季節が変わると、自然で生息している虫の種類も変わってきます。

視覚的にも紅葉など見ごたえのある秋は、ハイキングなどに出かける方も少なくないのではないでしょうか。

自然に囲まれた世界で普段目にしない生き物を目撃することもあるでしょう。

気になって調べてみてもっと深く観察してみたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

今回はそんな虫の中でも比較的知名度のあるミノムシを取り上げてまとめてみたいと思います。

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目次

ミノムシの生態は?

ミノムシはガの幼虫です。枯れ葉などを身にまとい、木についていたりぶら下がっていたりします。

ミノガ科に属するミノムシ、日本には20種類ほどが確認されているようです。

そんなミノムシは秋になると蓑をつくりその中に入るので、秋の季語として使われるようにもなりました。

ミノムシにはどんな種類がいる?

20種類ほど確認されているミノムシですが、その中でも次にあげる4種類が多くみられるようです。

オオミノガ、チャミノガ、クロツヤミノガ、ニトベミノガです。

ミノムシは飼育できる?

みのむし 飼育



飼育できるできないかの二択でいえば、飼育することができます。

透明の飼育ケースの中に砂を敷き、ぶら下がっている枝ごと捕獲します。捕獲したミノムシを枝についた状態で、水や濡れた綿などを入れたビンなどにそのまま刺すように入れてあげます。

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ミノムシの具体的な餌は?

自然で生息しているミノムシは枯れ葉などを食します。
捕獲した時の木にある葉を餌としてあげるのがよいでしょう。

もし同じ木が近くになければツバキなど、ほかのミノムシが付いている葉をあげるとよいでしょう。

ミノムシの蓑はどうやってできている?

木の枝や葉を糸で繋いでその中に身を入れます。
そうすることで蓑をまとっているような状態になります。

ミノムシが作り出す糸は、クモが作り出す糸より強度があると言われています。

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ミノムシを飼育する際の注意点は?

ミノムシは種類によってぶら下がる木の種類が違うかもしれませんので、できる限り捕獲した時の木の葉を与えるようにしましょう。

ミノムシは蓑にくるまってしまうとそのまま動かないと思われるかもしれませんが、そうではありません。
飼育ケースの蓋はしっかりと閉めましょう。

ミノムシは冬眠します。しかし、それより前に餌を食べないなどの症状がでた場合は、捕獲した場所に戻してあげるなどしてあげてください。


ミノムシの「移動」と「食事シーン」

まとめ

みのむし 飼育



ミノムシは個人で飼育することができるのですね!しかしガに成長するのはオスだけで、メスはイモムシのままで次の産卵に入ります。

幼虫の時にオスメスの区別ができませんので、ガに成長するかどうかは運試しのような感覚になりそうですね。そんなミノムシですが、実は絶滅の危機にあるとご存知でしたか?

言われてみれば昔は見かけたミノムシ、今は意識して見渡しても見つけるのが困難になったような気がします。また人の手によって……と真っ先に身勝手な人間の仕業と思ったのですが、実はそうではありませんでした。

ミノムシだけを標的に食い尽くす寄生虫が存在するというのです!

自然の理とはいえ、絶滅危惧種になるまでと知ると、ただ事ではありませんね。

ミノムシの天敵となった寄生虫はオオミノガヤドリバエといい、1990年代に中国から侵入してきました。

ところがこのオオミノガヤドリバエにも天敵となるハチが存在するようです。ミノムシの絶滅を阻止するためには、そのハチに頑張っていただかなくてはなりませんね。

とはいえ、オオミノガヤドリバエも冬には弱いらしいので、常にミノムシの天敵になるわけでもないようです。

そんな事情から、ミノムシを捕獲したら絶対に孵さなくてはと思う飼育者もいらっしゃるそうです。

絶滅回避のためにも、飼育をするのでしたら責任を持って育んでさしあげてほしいと、切に願います。

また、自然の中にそっとしてあげるのも存続に繋がることもあります。なにごとも命を預かる責任を持つ自覚が大事ではないでしょうか。

以上、ミノムシの生態や飼育に関することでした。

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