飼育が比較的容易で、入門魚とも呼ばれているグッピーは、尾ビレが大きくカラフルなので、初心者以外でも飼育している方はたくさんいます。
熱帯魚の飼育に興味があるなら、まずはグッピーを飼育してみませんか?初めての場合はなにかと必要なものが多いですが、熱帯魚の水槽は美しく、癒されるものです。
今回はかわいくて簡単に飼育が可能なグッピーについて、ご紹介します。
目次
グッピーの生態は?
グッピーは1858年頃に植物学者のグッピーさんが発見したことから、グッピーという名が付けられました。
学名としてはニジメダカという名前ですが、あまり浸透せずグッピーと呼ばれることが多いです。
外来種ではあるが日本に帰化しており、沖縄県や、温泉街の用水路などで野生のグッピーを見ることもできます。また、このことからも水質にはそんなにこだわらない魚だということが分かります。
熱帯魚を扱うペットショップなどで見ていただければ分かりますが、グッピーは非常にたくさんの種類がいる熱帯魚です。
品種改良が盛んで、新たな種類がどんどん誕生しているグッピーは、世界中にブリーダーがいます。
グッピーは主にシンガポールなどから輸入される外国産のものと、国内で繁殖したものが販売されていますが、輸入されたものの方が安価で、初心者でしたらこちらの方がオススメです。
グッピーの飼育方法や必要なものは?
グッピーを水槽に入れる数の目安としては1リットル1匹くらいが良いとされています。なので30×30×30の水槽で25匹くらいが良いという計算になりますが、水質の維持ということを考えると、なるべく大きい水槽のほうが手間もかかりにくいので、少し余裕をもたせた大きなものの方が良いでしょう。
底砂はバクテリアの繁殖を促したり、サンゴや貝殻を含んだものは弱アルカリ性の水質にしてくれるなどの利点があるので、敷いた方が良いです。
ただ、注意していただきたいのが、あまり大きな粒の底砂ですとグッピーの尾びれを傷つけてしまったり、稚魚が砂の中に潜り込んで死んでしまうこともあるので、なるべく細かい粒を選ぶと良いでしょう。
水槽内に水草も設置すると、酸素が確保できたり、水槽内の余分な汚れなどの原因になる栄養分を分解してくれる役割もします。
レイアウトとしても水草があるとキレイですし、グッピーも引き立つので、植えた方がよいですね。
水質管理をするためにもろ過装置は必要です。多少劣悪でも生きていけるグッピーですが、良い水質ですと病気になりにくく長生きします。
飼育する以上、なるべく長生きさせてあげてくださいね。
グッピーの適正水温は23~26℃くらいです。この温度を保つためにも水槽用ヒーターや、クーラーを設置しなくてはなりません。
適した温度下ですと、グッピーの健康も維持でき、餌の食いつきも良好になるので、成長スピードも速くなります。
さらに成長スピードを上げたい場合は、そこから少し温度を上げると早くなりますが、やり過ぎは厳禁です。温度が高すぎると食欲が落ちてしまいますので、グッピーの様子を伺いつつ、大幅な温度変化は避けてください。
その他にライトがあると、水槽が映えて美しいですし、また汚れが良く見えるので水質の悪化にいち早く気づくことができます。
水槽自体は、なるべく日光の当たらない場所に設置するのが好ましいですが、朝と夜のメリハリをつけてあげるのも健康のためにはとても良いので、ライトを使用して昼と夜を作ってあげてみてください。
グッピーの具体的な餌は?
基本的にはグッピー専用の人工飼料が市販されていますので、そちらを利用するのが便利です。人工的な餌は、水質が悪化しにくくなっているので、食べ残しもそこまで気にしなくて良いので安心です。
ですが、人工飼料以外にもブラインシュリンプなども食べるので、おやつ程度に与えてもよいでしょう。
餌として与えるものは、グッピーの口よりも大きいと食べることができませんので、小さなものを選んでくださいね。
グッピーの餌のやり方
グッピーの平均的な寿命や販売価格は?
グッピーの値段は、輸入したものだとペアで200円くらいで購入でき、とても安価です。国産のものはペアで1000円くらいなので、かなり値段の差があります。
価格が高いだけあって国産のものが長生きの傾向がありますが、それでも平均寿命は1年ほどなので、見た目の美しさなどを基準に選ぶのが良いのではないでしょうか。
グッピーを飼育する際の注意点は?
グッピーは簡単に繁殖してしまうため、オスとメスが水槽内にいると爆発的に増えてしまいます。
観賞用として飼育している場合は、主に尾ビレがキレイなオスを飼育している方が多いと思いますが、オスメス両方飼育している方は、繁殖してしまうことを理解してから混泳させましょう。
繁殖を望まないようであれば、オスのみ、またはメスのみで水槽に入れてあげてくださいね。
まとめ
色とりどりの尾ビレのカラーも、グッピーの魅力のひとつです。ランダムに色々なカラーのものを泳がせたり、同系色でまとめたりなどグッピーだけでも観賞を楽しむ方法はたくさんあります。
慣れてきたら他の種類の魚も入れてあげると、もっとアクアリウムが楽しくなるでしょう。
また、飼育するからには責任を持ってお世話しましょう。多少の水質悪化には耐えられるグッピーですが、長生きさせてあげるためにも水質の維持を心掛けてくださいね。