山地丘陵地帯に生息しています。
本州と言っても中国地方と北海道には生息していません。
地域によっては山間に出現するだけでなく民家周辺にも現れたりするみたいですよ。
実際、自分の目の前に特別天然記念物のカモシカが現れたらビックリしてしまいそうですね。
この際の適切な対処法は「何事も無かった様にスルー」する事が一番の選択の様です。
カモシカ自体は人を襲ったりしないのと、万が一親とはぐれてそうな子供のカモシカを見て保護しようとしてしまう事はダメみたいです。
一度保護してしまうと野生に戻す事が困難な為、余程の事情が無い限りはそっとしておく事が一番です。
カモシカの種類は?
ここまででは日本の固有種であるニホンカモシカについて紹介してきましたが、「カモシカ」と総称した場合に他に種類は存在しているのでしょうか?
名前に「カモシカ」とついている種類で言うとニホンカモシカ以外に2種存在していますので下記に記載しましょう。
①タイワンカモシカ
台湾の高地の森等に生息、体長80㎝前後、体重約30㎏とニホンカモシカと同じくらいのサイズになっています。
②スマトラカモシカ
パキスタン/インド北部・タイ・ミャンマー・スマトラ島等の高地の森等に生息、体長160㎝前後、体重約100㎏オーバーと結構大きいです。
あくまで個人的な意見ですが、ここまでで挙げた3種のカモシカ(ニホンカモシカ・タイワンカモシカ・スマトラカモシカ)の中では一番スマトラカモシカがカッコよく神々しく見えます。
またカモシカの仲間と言う括りで見ていくと世界中に上記3種を含めて10種存在しています。
カモシカとシカの違いは何??
カモシカに関して素朴な疑問を持たれた事は無いでしょうか?
「シカって名前に入っているけどシカの仲間なの?」と思った事は無いでしょうか?
結論を先に言ってしまうと、カモシカはシカの仲間ではありません。
ではそれぞれの分類から見ていきましょう。
カモシカ・・・ウシ目ウシ亜目ウシ科ヤギ亜科
シカ・・・鯨偶蹄目シカ科
それぞれこの様な分類になっています。
カモシカは分類上で見るとウシやヤギの仲間になるんですね。
個別で見ると分かりにくいかも知れませんが、写真で見ると違いは一目瞭然です。シカは立派なツノが生えており、足が長くスラっとした感じです。
逆にカモシカは冒頭でもお伝えした様に足は短く丈夫な感じになっており、ツノも生えてはいますがシカと比べるとそこまで立派ではありません。
従いまして、カモシカとシカの違いを端的に説明すると、カモシカはウシ科、シカはシカ科である、と言う事になります。
雪につくカモシカの足跡はどんな形?
カモシカの足跡に関してですが、ご存知の方も多いかと思いますがカモシカの足には蹄があります。
雪道等で動物の足跡が残っていて、それがどんな形をしているかでどの生物の足跡なのか分かる場合もあると思います。
カモシカに関して言うと上記の様に蹄がありますので、漢字の「八」の字を少し太くして真っ直ぐにした様な足跡になっています。
文章で表すと凄く伝わりにくいかも知れませんが気合で想像して下さい。
ただ、シカとカモシカの足跡の違いを判別するのは少し難しいかも知れません。
殆ど似た形をしており、強いて言うならば先端が丸みを帯びているとカモシカ、若干尖っているとシカ、なのですが雪道の様な足跡が分かり易く残るシチュエーションでも見極めは難しいかと思います。
こんな足跡!!
カモシカの鳴き声はどんな鳴き声?
ここではカモシカの鳴き声についてみていきましょう。
カモシカの鳴き声を文字に起こしてみますが、人によっては聞こえ方が違うと思います。
と言うより、明らかに分かり易い犬とかなら記載しやすいのですが・・・。
では肝心のカモシカの鳴き声ですが、「キャン」「キューン」的な感じで私には聞こえます。
まあ、参考程度に頭に留めて頂ければと思います。
鳴き声をどうぞ
カモシカは食べれる?
カモシカを食べる事は可能か?と言う事に関して言うと一般人はまず無理でしょう。
ここまでで説明した様に国の特別天然記念物なので無断で狩りをして捕まえて食べよう物なら罰せられてしまいます。
「文化財保護法違反」や「鳥獣保護法違反」と言う物に該当するみたいです。
ただ、ごく一部の地域ではニホンカモシカによる食害の影響で年に数日だけハンターが駆除出来る時がある模様です。
その時に食べる事は可能みたいなのですが、勿論流通する様な物では無いので我々が食べる事は不可能に近いでしょう。
まとめ
カモシカについてまとめてみましたが、シカの仲間では無い、と言う事は恥ずかしながら私も最近知りました。
名前に「シカ」って入ってればシカの仲間と安易に思ってしまうのですが、ところがどっこいってやつですね。
これを知った時、周りの方に無駄知識としてひけらかしてみましたが皆一様に「ふーん」みたいなリアクションでした。
もしよければ、あなたも周囲の方にシカとカモシカの違いを教えてみて下さい。
その際の周囲の方のリアクション迄は保証しませんが・・・。
以上、カモシカの生息地や足跡、鳴き声ついて解説でした!
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