ヨロイトカゲはまるで、ファンタジーの世界に出てくるドラゴンのような姿で、とても人気の高いトカゲの一種です。
もちろんペットとして飼育されていますし、販売もされています。
爬虫類も愛好家にとっては、とても認知度の高いヨロイトカゲの種類について、今回はご紹介したいと思います。
そのカッコ良さを知ってもらえたら嬉しいです。
目次
ヨロイトカゲの生態は?
ヨロイトカゲは、ヨロイのような鱗を持つトカゲで、その見た目は非常にカッコ良く恐竜のようにも、ファンタジーな世界に登場するドラゴンのようにも見える、その姿は人々を魅了します。
ヨロイトカゲの仲間は主に15㎝と小型で、体を覆うトゲ状の鱗は、種類によっては非常に大きく派手なものもいます。
温帯で乾燥した地帯に生息しているヨロイトカゲは、昼間の強い日差しを好みます。しかし、一日中日差しを浴びているわけではなく、岩場の割れ目などの住処で休んでいるようです。中には、住処にハーレムを作っているヨロイトカゲの種類も多くいるようです。
野生のヨロイトカゲは、昆虫や小さなトカゲなどを餌にして生活しており、繁殖形態は爬虫類ですが胎生という哺乳類と同じように、子どもを産むのが特徴的です。
ちなみに一度の出産で1〜2匹ほど産み、小さな体割と大きな赤ちゃんを産むというのだから驚きですよね。
ヨロイトカゲの種類① ジョーンズヨロイトカゲ
ジョーンズヨロイトカゲは、ヨロイトカゲの中では非常に小さく、15㎝ほどまでしか成長しません。そのため60㎝水槽でもペアで飼育もできるので、飼育スペースが少なく済みます。
生息地は主にアフリカ南部で、ヒナタヨロイトカゲの亜種とも呼ばれ、その姿は非常によく似通っています。
正確な寿命はわかりませんが、一般的にトカゲは10年ほど生きるとされているため、同じく10年くらいでしょう。ただし、飼育環境によっては早く死んでしまうこともあるので注意して下さい。
価格は1〜2万円ほどで、主に爬虫類専門店やペットショップなどで販売されています。流通量はそれほど少なくはないので、比較的入手しやすいでしょう。
ヨロイトカゲの種類② ヒナタヨロイトカゲ
とても安価なヨロイトカゲとして、爬虫類愛好者から認知されているが、実はワシントン条約に定められている貴重な動物ですが原産国では、割と多くのヒナタヨロイトカゲがまとまって生息しているため、安価で販売されているようです。
繁殖は難しいらしく、販売されている個体のほとんどが野生なので、近い将来価格が上がったり流通量が減るかもしれませんね。気になる方は、今のうちに購入した方がいいかもしれませんよ。
寿命はジョーンズヨロイトカゲ同様、ハッキリした数値はわかりませんが、おそらくヒナタヨロイトカゲも10年ほどは生きるでしょう。
価格は1〜2万円ほどで、ヨロイトカゲとしては割と安価で入手しやすいです。飼育も割と容易なため、初心者の方が購入することも多いようです。
ヨロイトカゲの種類③ アルマジロヨロイトカゲ
とても入手が困難なアルマジロヨロイトカゲは、トゲ状の鱗が大きく見た目が非常にカッコ良いです。そのため人気は高いのですが、希少性が高く流通量が少ないため、かなり高価となっています。
アルマジロのように体を丸める習性があり、飼育を始めてすぐは環境に慣れないせいか、丸まっていることが多いです。慣れてくると次第にそのような事はなくなるでしょう。
アルマジロヨロイトカゲの寿命は、およそ10年ほどと言われておりますが、それは適した飼育環境の場合なので、ストレスがかかったり、衛生状態の良くない環境だと、寿命は短くなるでしょう。
価格は約30万円ですが、販売数が極めて少ないため、より高値で販売されていることもあります。珍しく分、飼育している人も少ないので、飼い方に不安がある初心者などアルマジロヨロイトカゲは不向きでしょう。
ヨロイトカゲの種類④ オオヨロイトカゲ
オオヨロイトカゲは、日本でペットとして個体が流通している中、原産地の南アフリカにいる野生の個体が激減しています。現在はもともと生息していた、生息域の1/3まで縮小している。
日光浴を好み、太陽を眺めているように見えるその姿をサンゲイザー(太陽を見つめるもの)なんてカッコいい呼び名も付いています。
野生の個体数が減ってきているため、輸出量を制限しているため流通量がとても少ないため価格が高騰し、約70万円ほどで取り引きされているようです。
かなりの高額ではありますが、寿命はやはり10年くらいだと思われますので、価格の割には早く死んでしまう印象ですね。貴重なヨロイトカゲなので、本当に好きな方に、大切に育ててもらいたいです。
ヨロイトカゲの種類⑤ ジンバブエヨロイトカゲ
ジンバブエヨロイトカゲは、名前の通りジンバブエに生息する、体長が9㎝ほどの小型のヨロイトカゲです。体は小さいですが、しっかりと主張するトゲ状の鱗があり、やはり人気が高いです。
以前は流通量が多かったのですが、最近は量が減り入手しづらくなっています。
寿命は正確な数値ははっきりしておりませんが、生存年数が長く成長が遅い、といわれているため、他のヨロイトカゲよりも長生きする可能性があります。
少なくとも10年は生きるはずなので、責任をもってお世話してあげてください。
価格は1万円くらいが相場となっておりますが、流通量の減少に伴い価格も高騰してしまう可能性もあるでしょう。
まとめ
爬虫類が特に好き、という方以外でもヨロイトカゲはとても魅力的に見えるほど、その見た目は非常に惹かれるものがあります。
しかし、原産国では生息数を確実に減らしていっており、特定の一種類だけではなくヨロイトカゲ全体を通して言えます。
購入の際は、こういったことも踏まえ、はるばる日本にやってきた大切な個体を大事に育ててくださいね。
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