昨今のペットブームで従来の「ペット=犬・猫」と言う図式から、これら以外にも様々な種類の動物を飼育する方が増えてきています。
そんな中で今回はカメレオンにスポットを当て飼育方法等を解説していきたいと思います。
カメレオンは飼育環境を整えるのと維持が難しく初心者には不向きと言われていましたが、そんな中でも比較的飼育し易くカメレオンを初めて飼う方にもオススメな、「エボシカメレオン」をご紹介したいと思います。
そもそもエボシカメレオンですが、イエメンやサウジアラビアの湿度が高い森林(標高1000m程度)に棲息しています。
オスの方がメスよりも大きくなる個体(オス=60センチ前後、メス=45センチ前後)で環境や体調により色が変色します。
サイズを考えると飼育ゲージも比較的大きめの物になってきますね。尚、メスは妊娠すると黒っぽい色に変色するのですぐにわかります。
名前の由来ですが、「エボシ」とは漢字変換すると「烏帽子」であり、頭部が烏帽子の様に見える事が由来されています。
(烏帽子とは学生時代に歴史で習った平安時代の高貴な人が被っている物を思い出して頂ければ)
目次
エボシカメレオンの販売価格は?
サクッとですがエボシカメレオンについて触れましたが、次はエボシカメレオンに販売価格を調べてみましょう。
流通量が多いので大型ペットショップや爬虫類系ショップ等に比較的販売されています。
販売価格はショップにより様々ですが概ね¥10,000~¥15,000くらいが平均値ではないでしょうか?
他の種類だと¥100,000以上のカメレオンもいますので、価格面からいっても初飼育には向いていますよね。
ショップによってはオス/メスのペアで販売している所もあります。(価格はだいだい倍くらいになっていますね)
オスは本来、単独生活をしていて縄張意識が非常に強いです。他の個体を見ると警戒心からストレスを感じてしまいます。
従いまして、初めての場合は複数飼育の難しさから言っても1匹から始めた方が良さそうです。
エボシカメレオンを飼育する際の温度は?
まず室温は25℃前後をキープしてゲージ内ではライトを使って寒暖の差を付けて温度調節しなくてはいけません。バスキングライトと言う物がありますので暖かい場所(ホットスポット、30℃前後)を作ってあげましょう。
そしてカメレオンが棲息していく上でUV(紫外線)も必要になってきます。これも「紫外線照射ランプ」という物が販売されていますので用意しましょう。
後は身を隠す為の日陰の場所なども作るのを忘れないようにしましょう。
最後に、温度も大事ですが湿度も大事になってきますので、朝晩には霧吹きで水を散布しゲージ内の適湿を保ちましょう。
乾燥しやすい時期は加湿器を用いれば良いでしょう。
エボシカメレオンの餌は?
ここまではエボシカメレオンについてや飼育環境を解説していきましたが、そもそもエボシカメレオンは普段何を食べているのでしょうか?
カメレオンとしてまとめて言うならだいたいの種類のカメレオンは昆虫類を主に食べるが、このエボシカメレオンは昆虫類以外にも植物の葉や果物を食べたりするので、この観点から他の種類のカメレオンより飼育が比較的しやすいと言われている所以です。
具体的な餌としてコオロギやミルワーム等が挙げられます。それに付け加え、栄養価の面も考慮してサプリメントを振りかけてあげましょう。
餌も大事ですが水も勿論大事になります。
この際、動きの無いただ容器に張っているだけの水だと水と認識しない場合もあり、飲んでくれない事もあるので専用のドリップタイプのボトルがありますのでそちらを用いるのも良いでしょう。
エボシカメレオンの飼育環境について動画で解説↓
エボシカメレオンを飼う際のおすすめのゲージは?
エボシカメレオンを飼う上でゲージが必要になってきます。
通気性等を考慮した自作ゲージを作ってそれで飼育されている方もいらっしゃるとは思いますが、今回は「初心者向け」のエボシカメレオンを取り上げていますので自作となると少しハードルが上がってしまう気もするのでネット等で探してみましょう。
爬虫類飼育用のゲージとして前面にスライドドアがついている物や、通気性を考慮してサイドがメッシュ加工している物等が販売されています。
サイズはW60×D30×H35センチ程度の物で、だいだい¥10,000~台で一回り大きいW90×D60×H45センチ程度だと倍くらいの¥20,000~くらいが相場になってきます。
(なお、価格は参考値でありますので目安として捉えて下さい。実際に価格は商品により異なりますのでご自身での確認をおすすめします)
他に必要な物は?
上記に各種必要な物や必要な作業等を列挙していきましたが、これら以外にもまだ何かあるのでしょうか?
飼育していく上で必要最低限な物は記載しているので他を挙げるとすれば、ゲージ内の温度を保つ為の「パネルヒーター」(先程紹介したゲージは下部に専用ヒーターを収納できる物もあります)や、温度や湿度を計る「温湿度計」も必要でしょうか。
まとめ
エボシカメレオンについて様々な解説をしていきましたが如何でしたか?
カメレオンの中では比較的飼育がしやすいとは言え、毎日の温湿度管理や餌やり等、マメにケアする事は必須です。
飼育したその時からあなたの家族の一員になるわけですから、手間だから/懐かない、といって飼育するのを放棄したりする事は絶対にやめましょう。
ご自身の意志で飼育する事になった生き物に対しての責任はキチンと持ちましょうね。
余談ですが、某有名メーカーがカメレオンにインスピレーションを受け「カメレオン」と言うブランドのスーツケースを出してたりしています。
カメレオンが好きで旅行も好き、と言う方は一度ネットで検索してみては如何でしょうか?なかなかビビッドな感じの物がたくさんあります。
最後、若干話は逸れましたが、以上、エボシカメレオンの飼育方法についてわかりやすく解説でした。