食用としてから揚げなどで食べられることの多いサワガニは、ペットとしても好まれています。
小さくてかわいらしい姿は、確かに飼育したくなる気持ちは分かります。
そんなサワガニが具体的にどのような生き物なのか、詳しく説明していきます。
目次
サワガニとは?
サワガニは日本で唯一淡水のみで暮らすカニで、水のきれいな山の谷川などに生息しています。
サワガニは食用にされてもいるので、食料品としてスーパーなどで購入することも可能です。
食用の場合は、サワガニには寄生虫がいるので、必ず良く火を通してから食べてください。絶対に生では食べないでください。
雑食性で何でも食べるサワガニは、藻などの草や水生昆虫、陸生昆虫やミミズなどを食べています。
日中は石の下など暗いところに潜んでいて、夜になると活動します。
雨の日などの日差しが無い日は日中でも活動し、川から離れたところまで移動して、川近くの森林や路上といった広い範囲を動き回ったりもします。
活動をしているのは春から秋ごろまでで、冬は川の近くの岩陰などの暗がりに身を潜ませて冬眠をします。
サワガニはどこで手に入る?
サワガニというくらいだから、沢にいるのだろうと思われますが、その通りで、山の谷川に生息していることが多いです。
特に上流辺りのきれいな水質の場所に生息していることが多く、岩場の影などを探すと見つかるでしょう。
ここで注意して欲しいのは、探す際に動かした岩は必ず元の場所に戻してください。
岩というのはサワガニ以外にもたくさんの川に住んでいる生物にとってはお家のような役割をしています。生態系を維持するためにも、違う場所に置いたりはしないでください。
サワガニの寿命は?
短命そうなイメージのサワガニですが、意外と長生きで、活動期以外は冬眠をするため何年も生きることができるのです。
年数でいうと大体10年くらい生きるとされています。上手に冬眠させることができれば、長い期間飼育することができそうですね。
サワガニは安価で手に入りますし、野外でも採集できて寿命も長いのですから、なんだかお得な感じがしますね!
サワガニを長生きさせるために気をつけることは?
サワガニはきれいな水があるところに住んでいるので、飼育環境も掃除などを小まめにして清潔な状態を維持するようにしてください。
水が汚れたままで飼育していると、ストレスがかかったり、泡を吹いてしまうこともありますので、水質には特に気を使ってください。
飼育するための水場の水量は少なめになるので、短期間で汚れてしまいます。
お掃除は2日に1回くらいはした方が良いでしょう。できることなら1日1回ぐらいの頻度が望ましいです。
お掃除は少し手間がかかりますが、こうすることにより長生きしてくれるのでキチンとお世話しましょう。
サワガニの飼育環境
サワガニを冬眠させるために必要なことは?
秋ごろまでサワガニが生きていたら、冬眠させてみましょう。
サワガニの飼育ケースに土を入れて潜れるようしたり、難しいようなら石などで隠れる場所を作ってあげて下さい。
後は飼育ケースが凍らないように温度に気を付けて、冬場はそっとしておきましょう。
サワガニは繁殖できる?
春から夏にかけてサワガニは産卵します。オスとメスがいれば自然と産卵する可能性が高いですし、野外で採集してきたものだとすでに交尾をしたサワガニの場合もあり、気づくと卵を抱えていた、ということもあるようです。
基本的にそっとしてあげるのがよいのですが、卵が孵化して稚カニが母親のサワガニから離れるようになったら、稚カニは別の容器に移した方が良いでしょう。
脱皮を繰り返して、大きくなり大人のサワガニになっていくのです。
まとめ
サワガニは意外と可愛く、意外と長生きしてくれるのでペットとして飼育するのも確かに楽しいです。
冬眠のご説明はしましたが、室内などで温度を調整してあげれば一年中サワガニは活動してくれるでしょう。
ただし、その際は寿命が短くなるかも知れないのでご注意ください。
ペットではありますが、食べることもできるので繁殖しておつまみとしても楽しめますよ。
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