ミミズは好きですか?
ニョロニョロしているあの細長い体、あの血管が浮き出たような色、目がどこか口がどこかわからない体。女性には人気があるとはいえません。
世の中の半数以上の方はミミズが苦手でしょう。
そんなミミズですが、田んぼや畑から出てきたら、嬉しい方もいます。ミミズが住んでいる土は、栄養のある土だからです。魅力があるからミミズがすんでいます。
ミミズの最大の特徴は、オスメスが一緒だということです。人間からは想像できませんが、ミミズはオスメス一緒に1つの体です。つまり、繁殖が1人でできるということです。
さらにミミズは昆虫ではありません。生き物だそうです。難しいですね。
先端に口、肛門は後ろです。目も複数あります。ミミズは、日本各地の土の中、石の下などさまざまな場所で見ることができます。
皮膚呼吸も特徴で、道路でミミズがひかれているのは、呼吸をしに出てしまったときかもしれません。水分が充分にあるところを好み、卵で冬を越します。
寿命は1年です。
身近でみているミミズですが、へぇということありますね。夏になると、道路でひかれたりしています。寿命が1年と思うと、邪険に扱えませんね。
目次
ミミズの種類① シマミミズ
日本でよく見るのがシマミミズです。畑の野菜くず付近に生息しています。ミミズの代表的な種類で世界各地で見ることができます。
湿った土を好み、堆肥のまわりやゴミ捨て場、家畜の糞などの近くで生息しており、森林などの自然の中で見ることがほとんどないです。人間が住んでいる近くに存在するミミズといえます。
体は、紫褐色で太い紐のようです。体長は6センチから18センチくらいと幅広い長さです。
シマミミズは、釣りの餌や鳥の餌などになるため、動物園で人工的に繁殖させたことがあるくらい重要です。
生息地域は、人間の身近だと話しましたが、鉢植えをひっくり返したら出てくるミミズがシマミミズだったりします。近年は、ゴミの清潔化や畑に野菜くずなどが放置されることが少なくなり、減少傾向にあります。もしシマミミズを捕獲するならこのような場所で探してみましょう。
ミミズの種類② イトミミズ
次に紹介するのが、イトミミズです。イトミミズは、ゴカイなどと同じ生態で、水のまわりが多いです。集団で生息しており、水のまわりに多いと話しましたが、実は、乾燥に強く水がなくなっても、身を守っていけます。
土や砂の中に含まれた、沈殿している有機物を食べて生きていきます。土にもぐりこんで生活するため、あまり狭い場所だとお互いがもぐりだしてもつれ合い、死んでしまうこともあります。
見つけるときは、朝日があがる前後1時間がおすすめで川に生息していますので川に行きましょう。集団でいますので川に赤褐色の固まりがあったらイトミミズかもしれません。
ただ、川は、天候によって増水や危険が伴います。イトミミズを見つける際はくれぐれも気をつけてください。
ミミズの種類③ フトミミズ
ミミズは、餌になります。鳥や魚の餌になることから繁殖させている方もいらっしゃいます。奥の深い生き物です。
その中でも、淡水つりの餌になるのがフトミミズです。
さきほだ、お話したイトミミズは魚の餌の代表ですが、フトミミズは淡水釣り適したミミズです。別名ドバミミズと呼ばれています。
このフトミミズの生息場所は、落ち葉や土が集まっているところで、側溝に近く、水が溜まっていないところです。近くに芝生や森があり、側溝も草が生えて水がないところにいます。例えば、公園や山の中の側溝などに生息している可能性が高いです。
捕まえるときは、優しく軍手で土を掘り起こすか、スコップで体を切らないように土を掘って捕獲するかです。
そして、ミミズ全般に言えることですが、ミミズの餌は主に腐葉土や野菜くずなどです。
ミミズの種類④ アブラミミズ
さまざまなミミズがいますね。しかし、日本に生息するミミズは、本当に種類が多いです。
変わったミミズとしては、アブラミミズがいます。
皮膚がミミズ特有の紫褐色や赤褐色ではなく、皮膚の色が黄色や緑、紅があります。全身がほぼ透明で、私たちが想像しているミミズとは、ちょっと違ったミミズです。体長も2ミリから10ミリほどで微生物といってもいいくらいの小ささです。
原始的なミミズといえます。生息は、地下水や上水道、溝や河などで発見されます。
生息場所は水中です。小さい上に水草や藻などに隠れているので探しにくいです。
ミミズの種類⑤ ヤマミミズ
アブラミミズはちょっと変わったミミズの紹介でした。
ヤマミミズは、正式名称シーボルトミミズと呼ばれています。色は濃い青に近い色で、大きく血長が45センチになります。まさにアブラミミズは大きさが違いますね。
主に山の中に生息しており、山を歩いたときに遭遇する大きな青っぽいミミズがヤマミミズの可能性が強いです。
ミミズの寿命は1年といいましたが、このミミズは2年が寿命です。温暖や照葉樹林が多く存在する場所に生息しています。
西日本に生息していることが多いです。鳥などの外敵からの攻撃を自分の体を切ってでも逃げるすごいミミズです。
大きさが大きいため山でこのミミズと遭遇したらびっくりする方が多いと思います。
手に入れるには、西日本の照葉樹林をおすすめしますが、集団でいることが少ないため、見つけられるかわかりません。
まとめ
ミミズは、奥が深いですね。土の中だけではなく、種類によってさまざまな場所で生息しています。さらに、鳥や魚の餌となるために、ペットショップなどで飼育して増殖させたりしています。
ミミズの捕獲
さらに、微生物発酵より、ミミズが土に住むことで有害物質も軽減されて、よりよい土の環境を作っているのです。
食物連鎖の始まりを作っているのがミミズかもしれません。