鮮やかな体の色が魅力のヤドクガエルは多くの種類がおり、それぞれハッキリと色が異なるところが面白いです。
今回は、そんな不思議な生態のヤドクガエルの種類をいくつかご紹介していきたいと思います。
目次
ヤドクガエルは何種類いるの?
ヤドクガエルは生き物としてはヤドクガエル科に属しています。そして、このヤドクガエル科のカエルは200種類以上いますが、分類が進んでいないため、今後新しい種類が増える可能性も高いです。
ヤドクガエルは体内で毒を作り、さらに警戒色として体を派手な色にすることにより身を守っています。そのため、非常に鮮やかな体の色になっているのです。
実際ペットとして販売されているものも10種類以上と比較的多いです。それぞれ個性的なカラーなため、どれにするか悩んでしまいますね。
ヤドクガエルの種類① 【モウドクフキヤガエル】
モウドクフキヤガエルは、南アメリカのコロンビアの固有種でその名のとおり「猛毒」です。鮮やかな黄色が非常に美しく触ってみたくなるかも知れませんが絶対に素手で触ってはいけません。
モウドクフキヤガエルの体の表面にはバトラコトキシンという、神経細胞へ影響する成分が含まれている猛毒で覆われているため、触ると体全体がマヒしたり、心不全を起こして最悪死に至ることもあります。
そんな恐ろしいモウドクフキヤガエルですが、飼育はできるようです。触るのが恐ろしいので、なかなか飼育したいという人は少なそうですね。
ヤドクガエルの種類② 【コバルトヤドクガエル】
コバルトヤドクガエル南アメリカのスリナム南部のみに生息しており、鮮やかなコバルトブルーに黒のぶち模様が美しいヤドクガエルです。
体のぶち模様は個体差があるため、複数飼いの場合は見分けることができます。また、毒性は非常に弱いのですが、ペットとして販売されている個体だと無毒のものもあるようです。
そのためヤドクガエルの中で、コバルトヤドクガエルは非常に人気があります。
ヤドクガエルの種類③ 【アイゾメヤドクガエル】
アイゾメヤドクガエルは南アメリカのギアナやブラジルなどに生息しているヤドクガエルです。背中は黒色に黄色の模様が鮮やかに映える配色で、お腹は藍色になっています。
ヤドクガエルは小型のものが多いですがアイゾメヤドクガエルは最大7cmに達するとされ、割と大きいのが特徴です。
また、毒性はプミリオトキシンという、人の粘膜に触れると、強い痛みや、けいれんを起す毒で、死には至りませんが、モウドクフキヤガエルの毒の1000分の1程度です。
とはいえ、触ると危ないですので、死ぬことはなくても、触らない方がよいでしょう。
ヤドクガエルの種類④ 【ミイロヤドクガエル】
ミイロヤドクガエルは南アメリカのエクアドルの固有種で、体長が2.2cmと非常に小さいヤドクガエルです。生息地域は幅広く、森林や草原などの川がある付近で主に生活しています。
墓のヤドクガエルに比べると、体の色は派手ではありませんが、そのかわりミイロヤドクガエルのオスは非常に美声で、まるでカナリヤが鳴いているようだと形容されるほどです。
ヤドクガエルの種類⑤ 【イチゴヤドクガエル】
イチゴヤドクガエルは中央アメリカのコスタリカやパナマなどに生息しており、その地域では一般的なカエルです。
体の色はイチゴのような色ですが、同じイチゴヤドクガエルでも別のカラーや模様があるものなどバリエーションが豊富です。この体の色の違いは生息している場所によって変わって来るようです。
同じイチゴヤドクガエルに見えないくらい、あまりに個体によって色の差があるのが特徴的なヤドクガエルです。
まとめ
毒性が強くても普通に飼育できてしまうのが驚きですよね。ヤドクガエルは割と高価なので、本当に飼育したい方が育てているので安易に外へ放流したりすることはほとんどないようです。
万が一逃がしてしまった場合が、怖いですので飼育の際は十分注意してください。