夏になると被害の報告も多いクラゲですが、水中を漂う姿は神秘的で愛好家も非常に多いです。水族館などでも人気の展示となっていたりと、人々を魅了しています。
今回は、クラゲはどのような種類がいるのか、と疑問に思った方のために、いくつかのクラゲの種類をまとめてみましたので、ご紹介したいと思います。
目次
クラゲは何種類ほどいるの!?
クラゲは世界中の海に生息しており、その数3000種というたくさんの数の種類が存在しています。そのうち200種類ほどのクラゲが日本の周辺の海に生息しています。
実はクラゲは6億年も昔から存在している生物で、同じくはるか昔から存在していたとされるゴキブリでさえ3億年前なのですから、今でも存在し続けている姿に驚きです
クラゲの種類① 【ミズクラゲ】
クラゲの中では割とポピュラーで、飼育も可能であるのがこのミズクラゲです。傘の直径は15~30cmほどで、その中には胃腔と生殖腺と呼ばれるものが4つあり、四葉のクローバーのようにも見えるのが特徴です。
刺されることはありますが、毒はそれほど強力ではなく、刺されたことに気づかないくらいの刺激です。
ミズクラゲの寿命は1年ほどなので非常に短命です。飼育も可能との事ですが、お別れが早くやってきてしまうのが辛いですね。
ミズクラゲの飼育の様子
クラゲの種類② 【アカクラゲ】
アカクラゲは名前の通り赤色で、非常に長い触手をもっており、その長さは2mもにも達するクラゲです。
非常に強力な神経毒をもっているので、刺されてしまうと火傷のような痛みと、みみず腫れや、水ぶくれといった症状が出ます。中には体質によりショックを起こし、呼吸困難になる人もいるので注意が必要です。
アカクラゲの寿命は7ヶ月と、ミズクラゲよりも更に短命になっています。毒は怖いですが、寿命の短さには同情しちゃいますね。
クラゲの種類③ 【サカサクラゲ】
砂の上で主に生活し、その姿は上下逆という面白い見た目のサカサクラゲは、体が小さなこともあり、瓶に入って売られていたり、UFOキャッチャーの景品になっていたりします。
この瓶に入ったサカサクラゲは非常に飼育が難しく、死なせてしまうことが多いようです。パッケージには水替え不要などと記載されていますが、それですと非常に短命となってしまうため、キチンとした水槽で飼育した方が長生きできるでしょう。
飼育下では5~6年ほど生きるとされていますが、クラゲの飼育は非常に難しいので、その年数に満たないで死んでしまうことが多いようです。
クラゲの種類④ 【カラージェリーフィッシュ】
名前に「フィッシュ」と付いているのが非常に面白いクラゲです。元々はブルージェリーフィッシュという名称でしたが、他にも赤や白、緑などの色を持つ個体が発見されたことにより、現在のカラージェリーフィッシュという名前に改名されました。
カラージェリーの寿命は非常に短く6ヶ月と言われています。飼育が可能ではありますが、どんなに環境を整えても寿命は伸ばすことはできないため、6ヶ月しっかり生かしてあげたいですね。
クラゲの種類⑤ 【タコクラゲ】
タコクラゲは体内に褐虫藻が共生しているクラゲで、その藻の光合成により栄養を得ることができます。餌を散る必要がないということですね。
日本近海で見ることができる比較的身近なクラゲで、最近では水族館などで頻繁に展示されているため、注目されています。
タコクラゲの寿命は野生下で1~2年と言われています。水槽などで飼育をする場合は数ヶ月で死んでしまいことも多いようです。
まとめ
水族館ではライトアップなどして、クラゲを美しく展示していることが多く、とても人気がある反面、海水浴などで被害に遭われる方も多いです。
背景には、温暖化により生態数が増えてしまうことで、クラゲ被害を増加させてしまっているとのことなので、クラゲも人間の被害者なのかもしれませんね。
飼育できるクラゲも多いですが、そのほとんどが難易度が高く短命なので、気軽に飼えるペットではありません。水族館で観賞するのが一番だと思いますよ。
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