ここ数年で「猫カフェ」や「犬カフェ」と言った動物と触れ合う事を目的としたカフェが増えているのをご存知の方も多いと思います。
ストレスの多い現代人は動物による癒しを求め多くの方が利用しており、「アニマルセラピー」と言う言葉もあるくらいですから余程現代人は疲弊しているのですね。
そんな中、王道の「猫カフェ」「犬カフェ」は勿論の事、近年では「爬虫類カフェ」も増えてきているようなんですね。
今回はそんな爬虫類の中でもペットとして飼育する方が増えている「フトアゴヒゲトカゲ」についてご紹介していきたいと思います。
ではフトアゴヒゲトカゲについてサラッとお伝えしましょう。
オーストラリア生息の固有種で森林/砂漠地帯等様々な所で生息しています。
成長個体の平均サイズは概ね40センチ前後で後頭部付近や体側部にトゲ状の鱗があり、下顎から喉部分辺りにもトゲ状の鱗があり危険を感じるとこの部分を膨らませ威嚇行為をします。
この喉部分が黒色で「アゴヒゲ」に見える事が名前の由来にもなっています。
比較的飼育が容易で人馴れしやすいのでペットとして人気が高いと言われています。
またペットとして流通している個体はカラーバリエーションが豊富なので色んな体色のフトアゴヒゲトカゲを選ぶ事も可能です。では以下よりフトアゴヒゲトカゲの飼育に関してお伝えしましょう。
目次
フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要な物は?
フトアゴヒゲトカゲを飼育しようと思った時に何を揃えればいいのか?
飼育時に必要な物を下記に記載していきます。
・ケージ
成長個体を飼育する事を考えたら幅90センチクラスのケージを用意出来ればいいですが、室内の置けるスペースもあると思いますので可能であれば90センチ、無理であれば60センチを用意しましょう。
この際に、観賞魚用の水槽で代用可能ですが爬虫類用ケージであればフロント部分が開閉出来るドアがあるのでお手入れやお世話する時に簡易に作業が出来ます。
観賞魚用の水槽の場合は上部しか開いていないのでその様な点も注意しましょう。
・バスキングライト
所謂、日光浴用のライトになります。
体温調整用の必要です。
・紫外線ライト
フトアゴヒゲトカゲは紫外線を浴びる事によりビタミンD3を作り出しています。
野生下では太陽光を浴びる事によって賄っていますが飼育環境下では室内飼育が大半だと思うので代わりの紫外線ライトは用意してあげましょう。
・温湿度計
快適に過ごせる適温かどうかをチェックする為に必要になります。
日中は32~35℃をベースに40℃前後のホットスポットと呼ばれる暖かい部分を作ってあげましょう。
またケージ内全体が暑くなり過ぎないように温度が低い場所も作ってあげて下さい。
・ヒーター
一定温度を保つ為に必要になります。
特に冬場は寒くなってしまうのでヒーターで温度管理をしましょう。
上部に貼り付けるタイプや底部に敷くタイプ等あります。
・床材
主な物としては砂が挙げられます。
乾燥した砂漠に近いサラサラタイプの砂が販売されています。
ただお手入れが少し手間になるので、見た目を気にしなければ新聞紙やペットシート等で代用出来ます。
・エサ
基本的には雑食性なので何でも食べますが、コオロギやミルワームと言った昆虫に野菜等を与えるといいでしょう。
その他に専用フードもありますので併せて与えて下さい。
くれぐれも与え過ぎは肥満の元なので注意して下さい。
・シェルター
ストレス回避の為に隠れたり休める場所として置いてあげればいいかと思います。
以上が飼育する際に必要な物になります。
主だった物をチョイスしていますので、細かく見ると他にもあるかも知れませんが最低限必要な物は上記分でしょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育方法は?
上記で基本的な飼育するにあたって必要な物をご紹介した中に飼育方法も含まれている部分があるので、それらの補足として記載していきます。
エサに関してですが、細かく分けるとベビー期とアダルト期では若干異なります。
ベビー期は動物性たんぱく質を必要とするので昆虫をメインに野菜等を少々与えます。
アダルト期になってくると野菜・果物と専用フードをメインにおやつとして昆虫を与えます。
偏りのないように与えてあげ、時折カルシウム剤等をまぶした野菜を与えカルシウム摂取させてあげましょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育方法
フトアゴヒゲトカゲの平均的な販売価格は?
ベビーかアダルトかにもよって値段は変わってきますが、全てを含んで平均的な価格は10,000~30,000円の間とみて頂ければいいのではないでしょうか?
ただ例外として最初の方にカラーバリエーションが豊富、と伝えましたが、希少性の高い色をしている物は高額になる傾向があります。
希少性が高い個体は流通数が少ないので必然的に価格が高くなるのは仕方のない事ですね。
フトアゴヒゲトカゲの平均寿命は?
平均寿命としては7~8年程度であると言われていますが、飼育環境下により異なるので一概には言えません。
ただ、適切な飼育方法を行い少しでも長く生きてくれる様に努めたいですよね。
15年生きた個体もいるそうなので、愛情持って育ててそれくらい生きて欲しいですね。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する際の注意点は?
飼育時に注意したい点は病気に関してですよね。
フトアゴヒゲトカゲが掛かりやすい病気として「クル病」と言うものが挙げられます。
クル病と言うのは、カルシウム不足やビタミンD3欠乏によりカルシウム吸収量が減少し骨がスカスカになってしまう病気です。
歩き方が不自然になったり動くエサに反応しなくなってきた場合にはクル病の可能性が疑われますので早急に獣医さんに診察してもらった方が良いでしょう。
この際、お近くの動物病院で爬虫類でも診察出来る動物病院なのかどうか事前に調べておいた方がいいです。全ての動物病院で爬虫類も診察出来るとは限りませんので、飼育を始める前にその様な点もリサーチしておいた方が良いでしょう。
まとめ
飼育のしやすさからペット需要の高いフトアゴヒゲトカゲ。
種類は定かではないですが、アニエスベーとかラーキンスとかブランドモデルのロゴとしてもトカゲが使われているので身近に感じている人もいるのでは無いでしょうか。
かく言う私はトカゲのマークと言えばラーキンスを思い浮かべる世代です(年齢がバレそうですね・・・)。
それはさて置き、初心者にも比較的飼育が容易で人馴れもしやすいのでペットとして飼育すると凄く愛着が湧きそうですね。
必要アイテムの初期投資が嵩みそうですがご興味のある方は一度ご検討してみては如何でしょうか?
以上、 フトアゴヒゲトカゲの飼育・寿命・販売価格についてわかりやすく解説でした!
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