漠然と何かペットを飼育しようと思った時に選ぶ事が出来るペットは多種多彩です。
数ある種類の中から自身のライフスタイルであったり、好み(どの様な種類のペットを飼いたいか)等から選んでいく事かと思います。
家族世帯であれば犬・猫がペットとして迎えられる割合が高かったり、単身者であれば比較的飼育が容易なハムスターであったり様々な選択肢が出てくるかと思います。
ペットとしてメジャー所だと上記の様に犬・猫等が挙げられるかと思いますが、人とは違う一風変わった生き物を飼育したいと思われる方も中にはいらっしゃるでしょう。
若干語弊のある言い方になってしまったかも知れませんが、今回ご紹介したいのは「グレーターサイレン」です。
「グレーターサイレン」って何?と思われる方が多いかと思います。
流通数も少ないのでペットとしてそこまでメジャーな種類では無いでしょう。
そんなグレーターサイレンに関して生態や飼育方法等を含めてご紹介しましょう。
目次
生態は?
ではまず、グレーターサイレンとはどの様な生き物でどんな生態をしているのか、と言う点から始めていきましょう。
グレーターサイレンとは分類上、両性綱有尾目サイレン科サイレン属に分類されています。
このサイレン科には本種を含めて4種存在していますが、その中で最大サイズを誇るのがこのグレーターサイレンになります。
そのサイズと言うのが、最大サイズでは100㎝を超える個体もいるそうですが、平均的なサイズは60㎝前後で大きい個体だと70~80㎝程度になります。
ちなみにこのグループ(サイレン科)の中で最小サイズはドワーフサイレンと言う種で20㎝前後です。
体形はは細長く外鰓を持ち、小さな前肢を有している。
逆に後肢はありませんが、小さな前肢が非常に可愛らしくもあります。
また本種は完全水棲種で一生を水中で過ごします。
ただ水が干上がってしまった場合、泥で繭を作り出し休眠するといった特徴を持っています。そんなグレーターサイレンの分布域ですが、アメリカ合衆国南東部(ニューヨーク州/アラバマ州等)に生息しています。
生息場所としては河川及び池沼で川底/池底が泥質の状態を好みます。
飼育方法や飼育環境は?
ではここからはグレーターサイレンの飼育方法及び飼育環境について記載していきましょう。
上記でもお伝えした様にグレーターサイレンは完全水棲なので基本的なアクアリウムと同じであると考えて頂いて大丈夫です。
①水槽
上記でもお伝えした様にグレーターサイレンの個体サイズは大きいです。
飼育環境下では最大サイズの100㎝オーバーになる事は稀だとは思いますが、それでも70㎝前後が平均だと考えると最低でも90㎝、ゆとりを持つと120㎝クラスは欲しい所ですよね。
大型の水槽になりますのでそれなりの設置スペースが必要になる点も頭に入れておきましょう。
②濾過装置
グレーターサイレンの飼育のみならずアクアリウムの際に濾過装置は無くてはならない物ですよね。
水槽サイズも大きくなるので濾過能力の高い物を選びましょう。
③底砂
底砂は底面が薄く隠れる程度に敷いて頂ければ大丈夫です。
④シェルター
細長い塩ビ管等を入れて頂くだけでも問題ありません。
基本的な必要な物及び環境は以上になります。
他にプラスするのであれば、流木や水草等をお好みで入れて頂いてもいいかと思います。
具体的な餌や与える頻度は?
野生下でのグレーターサイレンの食性は基本的に雑食で、主に昆虫類や貝類等を食べています。
飼育環境下で与える餌としては人工飼料(カメ用等)や冷凍飼料(アカムシ等)を中心に状態を見て巻貝等を与えてもいいでしょう。
与える頻度に関しては状態を見ながらにはなりますが、1日1回を基本に回数及び日数を調整して下さい。
食いが悪いけど体調変化はなさそうであれば2~3日に1回、と言った風に加減しましょう。
販売価格や平均寿命は?
グレーターサイレンの平均販売価格は10,000円~15,000円台が平均的な価格になってきます。
ただ、個体サイズが大きい物だと20,000円を超えてくる場合もあります。
流通している物は比較的小さいサイズが多いので平均値としては上記範囲内になると思われます。
尚、平均寿命は飼育環境下では10年前後であると言われていますが、あくまでも目安なので一概には言えません。
記録としては25年以上生きた例もあるそうですよ。
おすすめの水槽とはどんなもの?
グレーターサイレンを飼育する上でおすすめ出来る水槽となると、上記項目の飼育方法の箇所でもお伝えしましたが出来るだけ大型水槽の方が好ましいでしょう。
個体サイズが比較的大きいので、あまり小さい水槽はおすすめ出来ませんが、最初に購入される際に既にある程度成長した個体を購入されるのであれば水槽を選びやすいのですが、小さい段階で購入された場合に最初から大型水槽で飼うのも・・・、となりますよね。
ましてやどのくらいのサイズ迄成長するのかは読み切れない部分ですもんね。
ただ、「大は小を兼ねる」、じゃないですが、小さすぎるより大きくてゆとりがある方がいいかとは思います。
他の生き物との混泳は可能?
グレーターサイレンの混泳に関してですが、基本的には単独飼育が望ましいと言われています。
混泳させる場合に個体差は勿論ありますが、気荒な個体だと結構攻撃的です。
そうなってしまう可能性が出てくるので混泳に関してはしない方が無難と言えます。
ただ実際の所、飼育例が少ないので混泳に関する情報が余り無い、と言う点もあります。
どうしても混泳させるのであれば随時、様子を見ながらと言う形になるでしょね。
飼育する際の注意点は
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飼育時の注意点は水温に関してです。
グレーターサイレンは比較的低めの水温を好みます。
概ね15℃~20℃の間くらいが望ましいと言われているので、冬場は問題無いと思いますが夏場はクーラーやファン等で温度調整して頂いた方がいいです。
上記項目の混泳に関して補足ですが、この水温も他種との混泳に向かない理由かも知れませんね。
まとめ
中々レアな種であるグレーターサイレンですが、遠目で見ると見た目はウナギやアナゴな感じがしますが、近くで見ると可愛らしい前肢が見えます。
まあ、後肢が無く前肢しか無い点も可愛いと言えば可愛いのでしょうが・・・。
ただ、ニョロっとはしているので苦手な方は苦手かも知れませんよね。
かく言う私もニョロニョロ系はあんまり得意じゃありません・・・。
以上、グレーターサイレンの飼育方法や販売価格、寿命について解説でした!
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