大型の水生昆虫として人気があり、子供の頃に川へ捕獲しに行った経験がある方も多いでしょう。

現在は存在が貴重になってきていますが、やはり人気は継続しているようです。

今回は珍しい水生昆虫のタガメについて説明いたします。

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目次

タガメはどんな生き物?

タガメの成虫の体長は5~6.5cmほどで、日本最大の水生昆虫です。

鎌状の前脚が特徴のタガメですが、実はカメムシの仲間で、日本最大のカメムシとなっています。

生息数が減ってきているタガメは環境省のレッドリストで絶滅危惧II類 となっており、これは「絶滅の危険が増大している種」となっています。

ですが、場所によっては絶滅危惧I類や、絶滅種に指定されている自治体もあるそうです。

現在の生息地は、山間部の池や田んぼなどの、水質の良い所や餌が豊富な環境となっていますので、なかなか、存在を確認することが難しくなっています。

肉食性であるため、野生のタガメは魚やカエルなど、その他には別の水生昆虫などを主に捕食しています。

その他にも、養魚池のキンギョやメダカなどを食い荒らす被害も出たことが害虫指定されていたこともあり、その獰猛な様子から「水中のギャング」とも呼ばれることもありました。

タガメの飼育に必要なものは?

まずは水槽ですが、2匹程度でしたら30cmくらいの水槽で十分です。ですが、大きい分には問題ないので、小さすぎないサイズを選びましょう。

また、タガメは甲羅干しや産卵のための水上空間が必要になります。15cmくらい高さに余裕がある水槽が良いでしょう。

水槽の底に砂を敷かなくても飼育は可能なのですが、砂利などを2cmくらいの厚さで敷くと、そこに浄化バクテリアが繁殖しますので水質が安定する利点もあるので、できれば底砂をいれてください。

また、そこへ水草を足しても水質に良い影響を与えますし、タガメが捕まったり、隠れたりできるので植えてあげるのも非常に良いです。

タガメは甲羅干しをする習性や、水上に出ている草や木などに産卵しますので、水上に止まれる場所を作ってあげましょう。

止まり木は流木などを利用するのもオススメです。その際は剣山などを利用してしっかりと安定させてください。

甲羅干しをできるように水位を低めに設定するタガメは、水質が汚れやすいです。水質をなるべく維持させるためにも、水槽にフィルターがあると便利です。

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タガメの餌は具体的にどんなもの?

タガメ 飼育



タガメはカエルや小魚、ザリガニなどや何でもよく食べてしまいます。
基本的には生餌を与えることになるので、小魚やコオロギなど入手しやすいものを与えてあげれば良いでしょう。

餌を野外で採集して与えても良いのですが、その場合は農薬などに注意が必要です。薬品がかかったモノを食べた生餌をタガメが食べれば、タガメに農薬のダメージが起きてしまいます。

タガメは農薬などの薬品のダメージに非常に弱いので、可能であれば採集後にすぐ餌として与えるのではなく、少し飼育してから与えると抜けてくれることもあるので、そのようにして与えた方が無難でしょう。

生餌の代わりにマグロやカツオなどの赤身でも代用ができますが、できれば野生に近い餌が理想的なので、なるべく生餌を与えるようにしましょう。


タガメの捕食シーン

タガメの飼育方法は?

水槽の水は1週間に1度くらいの頻度で入れ替えをした方が良いでしょう。

普段から、水質を悪化させないように、食べ残しなどはすぐに取り除くようにして、タガメが生活しやすい環境を作ってあげましょう。

水温は30℃を超えないように注意して、水槽は日当たりの良い室内か、直射日光が当たらない屋外に置いてください。

繁殖期になると頻繁に飛行しますし、明かりに集まる習性もあるので、特に夜間はキチンと蓋をしてください。

餌を与える際はピンセットなど餌をつまんで、近くに持って行ってあげると捕まえて食べます。餌を与えた後は食べ残しを除去してくださいね。

タガメの平均的な寿命は?

飼育されているタガメは平均して1年ほど生きるとされています。ですが、中には3年も生きたタガメがいるそうです。

タガメは越冬する昆虫なので、越冬が成功できれば長生きさせることができそうですね。

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タガメを飼育する際の注意点は?

タガメは刺すこともあり、刺されたときの痛みは蜂に刺されたような強烈なものです。

獲物を捕食する際にタガメは消化液などを体内に注入します。

その液の中には毒のような成分も含まれていますので、万が一刺された場合、痛みや腫れが一向に引かないなら病院で診察してもらった方が良いでしょう。

まとめ

タガメ 飼育



水質の維持に気を使うので少し手間がかかりますが、タガメの飼育は比較的簡単です。

野生のタガメは、なかなか見つけることは難しいのですが意外とペットショップなどで販売されていることが多く、入手は容易です。

絶滅が危ぶまれているのに、簡単に入手できるのは何とも不思議ですが、機会があればタガメの飼育をチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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