月日が経つのは早いものでもうすぐ10月を迎えようとしています。もう秋の訪れを肌で感じられる頃合いになってきましたね。他にも目や耳で見たり聞いたりする事で「秋が来たな~」と感じられる事も色々ありますよね。
その1つに秋の昆虫の鳴き声を聞く事により秋らしさと言うか秋っぽさを感じる事が出来ると思います。
秋の昆虫と言っても思い浮かぶ種類は数種あるかと思います。
代表的な種類を上げれば、スズムシやコオロギ、マツムシと言った所が秋の夜長に鳴き声を聞かせてくれていますね。
虫の鳴き声を聞いて楽しむのって風情がありますよね、個人的に古き良き日本を感じます。
今回はそんな秋の虫として挙げられる種類の中で「マツムシ」をピックアップして皆様にご紹介していきたいと思います。
目次
マツムシの生態は?
ではマツムシの生態などからご紹介しましょう。
マツムシとは分類上、バッタ目コオロギ科に分類される昆虫になります。
分布域は東北南部より南から四国・九州にかけて分布しています。平地やススキがよく生えている河川敷等に生息しており、体色は茶褐色っぽい色をしています。
体長は2~3㎝程で見た目が少し似ているスズムシより若干サイズが大きいです。
「秋の虫」と呼ばれるくらいなのでマツムシをよく見掛ける時期は夏の終わり頃8月下旬頃から11月中・下旬頃まで見る事が可能です。
マツムシはどんな鳴き声?
先程から秋の虫の鳴き声に関して触れてきましたが、マツムシはどの様な鳴き声をしているかご存知でしょうか?
よくマツムシの鳴き声は「チンチロリン」って表記される事が多いですが、実際に「チンチロリン」って鳴いているのを聞いた事がありますか?
ではマツムシの鳴き声とはどんな鳴き声なんでしょうか?私が聞いた限りでは「チッチリリンチッチリリン」って聞こえるんですよね。
あくまでも私が聞いて文字に起こしたので人によって多少の違いはあるかと思います。
「チンチロリン」って鳴き声に関しては、童謡の「虫のこえ」で「♬あれマツムシがないている チンチロチンチロチンチロリン♬」ってフレーズがあるので頭の中に残っているのでは無いでしょうか。
幼稚園だか小学生低学年だか忘れましたが、歌っていた記憶があり、その歌詞を覚えていたので「マツムシの鳴き声=チンチロリン」って図式が出来上がったのでは無いかと思います。
マツムシの鳴き声
マツムシの飼育方法と必要な物は?
お次は実際にマツムシを飼育したい、と思った時に何を揃えるべきなのか?
必要な物としては然程多くは無いので下記に飼育方法と併せて記載していきます。
①飼育用ケース
サイズは特に大きく無くても大丈夫です。
虫かご程度のサイズがあれば十分飼育出来ますよ。
②土
産卵をさせる場合に産卵床となるイネ科の植物の茎が指しやすくなります。
一般的には赤玉土が多く用いられています。
③霧吹き
土や植物の茎が乾燥してしまうので適度に水分を与えましょう。
ただし多少乾燥していても問題は無いので過度な水分散布は控えましょう。
必要な物はこれくらいになります。他にも餌とかありますが、そちらに関しては下記に記載していきます。
マツムシの具体的な餌は?
マツムシの餌に関して主な物は野菜類(ナス・きゅうり・かぼちゃ等)や草木の葉、死んだ昆虫の死骸等も食べる様です。
実際の飼育環境下で与える餌は、上記の野菜類や市販されているマツムシの餌があります。
マツムシが好む葛の葉を自然乾燥させた物が販売されていますので、そちらを与えても良いと思います。
他にもスズムシと餌は同じなので、スズムシ用の餌と言うのも市販されていますのでそちらでも大丈夫です。
マツムシの平均的な寿命と販売価格は?
マツムシの平均的な寿命は成虫になってからのカウントと考えると約2~3か月と言われています。
秋の1シーズンのみ、って感じですね。
孵化してからも2~3か月で成虫になるので、そこからのカウントと考えれば約半年くらいになるのでしょうかね。
価格に関してですが、概ね1,500~2,500円が平均的な販売価格になってきます。
少し価格差があるのは、ペアのみで販売している所もあるのでそういう所はペア価格なので単体よりも必然的に高くなるので多少の開きが出ています。
マツムシを飼育する際の注意点は?
マツムシの飼育時の注意点ですが、飼育ケースを直射日光の当たる所には置かない様にしましょう。
風通しの良い涼しい場所に置くのが一番望ましいです。
他には飼育ケースからの脱走には十分気を付けましょう。
餌やりの際等にケースを開けた時に脱走される事が多いです。
マツムシはサイズが小さいので室内で逃げられると探すのは至難の業だと思うのでしっかり注意しましょう。
まとめ
マツムシに関してまとめてみましたが如何でしたか?
秋の虫としてスズムシ同様、広く知られている昆虫ではありますが、1シーズン限りの活動と言うのは少し寂しい気もしますね。
でも今の時期なら皆さんのご自宅の近くでも夜になると「秋のオーケストラ」の一員としてその名に恥じない様な美しい音色を奏でてくれているのでは無いでしょうか?
虫の鳴き声を聞いて楽しむ古き良き日本のノスタルジーを感じながら眠りにつくのもいいですね。
以上、マツムシの飼育方法・販売価格・餌 について解説でした!