ヒメツメガエルは完全水棲なので水を満たした水槽で飼える、小さなカエルです。
ペットとしてカエルはとても人気がありますが、飼育環境を整えてあげるのが大変な種類が多く、飼育に踏み切れなかったという人もいるのではないでしょうか。
今回ご紹介する、ヒメツメガエルは水槽に水を満たして飼育するので、比較的飼育が楽です。飼育方法などをご紹介しますので、カエルを飼育してみたいという方は参考にしてみて下さい。
目次
ヒメツメガエルとは?
ヒメツメガエルの生息地は主にアフリカで、コンゴ川などで見ることができる水棲性のカエルです。「ヒメ」と名前に付いているように、体は最大で4cmほどしかなく非常に小型です。
水棲なので、陸にはあがらずに水の中で一生を過ごすので、飼育の際も水を満たした水槽で飼育できるので、魚との混泳も種類によっては可能です。
また、ヒメツメガエルは夜行性で、明るい日中は水底の砂や泥の中で這うように潜んでいます。これは、ヒメツメガエルの生きるための知恵で、水の中にいる肉食性の生き物から身を守っているのです。
性格は温厚ですが、活発に動くこともあるので観賞していてとても楽しく、見た目も可愛らしいため人気があります。
ヒメツメガエルの飼育方法や必要なものは?
ヒメツメガエルは非常に小さいため30cmの水槽でも飼育は可能ですが、温度管理や水質管理のことを考えると60~90cmあった方が飼育しやすいでしょう。
狭い水槽は、水が汚れるのが早いので、水替えを頻繁に行う必要がありますので、見た目を重視するか手間を重視するか好みで選んでください。
ろ過装置を設置すれば水質が悪化しにくくなるので、非常に有効ですが、水流が発生するため、あまり強い流れを受けるとヒメツメガエルは疲れてしまいます。そのような場合は、強い流れが起きにくくなるように、設置場所を工夫してみて下さい。
水温は25℃前後が適温とされておりますので、水槽用のヒーターやクーラーを使用して一定の温度を保つようにしましょう。また、急激な変化は、ショックを受けて死んでしまうことがあるので、水替えのときなど気を付けて下さい。
水槽内には隠れるところがあるとストレスが軽減され、長生きしやすい傾向があるので、水草や流木など設置すると良いです。ヒメツメガエルは水草を荒らしたり、食べたりすることはないので問題なく設置できますよ。
ヒメツメガエルは水槽のガラスを伝って登ることができるので、簡単に脱走してしまいます。少しの隙間でも出てしまうので、隙間ができないタイプの蓋を設置するようにしましょう。
ヒメツメガエルの具体的な餌や頻度は?
ヒメツメガエルはカエル用の人工飼料を食べるので、餌で苦労することは、ほとんどないでしょう。
ちなみに、金魚のエサやカメの餌など、なんでも食べるので、混泳させているのなら、一緒の水槽にいる魚などの餌をヒメツメガエルにも食べさせるのも可能です。餌が統一されるので、よりお世話が楽になるでしょう。
両生類は肥満になりやすい性質があるため、餌は週に2~3回ほどで十分ですので、与えすぎに注意してください。混泳の場合は、魚の餌などを食べてしまうこともあるので、餌を与える際は、良く水槽を見るようにしましょう。
ヒメツメガエルの平均的な寿命や販売価格は?
ヒメツメガエルはの寿命は3~8年くらいと言われていますが、飼育環境などでは10年くらい生きることも可能なようです。
価格は1匹500円ほどなので安価ですので、まとめて購入する方が多いため、多頭飼育している人がほとんどです。
繁殖を希望しないのであれば、同性の個体だけを購入するようにしましょう。
ヒメツメガエルを飼育する際の注意点は?
ヒメツメガエルは割と変化にも適応することができますが、ストレスに弱い傾向があるため急激な変化をなるべく与えないようにして飼育するのが長生きのコツです。
水質の変化は、病気になるリスクも上がりますので、感染症などを発症してしまうこともあるでしょう。水槽の水替えはとても重要ですが、急激に変化しないように少しづつ行い、ヒメツメガエルにとって居心地の良い環境を作ってあげましょう。
ヒメツメガエルの飼育の様子
まとめ
ヒメツメガエルは水を満たした水槽で飼育するので、カエルですが魚のような感じですね。成体の飼育はそれほど苦労しないので、初心者でも簡単に飼育することはできるでしょう。
簡単と言っても、定期的に水を変えたりしなくてはいけませんので手間はかかります。生き物を飼うのは楽しいことばかりではないので、良く考えてから飼い始めて下さいね。
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