子どものときに誰もが一度はザリガニの飼育に挑戦したことはあるのではないでしょうか?
比較的飼育が簡単ですし、沼や川などの身近な所にいるので入手しやすいからというのも理由に挙げられると思います。
子どものときはザリガニを数か月で死なせてしまいましたが、実はザリガニは数年飼うことが可能なのです。
これからザリガニの飼育に挑戦する方は、正しい飼育方法で長生きさせてあげてください。
目次
アメリカザリガニはどんな生き物?
ザリガニは一般的に川などで採れるアメリカザリガニ、その他にペットショップなどでは白、青、オレンジなどのザリガニも販売されていることもあります。フロリダブルーという種類や、日本ザリガニという日本固有のザリガニもいます。
一般的なアメリカザリガニは、アメリカと名前についているので想像はつくとはおもいますが、アメリカから来た外来種のザリガニです。元々は輸入されたウシガエルのエサとして、日本にやってきました。その数匹のアメリカザリガニが日本全国に繁殖し、今に至っています。
爆発的に繁殖したアメリカザリガニは生態系を脅かす存在になり、要注意外来生物に指定されています。要注意外来生物は販売、飼育は可能になっています。
白ザリガニ、青ザリガニ、オレンジザリガニは、アメリカザリガニから作られた種類です。とても色鮮やかで、きれいなザリガニです。色がきれいなザリガニは、その他にフロリダブルーという、濃い青色がきれいなフロリダ原産のアメリカザリガニを改良した種類のものもいます。
実は日本にも、元々生息している日本ザリガニがいます。東北や北海道の湧水などのきれいな水に住んでいるザリガニです。このザリガニは、環境適応能力の高いアメリカザリガニと違い、決められた低水温と水流が必要なので飼育は難しいとされています。
アメリカザリガニの体の色は、食べているものによって決まります。
赤色色素が含まれているものを食べているから、赤い体になっています。例えば、赤色色素の入っていないサバの切り身を与えると、体の色が赤から青へ、そして最終的には白くなります。
最近では、このザリガニの体の色が変わるのを楽しむために、ザリガニ用のエサで体を黄色にするものなども販売されています。このような変化を楽しむのも、アメリカザリガニを飼育するうえでの楽しみになりますね。
アメリカザリガニを飼育するのに必要なものは?
なるべく底が広い水槽が好ましいです。
共食いをしてしまうので、基本的には単独飼いが良いですが、数匹までなら同時に飼育は可能です。
飼育数を増やすなら、その分水槽も大きなものを用意してください。2、3匹で60cmの水槽が、だいたいの目安です。
水槽の中には、巣穴にするために観賞魚用の土管や流木、石や植木鉢などで隠れ家を作ってあげてください。
縄張り意識が強いので、隠れ家は一匹につき1つ必要です。
水槽の底には、細かい砂や土を3cmほど敷いてください。どちらでも問題はありませんが、砂の方が掃除もしやすいので、おすすめです。
ザリガニは平衡感覚を保つため、自分の触覚に砂を入れます。
その他にも潜ったりもするので、必ず細かい砂を入れてあげましょう
フィルターとエアレーションも設置した方が良いです。
エアレーション効果もあるフィルターで投げ込み式のものがあり、とても便利です。フィルターの効果が弱いので、水を結構汚してしまうザリガニには少し浄化能力が弱い可能性が高いです。
フィルターは壁掛け式や、上部式などの種類もありますので、水槽に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
アメリカザリガニの飼育方法は?
ザリガニの水槽には陸地は無くて大丈夫です。
逆に陸地があると水量が少ない状態になり、水質の汚染が速く進み悪臭が発生してしまい、ザリガニ独特の嫌な臭いが発生しやすくなります。
なので、水槽は水で満たした状態で飼育しましょう。
水量が少な状態ですと、汚染が速く進み悪臭が発生してしまいます。
水槽の水替えは、月に2回少しの水を交換する程度で大丈夫です。大体、水槽の4分の1程度交換してください。
大きい水槽で、数匹飼育する分には、水替えはゆとりをもって行っても問題ありません。
水温は5度~30度で飼育し、冬は土に潜って冬眠します。
アメリカザリガニの飼育方法を動画で解説
アメリカザリガニの餌は?
エサは1日に1、2回ぐらい、食べ残さないくらいの量を与えてください。
水質汚染の原因になるので、食べ残してしまった場合は必ず取り除いてください。1匹以上で飼育している場合は、エサが足りないと共食いする危険が高くなりますので、ご注意ください。
ザリガニは雑食なので、基本的に餌は何でも食べます。ですが、水質管理を考えると配合飼料が良いでしょう。
ザリガニの餌というのがペットショップなどで売っていますので、それを与えてください。
アメリカザリガニの平均寿命は?
アメリカザリガニは4~5年ほど生きるとされています。意外と長生きですよね。
このように、長い期間生きることができますので、正しい飼育方法で長く生かしてあげてくださいね。
アメリカザリガニを飼育する際の注意点は?
ザリガニはエアーホースなどをつたって脱走することもできます。飼育の際は、必ずしっかりとフタを閉めてください。
水温が低くなると冬眠をはじめるので、エサを食べなりますので、そっとしておきましょう。暖かくなるとまた活動をはじめます。水槽での飼育はヒーターなどで温度管理もできますので、水温が低くならないようにしてあげれば一年中飼育できます。
ザリガニは脱皮を繰り返して大きくなります。
脱皮のきざしは、食欲が無くなり、カラの色が変色してきます。尾と甲羅の間に隙間が見えてきたら脱皮は間近でしょう。
脱皮直後はカラが柔らかいため、共食いされやすいので注意が必要です。
まとめ
ザリガニは丈夫で環境適応能力も高いため、非常に飼いやすいです。カラフルなザリガニは、水槽で飼うと熱帯魚のようでとてもきれいです。
よくいわれるザリガニ臭い、というのも正しい飼育方法でしたらほとんど臭いを感じることはありません。
こういったデメリットが減ると、より一層ザリガニに興味が湧いてきますよね。
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