昔から日本では「ウサギとカメ」「浦島太郎」などで親しまれています。
鶴は千年、亀は万年
と古くから言われており、長寿の象徴としても有名ですね。
縁起のいい生き物として、お守りにする方もいます。家に置物を飾っている方もいらっしゃいます。
ウミガメは世界で7種類ほど種類があります。大きさは甲羅だけでも70センチ以上、体重60キロ以上になります。
日本ではアカウミガメやアオウミガメを見ることができます。
産卵時期には砂浜に上がって産卵する姿を見ることができましたが、近年その数は、かなり減ってきています。
そんなウミガメは、どこに生息しているのでしょう?
目次
ウミガメの分布
ウミガメは、南極を除く全世界の海洋に分布しています。
海岸沿岸に住むヒメウミガメなどから、長距離を移動するアカウミガメやオサガメのような種類もいます。
しかし、乱獲や環境破壊によって激減しているのが現状です。
最近もプラスチックのストローが海岸に打ち上げられており、プラスチックストロー廃止の動きもみられますが、このようなものがウミガメの生態を危険にさらしているのです。
両生類じゃなくて爬虫類なの?
では、改めてお話しますが、ウミガメとは何類に属しているのでしょう?
何類って?卵で産むから哺乳類ではないし?両生類かな?と思い浮かぶ方もいらっしゃると思いますが、ウミガメは爬虫類です。
爬虫類と聞くと、トカゲをイメージしますね。ほかには、ヘビやワニなどですが、この仲間にウミガメも入ります。
しかし、両生類とは関係ないわけではなく、両生類から進化したのが爬虫類です。
爬虫類の特徴は、硬いうろこに覆われていること、肺呼吸と卵を産むこと(中には胎生もいます)などが挙げられます。
さらに爬虫類は、乾燥したところに卵を生むことができるのも特徴です。
ちなみに両生類はカエルやサンショウウオなどで幼少期はえら呼吸で成体になると肺呼吸へと変わります。
肺呼吸?鰓呼吸?
先にお話しましたが、ウミガメは、爬虫類で肺呼吸の生き物です。
ウミガメは、基本的に海で一生を過ごしますが、メスだけが産卵時期に砂浜に上がります。
しかし、私たち人間と一緒で肺呼吸です。
海上に出て呼吸する必要があります。では、どのくらいの間隔で呼吸するのでしょう?
普段活発に動いているときは、ウミガメは1時間に1回呼吸するだけで大丈夫です。さらにびっくりすることは寝てしますと3時間はもぐっていることができるそうです。
肺呼吸でもすごい生命力ですね。
人懐っこいウミガメ♪
ウミガメの餌は?
ではウミガメは、海中でどんなものを食べているのでしょうか?
ウミガメは、貝類やヤドカリ、海草やクラゲ、甲殻類、魚類などさまざまなものを食べます。
ただ、ウミガメの種類によって食べるものが変わっています。
アカウミガメは貝類、アオウミガメは海草や海藻、オサガメはクラゲなどです。
ウミガメが泣くのはなぜ?
ウミガメのイメージですが、産卵時期に穴を掘ってそこに産卵するとき、泣いているイメージありませんか?
なにか悲しいとか、しんどいとか痛い?のかな?と想像してしまいますが、実際はどうなのでしょう?
実際は、そのような感情で泣いているのではありません。
感情から起こる涙ではなく、体の機能的なものなのです。ウミガメは体内の塩分濃度を調節する機能があります。塩類腺といい、目の横にあります。
体内の塩水を出す機能ですが、産卵のときにこの機能が働いて、涙のように見えるのです。
さらに眼球が乾燥するのも防ぐ役割があります。
私たちが見ていると、ついその切ない涙に産卵がしんどいのかな?悲しいのかな?と感じてしまいますが、ウミガメの体の機能だったんですね。
ちょっと安心しますね笑
ウミガメは絶滅危惧種?
ウミガメは、先にお話しているように、絶滅危惧種です。
世界でも絶滅を危惧され、保護活動がなされています。
その中でもオサガメやタイマイ、ケンプヒメウミガメは、絶滅寸前と言われています。
日本の砂浜でもウミガメの産卵できる環境をよみがえらせようと活動しているところも多くなりました。
砂浜の一部自動車の乗り入れ規制、漁の網に引っかかり、呼吸ができないまま窒息死する原因となっていますが、この網の窒息を防ぐ研究などです。
ほかにも産卵した卵を保護して孵化してから放流したり、成長してからの放流する活動がおこなわれていますが、この活動は、ウミガメの生存率を上げるに至っていません。
やはり自然界のウミガメの環境は厳しいものとなっています。
まとめ
ウミガメ、日本では昔はどこでも産卵が見られたのでしょう。
ウミガメは産卵しても成体になるには、時間がかかる上にさまざまな天敵にさらされ、多くは命を落としていきます。
ただでさえ、厳しい環境の中でさらに私たちの環境破壊や漁などで数を減らしていっているのは悲しいことです。
少しでもウミガメが砂浜に戻れるような環境を作ることが必至です。
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