もはや「高校野球」と並び日本の夏の風物詩ともいえる「セミ」。
かの松尾芭蕉もセミを季語に一句詠んでいる有名な俳句がありますが、当時からセミはその季節を表す物だったのでしょうね。
まずセミの一生についてですが、卵→幼虫→成虫といった順番で成長していき、皆さんもよくご存じの様に幼虫の期間が凄く長い生き物です。幼虫の期間が種類により年数に差はあるものの、平均して4~5年前後と言われています。
昔、学校の授業では7年間土に潜っているって習った記憶があったのですが、記憶違いだったのか当時と今とでは状況が違うからなのかは不明ですが、概ね4~5年前後だそうです。
そして成虫になり夏の風物詩であるあの大合唱が始まる訳ですね。
このセミが鳴く理由ですが、皆さんもご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、あれはオスからメスへの求愛活動なんですよね。
土の中での長い潜伏期間を経ているので、「これでもかっ!」てな程の情熱的?なアピールになるのも頷けますよね。
そんな事とは露知らず、子供の頃にガシガシ捕まえていたのは申し訳なく思っています。。。
目次
セミは何種類いるの?
セミの種類の総数は約3,000種類と言われており、日本国内では約30種類程棲息していると言われています。
大きいサイズの物は約13センチにもなるそうですが、流石にこのサイズが目の前をよぎったら腰抜かしてしまいそうです。
ただ、このサイズの物は日本国内にはいませんのでご安心下さい。
そして日本国内で代表的なセミは「アブラゼミ」「ミンミンゼミ」「クマゼミ」「ニイニイゼミ」「ツクツクボウシ」がパッと思い付く種類ですかね。それでは今からはこれらのセミの鳴き声等を探っていきましょう。
鳴き声から分かるセミの種類① アブラゼミ
鳴き声
「ジーーーーーーーーーージリジリジリジリ(ここで一旦弱くなる)ジーーーーーーーーーー(ここで再度強くなる)」
()内は私の個人的感想なので皆様と相違があるかも知れませんが、そこはご愛敬としてお許し下さい。
特徴/分布域
アブラゼミは沖縄を除く日本のある程度の範囲に棲息しています。
主に平地や雑木林等に棲息しており、7~9月頃にかけてよく見る種類です。
アブラゼミの特徴としては羽が他の種類と異なり透明では無く茶褐色の様な色をした羽を持っています。
他にも背中の真ん中くらいに白い模様があるのも特徴の1つです。
鳴き声から分かるセミの種類② ミンミンゼミ
鳴き声
「ミーンミンミンミンミンミー」
セミの鳴き声と言えば私はこれを真っ先に思い出します。
個人的感想としては一番ポピュラーな鳴き声だと思っています。
特徴/分布域
ミンミンゼミは沖縄を除く日本のある程度の範囲に棲息していますが、関東方面では平地に棲息しているものの関西方面になると山地でしか見る機会が少ない、言う少し珍しい種類です。
8~9月頃によく登場して、ミンミン鳴いています。
ミンミンゼミの特徴としてはボディシルエットがラグビーボールの様に楕円形と言うか少し丸っぽいフォルムをしています。
羽が透明なのも特徴の1つに挙げられます。
鳴き声から分かるセミの種類③ クマゼミ
鳴き声
一般的には「シャアシャアシャアシャア」等と記述される事が多いみたいですが、私には「ションションションションベシベシベシベシ」に聞こえます。
人によって聞こえ方に特徴があるのもクマゼミの特徴なのかも知れません。
特徴/分布域
関東/東海/北陸/西日本等に多く分布していて平地や雑木林などに棲息し、 7~9月頃に多く見ます。
クマゼミの特徴としては日本に棲息しているセミの中でも大型サイズになります。
頭部が少し角ばった下駄顔の様な感じになっていて、オスの腹部にオレンジ色の腹弁と言う物があります。
鳴き声から分かるセミの種類④ ニイニイゼミ
鳴き声
「チーーーーーチッチッチッチッチッチーーーーーー」
何か文章にすると間抜けな感じがするのは私だけでしょうか?
特徴/分布域
北海道~本州~九州~沖縄北部、と幅広く棲息し、6月下旬~8月中旬頃に山地や平地等で多く見ます。
ニイニイゼミと特徴としては羽が全体的に斑っぽい模様をしている。
他の種類より早く(6月下旬)に現れるのも特徴です。
鳴き声から分かるセミの種類⑤ ツクツクボウシ
鳴き声
「ツクツクボーシツクツクボーシ(数回繰り返し)ツクピーヨツクピーヨツクピーヨ・・・ジーーーー」
ツクツクボーシより以下は再現力に疑問を抱かずにはいられませんが、私にはそう聞こえます。
特徴/分布域
北海道~本州~九州~と幅広く棲息。7月下旬~10月中旬頃に山地や平地で多く見ます。
ツクツクボウシの特徴としては羽が透明で頭部から胸部あたりまでが緑っぽい色になっています。
個人的には全体的な色のバランスが綺麗な種類だと思います。
まとめ
セミの種類や鳴き声に関してまとめてみましたが如何でしたでしょうか?
幼虫期間が長い割に成虫期間が短く儚い物の代表的な扱いをされるセミですが、全体の寿命を考えれば比較的長生きな方じゃないかな、と思ったりもします。
後、この文章を書いていて思ったのですが、それぞれセミの鳴き声を文面にするのが凄く難しく、私にはこう聞こえるけど本当に当っているのだろうかと不安になります。
それよりも、ツクツクボーシと言えば西川のりおを語らずにはいられないですよね。
ツクツクボウシの鳴き声を聞くと西川のりおを思い出す今日この頃です。
セミの鳴き方3種 クマゼミ アブラゼミ ツクツクホウシ↓