動物園にいる定番の動物のキリンですが、実は個人で飼うことができてしまうことをご存じでしょうか?
意外と知られていないキリンの飼育、もし実際に飼うとしたらどうなのかご紹介したいと思います。
目次
キリンは飼えるの?
キリンは飼育が可能ですが、許可を取る必要があります。飼育する場合は、最寄りの動物愛護センターへ問い合わせてみてください。詳しい手続等を教えてくれるそうです。また、手続きに必要な書類も用意してくれるようです。
もし申請が下りたなら、個体を識別するためのマイクロチップを埋め込まなくてはならないようです。しかし、なかなか許可をもらうのは難しいでしょう。
キリンの購入は申請が下りてから行ってくださいね。
キリンの飼育方法や必要なものは?
現実的に考えるなら、動物園のキリンのスペースのようなものを作って飼育するのがベストでしょう。
そのためには高い丈夫な柵が必要ですし、スペースもある程度の広さが必要になりますが、寝床になるような小屋はキリンには必要ないでしょう。というのも、キリンは立ったまま1時間ほど睡眠をとれば十分なので、小屋のようなものは無くても大丈夫です。
体が大きいため、排泄物も大量に出ることが予想されますので、掃除も大変ですが臭いも強くなるため、敷地がある程度確保できても、家が密集しているような場所では飼育は難しいでしょう。
ちなみに散歩に行くのも許可が必要なので、勝手に連れて行ってはいけません。と言っても万が一、外で暴れたり逃げ出してしまった場合にどうすることもできないので、外に連れ出さない方が賢明かもしれません。
キリンの具体的な餌は?
キリンは草食動物なので、葉っぱをお腹いっぱい食べさせてあげたいところですが、成体のキリンが満腹まで葉っぱを食べると、その量は70kgにもなります。さすがにこれを毎日与えるのは難しいので、合成飼料や野菜なども合わせて与えてあげると良いでしょう。
実際、動物園でも合成飼料も与えつつ飼育しているようです。餌代を抑えたとしても月10万円ほどかかります。
ちなみにオスは高い所の葉っぱを食べますが、メスは低い所の葉っぱを主に食べているそうです。
飲み水は広いタライのようなものやプールに水を汲んで置いておけば飲んでくれるので大丈夫です。
葉っぱのみを食べているキリンなら飲み水がなくても問題ないのですが、合成飼料を食べていると、水分が足らなくなるので水を飲まないと水分不足になってしますので注意してくださいね。
キリンの寿命は飼育下と野生では変わってくる?
野生のキリンは立ったまま寝るのが一般的ですが、飼育の個体は座って首を曲げて小さくまとまった状態で寝るようです。
他にも寿命の差があり、野生下では10~15年くらいですが。飼育下だと20~30年も生きるそうです。
もし飼育していて、キリンが死んだら埋葬するのも苦労しそうです。ペット霊園でも火葬するには体が大きすぎるので不可能です。このように、キリンの飼育はすべてが規格外なので、何かと難しいですね。
キリンの値段は?
キリンの値段は1000万円~1400万円と言われています。ちなみに、雑種のキリンは300~500万円だそうです。
雑種のキリンだなんて、と思われるかもしれませんが、キリンの種類は意外と多く、亜種なども存在することから、キリンの中で、異種間で交尾をすることもあるようです。そして、その子供が雑種のキリンとなるようです。
キリンを飼育する際の注意点は?
キリンは非常に高い位置に頭があるので、雷が落ちてしまいます。
先ほどキリンに小屋は必要ないと説明しましたが、雷除けの屋根があるスペースを作った方が良さそうです。もちろん雷に打たれれば死んでしまうので、雲行きが怪しくなってきたら避難させた方が良いでしょう。
キリンは自分よりも高い所にいる生物に攻撃的になる習性があります。なので、高い所からキリンを見下ろしたりするのは危険なので絶対にやめましょう。
草食動物といっても、体の大きいキリンですがら力は非常に強いので、無暗に刺激を与えるような行動は控えた方が良いでしょう。
キリン 首のぶつけ合い
まとめ
結論として、キリンは飼うことは可能ですが、現実問題、飼えないです。それこそ牧場などの広い土地があって、周りに迷惑にならないで飼育ができる環境と、豊かな財源がないと、まず飼育は難しいです。
でも、近所にキリンがいたら、なんだか楽しそうですよね。夢のような話ですが、そのうち誰かが実現してしまうかもしれませんね。
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