唐突に始まりますが、ダンゴムシって不思議な生物ですよね。
子供の頃にダンゴムシを捕まえて丸めた事がある方は多いと思います。
危機を察知すると丸くなる訳なんですが、ダンゴムシからしたら子供たちなんて恐怖の対象でしか無いでしょうね。
当時、皆でこぞってダンゴムシを丸めていた記憶があります。
てな訳で今回は「ダンゴムシ」に関する事を皆様にお伝えしていきたいと思います。
目次
ダンゴムシはどんな生き物?
ダンゴムシって見た事も名前を知っているけど、詳細についてはイマイチ知らない方も多いのでは無いですかね?
そもそもダンゴムシですが、「ムシ」って名前に入っていますが厳密に言うと甲殻類に分類されるので、エビ・カニに近い仲間なんですよ。
ダンゴムシの主な分布域ですが、ほぼ日本全域の範囲で公園等で見る事が可能です。
体長は約10㎜前後で体色は黒っぽくて光沢がある感じです。
雌雄判別はメスの方が背中部分に黄色い点があります。
ご存知の様に体は節で連なっているので危機を感じると丸くなります。
丸くなる事で防御している訳ですよね。ダンゴムシは脱皮を繰り返し大きくなっていきます。
幼虫期は1~1.5㎜程度で乳白色っぽい色をしています。
この脱皮した時の抜け殻はカルシウムが豊富なので、ダンゴムシはこれを食してカルシウムを補完しています。
ダンゴムシの飼育に必要な物は?
さてお次はダンゴムシを飼育する際に必要な物を紹介していきます。
お子さんがいらっしゃれば生態観察にうってつけかも知れませんよ。
①虫かごorプラケース
いずれかがあれば大丈夫です。
両方とも100均で販売していますので、プラケースの場合は適当な大きさの物をチョイスしましょう。
②腐葉土
ダンゴムシが普段生息している環境に近づける為に腐葉土があれば良いでしょう。
ケース内5センチ程度を腐葉土で敷き詰めます。
③赤玉土/砂利
これは別に無くても良いのですが、あれば尚の事良いので一応記載しておきます。
これらを腐葉土の下に敷くと通気性があがります。
④隠れ家用の石
ダンゴムシは夜行性なので日中は隠れ家として使えそうな石等を入れてあげるといいです。石で無くても植木鉢の半分等でも大丈夫です。
⑤霧吹き
ダンゴムシは日の当たらない湿っぽい所を好みます。
乾燥させるのは良く無いので適度な湿り気を出す為にも1日1度でいいのでシュシュっとしましょう。
以上が飼育する際に必要な物です。
腐葉土が無くても、ダンゴムシを捕まえた所の土を持ち帰っても大丈夫です。
ダンゴムシの餌は具体的にどんなもの?
ダンゴムシの餌は主に落ち葉等、植物性の物を摂取しています。
飼育環境下では落ち葉が無い場合はカツオブシや煮干しの粉等で代用可能です。
ニンジン・サツマイモを食べる事もあるみたいです。
完全な食物性と言うよりかは雑食と思った方がいいかも知れないですね。
ダンゴムシの飼育方法は?
飼育方法に関しては、ダンゴムシは暑い場所・乾燥した場所が苦手です。
比較的涼しい場所で飼育し、上記にも記載した様に適度に湿り気を与えて下さい。
直射日光は避けて下さいね。
また、霧吹きで噴射する場合も濡らしすぎは良く無いので適度に噴射して下さい。
ダンゴムシ飼育の様子
ダンゴムシの平均寿命は?
ダンゴムシの平均寿命は3~4年程度と言われており、長寿な個体でも5年程だそうです。
昆虫の中では比較的長い方なのでは無いでしょか?
寿命に加えダンゴムシは冬場になると冬眠します。野生下では冬になると集団で固まって冬を越します。
飼育下でも上手く冬眠させて冬を越す事が出来れば寿命を伸ばすポイントではないですかね。
ダンゴムシを飼育する際の注意点は?
ダンゴムシの飼育は比較的容易な部類に入ります。
注意点は上記でも記載した様に、直射日光を避ける事と適度な湿り気を保つ事です。
他、冬場の冬眠時に室内が暖かくなりすぎると、季節を勘違いし冬眠から覚めてしまう可能性もあるので注意しましょう。
主な注意点はこれらくらいなので、比較的子供でも飼育が容易と言われる所以ですね。
まとめ
ダンゴムシに関してまとめてみましたが如何でしたでしょうか。
凄く小さな生物ですが自然界では小さな虫の死骸や枯れ葉等を食し有機物を無機物へ分解し土を豊かにしてくれています。
自然界の中でのサイクルの1輪として重要な役割を果たしているのですね。
見た目はちょっとグロテスクに感じる人がいるかも知れないですが、風の谷のナウシカに出てくる「王蟲(オーム)」と思えば愛着が湧くのでは無いでしょうか?
と言いながらも、逆効果になる可能性は否定出来ませんね・・・。
話が少し変わりますが、ダンゴムシとワラジムシの区別ってぱっと見、付きませんよね。
超簡潔に違いを説明すると丸くなるかならないかで見分けが付くみたいです。
触ってみて丸くなればダンゴムシ、丸くならなければワラジムシ、と思っていいみたいです。
以上、ダンゴムシの飼育方法・餌・寿命 について解説でした!
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