ウニはペットショップや、アクアリウム専門店に行くと、意外にさまざまな種類を販売しています。
黒いトゲトゲのものがウニ!というイメージが強いですが、黒色以外のウニもいて、水槽のワンポイントにも良いでしょう。
今回は、観賞用のウニについてご説明します。
目次
ウニの生態は?何類?
ウニの主食は昆布やワカメなどの海藻類です。貝類や、甲殻類と間違われることが多いですね。どの種類のウニは食欲旺盛でたくさん昆布を一日で食べてしまうのですが、特にムラサキウニはとても暴食で昆布などの海藻を食べつくしてしまうので、近年問題になっています。
基本的には海藻を食べているウニですが、実は海藻以外にもカイメンやサンゴ、コケムシや海底に魚の死骸まで、さまざまなものを食べる雑食性でもあります。
生息地は非常に広く、世界中の深海の海底や浅瀬などの磯などにもおり、簡単に見つけることができます。そのため、海で見つけたウニを食べる方もいますが、そのまま持ち帰り飼育するという方もいます。その際には、毒がある種類のウニもいますので、十分に注意が必要となります。
そして、ウニには脳がありません。全身がトゲ状のもので覆われていますが、最近の調査では目の役割を果たしていて光を感知する能力があるのではないかと言われています。あれが「目」と考えると、驚きですね。このトゲが一番の武器のように感じますが、ウニの歯もものすごい鋭く、岩を穿つとか・・・
ちなみ皆さんご存知でしたか?我々が食べている部分はウニの生殖部なのです。ウニの性別は分かれているので、精巣・卵巣ということになります。そしてウニの生殖活動はは体外受精で行われます。受精卵が出来上がった後細胞分裂を繰り返しその後子どもになります。
ウニはどうやって動く(歩く)?
トゲしかないように見えるウニ。実際どうやって動く(歩く)のでしょうか?
陸で動いている動画があるのでこれを見ると非常にわかりやすいです。
上の動画は大人のウニの動きです。ではウニの子どもはどんな姿で、どんな動きをするかご存知ですか?
あのトゲトゲしたものが小さくなるだけなんじゃない?最初私はそう思いましたが・・・全然ちがう姿に驚きました。
子どもの姿、動き↓
ものすご小さいですが、、、大人ウニとは違った形をしています。
飼育に必要なものは?
ウニの飼育ですが、海水の水槽も何もない状態から飼育するのは非常に難しいため、魚のいる海水水槽が必要となります。
海水の水槽がある場合は、そこへウニを入れてあげれば大丈夫です。
ウニの飼育環境としては10℃くらいの水温が望ましいと事ですが、27、8℃くらいでも問題なく飼育できますので、水槽の魚などに合わせた水温で良いでしょう。
餌は具体的にどんなもの?
ウニは海藻を食べますので、昆布やワカメを与えましょう。できれば乾燥したものではなく生の方が好ましいです。一時期キャベツを取り合うウニの画像が話題になりました。あういう生野菜も食べるのは意外ですね。
その画像が載った動画です↓
生の昆布やわかめはスーパーなどの鮮魚コーナーなどに売っている場合が多いので覗いてみてください。塩漬けのものは必ず塩抜きをして与えましょう。
乾燥ワカメなどでもウニは食べますので、どうしても入手できない場合は、乾燥しているものを水で戻して与えてあげてください。
ウニは雑食性があると言われていて、自然界では貝やエビなども食べてしまうのが現状のようです。
飼育方法は?
ウニは割と丈夫で、水質もそこまで気にしなくても飼育が可能です。
大抵、海水アクアリウムをされている方の水槽はガラス製がほとんどだと思いますが、アクリル製だと、ウニの歯で傷つけられてしまうこともあります。
これからウニを水槽に入れようとしている方は、アクリル製の水槽でしたら、ガラス製に変えることをオススメします。
慣れてくると、餌を手から食べるようになり、そのように餌を与えることで水槽も汚れにくくなります。なるべく手から食べさせてあげた方が良いですね。
ピンセットなどでウニの側まで持っていくと、管足を出してきて食べてくれます。とにかくウニは大食いですので、餌の頻度は毎日、もしくは一日おきくらいで与えてください。
ウニの飼育の様子
平均的な寿命は?
自然界では天敵がいない?ような気がしますが、以外にもヒトデに食べられてしまうことがあるそうです。また、ラッコやはりせんぼんなどもウニの天敵になります。
調べてみると、ウニの寿命は15~30年くらいだとされていましたが、最近の調査ではなんと200歳まで生きる個体もいることが分かったそうです。
しかし、水槽の中は自然界に近づけているとはいえ、やはり別物ですのでなかなかそこまで長生きさせることはできませんし、まず自分も生きられません。
少しでも長生きさせてあげるには、たっぷり餌となる海藻を与えてあげてくださいね。
飼育する際の注意点は?
海水のアクアリウムの楽しみの一つで、海藻やサンゴをレイアウトなどがありますが、先ほども説明したとおりウニは海藻をたくさん食べてしまう特徴があります。
せっかくキレイにレイアウトした海藻や、サンゴなどをかじってしまう恐れがありますので注意が必要です。
また、ライブロックもかじってしまい。白くなってしまうこともあるそうですので、あまりたくさんのウニは投入しない方が良いかもしれませんね。
ですが、その一方で水槽内に発生した藻やコケなども食べてくれるので助かる存在でもあります。
もし万が一ウニのトゲに刺された場合、落ち着いてとげ抜きなどで抜きましょう。その際折れてしまうと厄介ですので、慎重に抜くことが大切です。以下のサイトで刺された際の応急措置が載ってます。
→ウニに刺された時の治療方法
まとめ
ペットショップなどのアクアリウムコーナーなどで販売されているウニは白っぽかったり、赤みがかっているものや、縞模様のようなものなどさまざまです。
デメリットもありますが、アクアリウムのレイアウトにウニを入れるのもアクセントになってくれるので、より華やかな水槽にしてくれる存在となるでしょう。
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