秋になると、空を彩るのがトンボですね。あの優雅なトンボを夕方になると、虫取り網で追っかけた経験はありませんか?
トンボは羽が透明できれいですね。空の色に染まって風に吹かれながら飛んでいるトンボを見ていると、なんだか私たちのしがらみやへんな義務感、責任、他人の評価なんてものが、ちょっと小さく思えてきますね。もっと自由でいいんじゃない?って言われているようです。
そんなトンボですが、トンボにもさまざまな種類がいます。
目次
ヘビトンボはどんな生き物!
ヘビトンボはご存知ですか?
トンボには、イメージしにくい名前ですね。姿も皆さんが知っているトンボとはちょっと違います。ヘビという名前がつくだけあって、昆虫ですが怖い感じがします。
成虫は、40mmくらいで、羽を広げると10mmにはなります。昆虫としては大きいほうです。
さらに大きな顎を持っていて、かみつく力が強いです。主に広葉樹の樹液を餌として日本全国に生息しています。大きな白っぽい羽を持ち、その姿はトンボというよりカゲロウに似ていることからヘビカゲロウと呼ばれることもあります。
きれいなトンボの話からヘビトンボのお話ですが、このヘビトンボ、幼虫を飼育するとしたら?どんなことに気をつけて飼育するといいのでしょう?
ヘビトンボの幼虫の飼育に必要なものは?
まず、ヘビトンボの幼虫の期間は2年から3年です。しかし、このヘビトンボ、名前の通りハンターです。幼虫期間は水中で過ごしますが、まわりに生物がいなくなるという異名を持つくらい肉食系の幼虫です。
ただ、このヘビトンボの幼虫の飼育は確立されていません。
今からお話しすることは参考までにチャレンジしてみてください。
幼虫は、流れがはやい水深いところを好んでいます。そのため、飼育する際は石や流木を準備してさらに水が多くはいり、水流のある水草水槽で飼育することをおすすめします。
もちろん、水が腐ってはいけません。細心の注意を払い、こまめに水を入れ替えましょう。10日に2回ほど変えてあげましょう。
さらに照明をつけるときは、5時間など時間を決めて点灯してあげましょう。つけっぱなしにご注意ください。
羽化やさなぎの時期は、土の中で過ごしますので床どこの準備をしましょう。
さらに6センチを超えると、成虫になる日が近くなりますので、成虫になる際の準備を始めます。
雑木林を意識して止まり木などの準備をしましょう。
ヘビトンボもトンボです。幼虫時代は水で育ち、成虫になると木の中で育つ、その過程を飼育で準備します。
簡単な飼育ではないと思いますが、ヘビトンボの成長をも守るために準備は重要です。
ヘビトンボの幼虫の餌は具体的にどんなもの?
先ほど述べましたが、ヘビトンボの幼虫が住む場所から昆虫が消えるくらいの肉食昆虫です。飼育するためにどんな餌が必要でしょうか?
実は昆虫ゼリーでも飼育可能です。しかし、肉食昆虫です。やはり生餌も大事ですね。そんなときは、鶏肉に切り身をほんとに小さくしてあげたり、冷凍アカムシなどいろいろ試してみましょう。
ネット情報では、カワムツの稚魚やミルワームなども食べた情報があります。
ヘビトンボの幼虫の餌は、チャレンジに尽きるのかもしれません。
ヘビ幼虫の飼育方法は?
ヘビトンボの飼育方法は、先ほどの飼育に必要なものと重複する部分がありますが、まずは流れのある水の深い水槽が必要です。隠れ場所も重要で、エアーポンプを入れて幼虫の様子を見ましょう。
陸地と水中を水槽に作ってあげましょう。ヘビトンボは夜行性です。幼虫に照明を当てるときは、意識してあげましょう。
水槽の環境も直射日光が当たらない、静かな場所で飼ってあげましょう。
温度も夏は暑すぎないように、冬は寒すぎないように気をつけてください。餌のアカムシはペットショップで販売しています。
スイカを食べるヘビトンボの成虫
ヘビトンボの平均的な寿命は?
ヘビトンボの平均寿命は、幼虫時代が2年から3年ですが、成虫になると2週間と短命です。
飼育するなら幼虫時代から成長を見守ってあげることをおすすめします。
ただ、がんばって育てたヘビトンボが成虫で2週間の命とははかない気もしますが、トンボの寿命です。昆虫は長生きできない宿命です。
ただ、幼虫期間は長いので、その時間を大事に過ごしてください。
ヘビトンボの幼虫を飼育する際の注意点は?
ヘビトンボの飼育において気をつける点は、まずは水の入れ替えです。ヘビトンボの幼虫は、きれいな水を好みます。まして、飼育すると水が腐ることがありますので、腐らせないようにすることが大事です。
さらに餌も肉食系で食欲旺盛です。しっかり餌をあげましょう。昆虫ゼリーが終生可能ですが、先にお話したアカムシなどをあげることも時々してあげましょう。
羽化する環境やさなぎになるための床どこも水槽の1部に作ってあげることも住みやすい環境として重要です。
川の環境を再現するのは難しいですが、できるだけ近づけてあげてストレスの少ない環境でヘビトンボを育ててあげましょう。
まとめ
ヘビトンボは、通常のトンボと違って、ごつい!イメージです。
しかし、昆虫。成虫になってからは短命な生き物です。
ゆっくり過ごすために幼虫から育てるのは、まさに醍醐味で成虫になるまでの楽しみです。
飼育方法がしっかり確立していないため、簡単な飼育方法ではありませんが、ヘビトンボを身近に感じる機会はありません。
ぜひ、幼虫から飼育してみてください。
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