白くてひらひら姿が可愛らしいモンシロチョウは、身近な所で見かけられる蝶です。
成虫の蝶も飼育は可能ですが、非常にデリケートです。
まずはキャベツ畑などで幼虫や、卵から育ててみてはいかがでしょうか。
目次
モンシロチョウはどんな生き物?
モンシロチョウは繁殖力が強く、冬以外の季節で活動することが可能です。
具体的な時期としては3月下旬~11月あたりまでです。
ほぼ日本全土に生息しており、とても身近にいる昆虫です。
暖かければ生きていけるモンシロチョウは、ビニールハウスの中など温暖な場所なら、一年中活動が可能になると思われます。
モンシロチョウを育てるのに必要なものは?
飼育に必要なものは、卵や幼虫のばあいは虫かごなどのプラスチックケースで大丈夫です。
虫かごの網目の部分が荒いと、逃げてしまうことも考えられるので注意してください。
成虫の場合は、プラスチック製の虫かごなどでは壁や床にぶつかって羽を痛めてしまうことが予想されます。
死んでしまうリスクが高くなるので、ネットなどで覆われた広めの飼育スペースを作ったほうが良いでしょう。
100円ショップなどで材料を揃えれば、安価で作れますのでおすすめです。
ですがやはり、成虫はなるべくなら自然に返してあげた方が良いでしょう。
モンシロチョウの育て方は?
モンシロチョウはキャベツやアブラナ科の植物のところに卵をよく産み付けます。そういった植物の近くにモンシロチョウが飛んでいたら、高確率で卵や幼虫がいるはずです。
葉が破れていたりしていたら、幼虫が食べている証拠なので、その付近の葉をめくってみてください。卵や幼虫を発見できるでしょう。
モンシロチョウの卵は黄色でとても小さいですが、肉眼ではっきりと見ることができます。
葉の裏をめくった際、卵の存在を見落とすことはまずないでしょう。
卵でも幼虫でも、見つけた場所の葉ごと持ち帰り飼育を始めてください。
虫かごなどの容器の底ににティッシュやキッチンペーパーを敷いてから、エサとなる野菜や草を入れてあげましょう。
幼虫のフンは水っぽいため、底に水分を吸いこんでくれるようなものがあると掃除が楽になります。
虫かごなどのプラスチックの容器ですと、どうしてもエサとなる野菜や葉が、時間とともに腐ったり枯れてしまいます。
小まめに交換すれば問題はありませんが、キャベツなどを育てながらそこに幼虫も飼育させる方法もあります。
これならエサとなるものを枯らす心配もないので、飼育が少し楽になりますよ。
飼育ケースは直射日光を避けた方が良いですが、暖かい場所に置くのがベストです。
フンの掃除も小まめにしないと雑菌が繁殖してしまう恐れがあるので、気を付けて下さい。
幼虫が蛹になったら、飼育ケースの周りなどにティシュを挟んだりして羽化した際に休める場所を作っておきます。
さなぎの期間は約2週間ほどです。この期間は蝶になるまでワクワクしますね。
モンシロチョウの餌は?
モンシロチョウの幼虫は、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の植物の葉を主に食べます。
常に新鮮なものを与えて、水分無くなって萎えてしまったり、フンなどで汚れてしまった際にはすぐに交換あげてくださいね。
交換が面倒という理由でエサとなる葉を水に生けたりしまずと、幼虫が水に落ちて死ぬことがあるので気を付けて下さい。
成虫の場合のエサは、はちみつや砂糖を水で薄めたものや、昆虫ゼリーの液を水で薄めたものを用意して、テイッシュなどにに含ませて与えてください。
甘すぎると死んでしまうこともありますので濃度には気を付けましょう。
蝶の餌やり
モンシロチョウの平均寿命は?
卵の期間が約1週間で、幼虫の期間が約1ヶ月、そしてさなぎの期間が約2週間くらいです。
成虫の寿命が、雄は約10日、雌は卵を産むため20日程生きるとされています。
成虫の期間は幼虫の期間よりとても短いですね。
モンシロチョウを飼育する際の注意点は?
モンシロチョウの幼虫飼育は比較的簡単です。ですが、正しい飼育方法でないと死なせてしまう確率が高くなりますので、ご注意ください。
幼虫を見つけて飼育する場合は、気を付けてほしいのが寄生バチなどに寄生されていることです。なかなか幼虫の姿をみて、寄生されているかそうでないかは見分けがつきにくく、しかも寄生されているものは蝶になる前に死んでしまいます。
また、寄生虫が出てきた幼虫の姿はかなりグロテスクな感じですので、そういった不安を取り除くためにも卵から飼育することをおすすめします。
卵から育てていても、実は蛾の卵だったということもあり得ます。
もし幼虫がキレイな青虫ではなくて、見た目が変だったりしたら別の幼虫の可能性ありますのでご注意ください。
まとめ
さなぎから蝶へ羽化する瞬間は、飼育している醍醐味ですよね。
自然界のモンシロチョウは寄生虫や天敵などの影響により成虫になる確率は低いそうです。
飼育するからには、正しい飼育方法で、立派な蝶にしてあげましょう。そして自然に返してあげてくださいね。
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